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七尾 蒼也
が弥生に声をかけたのは、野菜を詰めたビニール袋が長机の上にそろそろ一杯になる頃だった。
「弥生ちゃん、疲れてないか?」
「えっと……そうですね、少し」
「たくさん袋詰めしてくれたもんな。休憩がてら、十海ちゃんと一緒に遊んでくるといい、ここは俺が見てるから」
な、と十海や久幸の方を振り返ると、異口同音に「それがいい」と返事が返る。それでも弥生は、あと少しで袋詰めが終わるからと心残りだったようだが、ベンチで待ってくれている友人のことも思い出すと「行ってきます」と素直に頭を下げた。
そうして十海に手を引いてもらいながら、白杖をついてスペースから出た弥生を久幸と見送った、蒼也は言葉通り店番をしながら残った野菜の袋詰めを片付けてしまう。
「七尾君、ありがとうね」
「いえ。その為に来たようなもんですから」
だから自分に連絡をくれたのだろうと、言外に言えば照れたようなばつの悪い苦笑いが返ってきた。その姿は、歳は違えど同じく妹を大事にしている、蒼也の未来予想図でもあるのかもしれない。
袋詰めした野菜をきれいに並べ、店番がてらマルシェの景色を眺めれば、色んなお店が目に入った。中には学生サークルだろうか、蒼也と同じか少し上くらいの少年少女が切り盛りしているスペースもある。
そういうのもアリなのか、と目を瞬かせた。そうして、自分の住んでる猫鳴館にもわりと本格的な菜園があるから、そこで育てた野菜や卵を出店するのも良いのかも、とほんの少し考えて、
(……いや)
売るほどないな、と首を振って自分の考えを否定した。何しろ、例え豊作だったとしても、その端から食欲旺盛な寮生たちの腹に消えてしまう方が多いのだから。
そんな事を考えていた蒼也の前に、不意に誰かの影が差した。おや、と顔をあげればそこには、レトロダンディな装いに身を包んだ
三毛谷 道哉
が居る。
いらっしゃいませ、と立ち上がったが、道哉の視線は蒼也ではなく、久幸だけに向けられていた。そうして口の端に笑みを引っ掛け、お前さん、と呼びかける。
「そこのお前さん、お勧めは何だい?」
「あの」
「私は詳しくないから、店主の意見が聞きたいんだよ」
そうして、蒼也が対応しようとすると人好きのする笑みで、やんわりとだが明確にそれを断ってきた。どうしたものか、と久幸を振り返ると、対応すると頷きが返ってくる。
それに頷き返して場所を譲った蒼也に、道哉は「すまんの」と笑いかけた。そうして間近で見る久幸の中の、懐かしい面影に目を細めながら問いかける。
「目利きと、どう料理したらおいしく食べれるか、教えてくれると嬉しいねぇ」
「あー……どれもお勧めなんですけど、お客さん苦手なものとかありますか?」
そうして試すように要求した道哉に、要求された久幸はガリガリ頭を掻きながら、長机に並べた野菜を眺め渡した。と、手に下げたビニール袋の中の西瓜や野菜に気が付いたらしく、それなら、と幾つかのお薦めと、それらを利用したお薦めのレシピを紹介してくれる。
――なるほど、と胸の内で1つ、頷いた。まったく、何処までも昔を見ているようじゃないか。
ちら、と少し離れた所を見やれば晴久が、気を揉んだような、苛立っているような、何とも複雑な表情でこちらを見ていた。あの時の親父さんの気持ちが解ったろうと、くつくつ笑う脳裏に浮かぶのは遥かな思い出。
「よく解ったよ、ありがとう。じゃあそいつを頂こうかねぇ。……場数と心がけさ。頑張れよ」
ぽん、と久幸の肩をそう叩き、道哉はお勧めされた野菜を受け取ってスペースを後にした。教えてもらったレシピ――ぴくるすとか言ったか、それは帰ったら試してみることとしよう。
そう、ご機嫌にマルシェを後にする道哉はもちろん、
佐和崎 紗月
と
初瀬川 理緒
が自分のことを本物の猫だと思っていて、まだちらちらと探している事など知りはしない。と言っても彼女達のお目当ては緑のパラソルの下に広がる雑貨やハンドメイドの方であって、あの猫ちゃんのことはまた見かけないかな、と時折見回す程度だったけれども。
「これとか紗月に似合いそう。合わせてみたら?」
「そう、かな? 理緒ちゃんの方が似合いそうだけど……」
アンティーク風の、少し大ぶりなアクセサリーを中心に扱っているスペースで、理緒にそう言われて紗月はきょと、と首を傾げた。だが、試してみなよ、と重ねて勧められてそっと首元にあてがうと、案外悪くない気がしてくる。
彼女達が選んでいるのは、プライベートというよりは仕事用の、撮影の時に身につけるためのアクセサリーだった。グラビア撮影の時には、アクセサリーなどは自前で用意する事があるのだ。
ゆえに、自分自身に良さそうだと思ったアクセサリーを購入したり、幾つかは紗月のために理緒が見繕ってあげたり。このお店はどうだろう、あっちのお店には何があるかな、とそんな調子で買い物をしながらのデートの時間は、1人きりでの買い物の何倍も愛おしい。
そんな幾つもの幸せと喜びが零れている、雑貨コーナーを
鴻上 彰尋
もまた、のんびりと見ながら歩く。売っているのはもちろんアクセサリーばかりじゃなくて、ちょっとした生活雑貨や、一体何に使うのかよく解らない謎の置物など、種類も方向性も様々だ。
(あっちのブックカバーは……へぇ、サイズが調整出来るんだ、考えてるな。羽ペン……こんなのも売ってるのか)
物見遊山のように歩いては軒先を覗き込み、何か良いものはないかなと物色する。そうこうするうちに物品販売コーナーの緑のパラソルを抜け、その先にあったのは青いパラソルやキッチンカーが並ぶ飲食店のコーナーだ。
売っているのはお好み焼きや焼きそばといった屋台物から、ケバブやハンバーガーといったファストフード、中には地元のカフェやレストランが開く出張店舗もある。そういえば喉が渇いたなと、彰尋は冷たい搾りたてジュースが売っているスペースに立ち寄った。
購入したジュースを一口飲めば、夏の暑さで乾いた身体に染み渡る。ふぅ、と人心地付いて冷たいカップを手に、彰尋はまた歩き出した。
美味しそうな桃が手に入ったから、あれはコンポートにしようか。オレンジも切ってクリームと合えて、フルーツサンドにすればこの土日のおやつにもちょうど良いかもしれない。
そんな事をまた考えている、彰尋が肩から掛けたカバンからは、母が喜ぶかと買った小さな花束が可憐に顔をのぞかせている。その花に、ふと意識を惹かれた
白 真白
は次いで、彰尋の手に持つ美味しそうなジュースに知らず、ごくりと喉を鳴らした。
そういえば喉が渇いていたなと、それでようやく思い出す。スペースごとに色々な物が売っていて、ついついお財布のひもを締める暇もなく色々と買って回ってしまったし、そろそろ休憩したい頃合いだ。
とはいえ、どれもこれもすごく安かったから、当初の予想に反して買った量の割にお財布は軽くはなってない。ならいっそどこかに腰を落ち着けてしっかり休みつつ、マルシェを楽しむ人々をのんびり眺めるのも良いかもと、テーブルも用意してあるスペースを探せば『somnium』というのぼり旗が目に入った。
「……へぇ、喫茶店のスペースなんだ」
簡単にロープで囲ったエリアの中に、幾つかテーブルセットが並んでいる。どうやら先に席を確保して、ガラスケースの所で注文した商品を受け取るシステムのようだ。
それなら、と空いてる席を探してきょろきょろした、真白はふとその動きを止めた。
「あれ?」
こくりと首を傾げた真白の視線の先に、3人の少女の姿が在る。
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担当ゲームマスター
蓮華・水無月
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年03月23日
参加申し込みの期限
2022年03月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年03月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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