this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
おいでませ! 寝子島マルシェ。
1
2
3
4
5
つぎへ >>
「おお……これはすごいな」
常ならぬ人の流れに惹かれ、後を追うようにシーサイドタウンの駅前へとやって来た、
三毛谷 道哉
はそう目を見開いた。視界を埋め尽くさんばかりの人の群れに、華やかなパラソルの群れ、その下に広がる様々な露天――
これは祭か、それとも市場か。並ならぬ活気を浴びて、興味津々に辺りを見回せば目に飛び込んでくる、『寝子島マルシェ』ののぼり旗。
「まるしぇ……? というのか」
一見してレトロダンディな紳士と見える道哉は、実のところ明治生まれの猫又ゆえに、外来語には少しばかり弱い。拙い口ぶりでその言葉を繰り返し、口の中で転がして、まあ違いがわからんが楽しめるならいいか、と頷いた。
そうして歩み出したマルシェの中で、まず目に留まったのが西瓜である。小玉から大玉まで、スペースごとに様々な西瓜が勢ぞろいしていて、中には試食できる店すらあった。
これはいい、と幾つか摘まみ、1番舌に合ったものを購入すると、ビニール袋に入れて渡されたそれを機嫌よく揺らしながら次の店へ。気の向くままにふらふらと、マタタビ酒のつまみに良さそうな食品や、新鮮な夏野菜を見て回る。
人好きであり、人まねをして暮らしてる猫又である道哉は、料理や漬物、乾物作りもできた。ゆえにマルシェの軒先も、単なる物見遊山ではない面白さがある。
猫には禁忌の柑橘系も何とか人並みには食べられるので、思うままに気ままに回り。飲食コーナーに差し掛かったところで、
「! 車でたい焼きも売ってるのかい」
見つけたたい焼きの屋台に、今は見えないヒゲをひくひく動かしているような、嬉しそうな声色でいそいそと買い求めた。そうして少し戻ったところにあるベンチに座り、寛いだ様子で食べ始めた道哉の前を、
三折部 朝衣
がいくつかのスペースで購入した夏野菜や果物の入ったビニール袋を下げ、涼やかに通り過ぎる。
水色のワンピースが夏の風にひらめき、ミュールがアスファルトに跳ね返る真夏の日差しを蹴散らした。――いい感じに照り付ける真夏の日差しは、朝衣に一番好きな季節を実感させる。
ゆえにどこか浮き立つような足取りで、さらにいくつか気の向いたスペースを覗き、心惹かれたものを購入していった。――どれも採れたてなので、見てたらそのまま生で食べられそうな気がする。
(さっき試食で食べたプチトマトも、甘酸っぱくていくらでも食べられそうだったし……)
思い出して無意識にごくりと喉を鳴らしつつ、手に持つビニール袋の中の野菜たちからそっと目を反らす。――このまま見てるといつか、本当にかじりついてしまいそう。
だが、そう感じているのは何も、朝衣だけではなかった。
鴻上 彰尋
が立ち寄ったスペースでも、試食なのか何かの農業番組みたいに、生の野菜にかじりついては「甘ーい!!!」と叫んでいる人がいて。
へぇ、と視線を向けた彰尋の前に、お兄さんも良かったら、と黄色と白の粒が瑞々しいトウモロコシが差し出された。礼を言って受け取って、かじってみればなるほど甘い。
それが表情に出ていたのだろう、にかっと笑った売主が「持ってくなら安くしとくよ」と電卓を叩く。その数字と、紙袋にいっそ無造作に詰め込まれたトウモロコシを見比べて、それならと頷けば商談成立だ。
受け取った紙袋を手提げに入れて、さて次は、と辺りを見回した。――普段とはまた違う買物に、心が浮き立つのを感じる。
マルシェが開催されると聞き及び、すごく楽しみにやってきた彰尋だ。その期待を裏切らず、目にする野菜はどれもみずみずしくておいしそうな色艶で、スーパーにあるのとはまた違う魅力がいっぱいある、と嬉しくなってしまう。
(せっかくだから、新鮮な夏野菜で色々と料理を作りたいな)
ゆえに脳内にあれこれとレシピを思い浮かべながら、野菜をあれこれ見ていく彰尋である。そんな賑やかなマルシェの中にある、島山菜園のスペースを訪れた
仙藤 紫
と
仙藤 蒼
の姉妹は、そこに居た人々に揃って挨拶をした。
「お久しぶりです」
「こんにちはー」
「やあ、いらっしゃい」
そんな2人の挨拶に、久幸が応えて手を挙げる。それからもう色々見て来たのか尋ねたのに、尋ねられた紫はひょいと肩を竦めて「まさか」と首を振った。
島山梅園、そして菜園と仙藤家とは長い付き合いで、春野菜だけでなく、夏野菜や秋野菜なども島山菜園でいいものを購入する。そうした次第で、まずは島山梅園のスペースに足を向けたものだから、他のスペースはまださっぱりだった――通りすがりにちらっと見はしたが。
そう話すと久幸が、こんな時まで遠慮しなくていいのに、と嬉しそうな苦笑いになった。そうして、
「なら今日はお薦めを見てってくれ」
「ええ。今日も幾つか購入していく予定だけど――特におすすめはあります?」
そんな話をする紫と久幸の横では、蒼が弥生と十海と音楽の話で盛り上がっている。というのも、前に弥生から聞いたアーティストの曲が気に入って、最近はスマホでそればかり聞いているのだ。
ゲーマーの蒼が普段聞くことが多いのは、やはりと言うべきかゲームミュージックである。が、弥生から紹介されたその非ゲームミュージックの曲は、見事に蒼の心の琴線に触れたのだ。
ゆえに、久しぶりに会った弥生とは自然、そのアーティストや曲の話が盛り上がってしまい。一緒に居る十海も同じアーティストの曲を聴いているので、こちらは積極的に話はしないものの、静かにうんうんと頷いていて。
賑やかに盛り上がる島山菜園スペースから、少し離れたマルシェの入り口では
白 真白
が、ほー、と感嘆の息を漏らしていた。
(これが寝子島マルシェかぁ)
さすが駅前だからなのか、右を見ても左を見ても人が物凄くいっぱい居る。その顔触れも、両手にしっかり買い物袋やエコバッグを下げた買い物客から、どうやら真白と同じくなんだか楽しそうなことをしてると聞いてやって来たらしい層まで様々だ。
しばしその人混みを眺めてから、それじゃ色々と見て回ってみようかな、と真白は雑踏へ足を踏み出した。そうして、ほむほむ、ここはお野菜コーナーか、と赤いパラソルのお店をぐるりと見まわしていたら、ふと目に留まった値札にぎょっと目を丸くする。
「……え、うそっ、この量でこの値段なの!?」
見るからに新鮮でつやっつやのナスが、ザルから零れるギリギリまで山積みになって200円とか。葉っぱの先までピンと瑞々しい空芯菜が、手提げ付きのビニール袋一杯に詰め込まれて150円とか。
率直に言って、値札を書き間違えたのでは……? と思ってしまうお値段である。ゆえに目を丸くしている、真白に店主が笑って「たくさん買ってってくれるならオマケするよ」と、キュウリを指さした。
うわぁぁぁ……と、思わず変な声が出た真白である。安い。安いなんて言葉では足りないくらいに安い。
「買った!」
「よし売った!」
ちょうど家の野菜も少なくなってたところだし、と頷き叫んだ真白に、叫び返した店主が良い笑顔でビニール袋に野菜を詰める。支払いを済ませて、それを受け取って――それにしても、と真白は手に下げたビニール袋をジトっと見つめた。
とても良い買い物だった、良い買い物だったけれども、しょっぱなからこの調子だと先が思いやられ過ぎる。
(……これはお財布が軽くなることも覚悟した方がいいね)
ごく、と息とつばを飲み込んで、真白は静かに気合を入れる。――戦い(?)はまだ、始まったばかりだ。
1
2
3
4
5
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
おいでませ! 寝子島マルシェ。
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
蓮華・水無月
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年03月23日
参加申し込みの期限
2022年03月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年03月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!