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「あれ?」
「遥人?」
適当なスペースを気ままに覗いて回り、あとは適当に冷たい飲み物を飲んで帰ろうと飲食コーナーに回った
三折部 朝衣
は、思いがけない人物に遭遇して目を丸くした。住沢 遥人――朝衣の恋人だ。
そこは飲食コーナーに並んだスペースの中の1つ、とある洋食レストランの出店するスペースである。そうして遥人は私服ではなく、明らかに仕事着で――
「遥人のお店も出店してたのね」
状況を把握して、朝衣は驚き眼のままそう呟いた。――恋人の勤め先が出店しているのを、今初めて知った。
そんな朝衣の驚き眼を、だが見返す遥人の方もまた驚いているようで。何だろうと思っていたら、今日はワンピースなんだ、と呟いている。
ああ、と自身の姿を見下ろした。普段の服装からはかけ離れた、ワンピースにミュールという出で立ちで恋人が現れたら確かに、驚きもするだろう。
「たまにはいいでしょ?」
ゆえにそう笑って見せれば、遥人がにっこり笑顔で頷いた。その笑顔のままで何か食べていくか尋ねられ、ほんの少し考えてから首肯する。
飲み物だけのつもりだったが、確かに小腹も空いていた。お勧めは何か尋ねれば、冷製ラタトゥイユのサンドイッチだという。
「じゃあそれを。あとは飲み物で――」
幾つかの中から選んで注文し、出てくるのを待つ朝衣の横を、『somnium』スペースで買った夏の果物の焼き菓子セットの入った紙袋を下げた
仙藤 蒼
と、
仙藤 紫
が通り過ぎた。色んな野菜に加えて気になったモノを色々と購入したので、結局、2人とも両手に下げた袋がなかなかずっしりとしている。
これは家に持ち帰るのが大変そうだけれど、満足感も半端ない。こんな日も悪くないよね、と1人うんうん頷いてから、蒼は似たような大荷物の、その殆どが野菜で占められている姉の方を振り返った。
「ところで、その野菜どうするの?」
「そうね。サラダにしてもいいけど、それだけじゃちょっとバリエーションがないから、いろいろな料理に使っちゃおうか。ラタトゥイユやピクルス、それに中華や和食にも使えるし――あとは久幸さんから教えてもらったレシピも試してみようかな」
「久幸さんから?」
そうして紫が流れるように野菜たちの使い道を話し始めたのに、蒼が小さく首を傾げた。なぜそこに久幸が、ときょとんとしている妹に、あなたが話してる間に聞いたのよ、と教える。
この暑い時期だから、野菜はしっかり食べないと……なんてことを話しているうちに、買った野菜を一瞥した久幸が「そういえば」と、彼の――という建前で恐らく実際にはその母親の――お薦めのレシピを教えてくれたのだ。仙藤さんちならウチの梅干しもあるだろ、というコメントと共に。
いかにも夏らしい涼やかなレシピは、確かに買った野菜と梅干、少しの調味料で作れるし、如何にも美味しそうだった。だから今度の日曜日にでも試してみよう、と考えていたのだ。
そんな姉の言葉に、つまりしばらくは野菜料理が続くってことか、と蒼はほんの少し天を仰ぐ。料理が得意な姉だから、それはもう様々な手法で買った野菜を利用し尽くすことだろう。
(まあ野菜と肉は相性いいし)
美味しくお肉が頂けるなら、特に文句はつけるまい。そんな蒼が大量購入したトマトはもちろん野菜だが、これは彼女にとっては別格だから良いのだ。
それぞれにそんな事を考えながら、帰路につく姉妹があとにして来た『somnium』では、
白 真白
が思いがけない友人の姿に目を丸くしていた。
「海ちゃんじゃん」
『真白ちゃん』
そんな真白の姿に、
小山内 海
も目を丸くする。弥生達と合流した後、色々と見て回りながら飲食スペースまでやって来て、ちょうど『somnium』に腰を落ち着けた所だったのだ。
『somnium』は海も幾度か訪れた事のある、ここから少し離れた裏路地のような通り沿いにあるお店である。スペースには残念ながら店主夫妻は居ないようだが、これも何かの縁かもと、『折角だからここでお茶していかない?』と弥生と十海を誘ったのだった。
そうしたら、真白にまで会うなんて――驚いて目を丸くしたままの海より、先に立ち直った真白が「奇遇だね」と笑った。
「海ちゃんも遊びに来てたんだ」
『うん。真白ちゃんも?』
「うん、まあ……って、今日はスケッチブックじゃないんだね。そっちの子たちは?」
ちら、と真白が視線を走らせた先には、大人しく成り行きを見守っている十海と、何が起こっているのかと瞬きしている弥生が居た。この子達は……と説明しつつ、弥生を安心させようと海はそっとその手を握る。
ふむふむ、と真白が海の言葉に頷きながら、じっ、と弥生の手を握った海の手に視線を落とした。
「弥生ちゃんと十海ちゃんね、私は真白、よろしくね」
「皆川 十海です」
「島山 弥生です……」
そんな真白の挨拶に、十海と弥生がぺこりと頭を下げる。その横で海が、タブレットに何やら打ち込んでタップした。
『弥生ちゃんは昔、事故に遭って目が見えないんだ』
「そっか……それで海ちゃんは、スケッチブックじゃないんだね」
その言葉に納得して、真白は改めて弥生を見つめた。――大変だったろう、という想いが素直に胸の内に沸き起こる。
真白もまた、とある事故で片目が義眼となり、さらには少し余人には口外しにくい後遺症を持つ身の上だ。そのどちらが大変などと比べるものではないけれど、ある日突然理不尽に自分のフツウが奪われる、その想いはちょっとわかる――と思う。
その想いのままに「大変だったね」と口にすれば、弥生が何とも言えない表情になった。ぽん、とその肩を軽く叩いて1つ頷き、よし、と力強く宣言する。
「それじゃ弥生ちゃんの所でもたくさん買って行くよ!」
『あ、真白ちゃん。良かったら一緒に回らない? その後、一緒に島山菜園まで戻って買い物したらどうかな』
「良いね、そうする!」
そうして4人はまず『somnium』で涼やかなケーキと飲み物を堪能すると、マルシェのお店をぶらぶらと見て回った。すでにある程度回っていた真白をガイドにして、弥生にはどんなお店だと交代で話して聞かせ、物販コーナーや飲食コーナー、農産物コーナーも色々と見て回る。
――そうしてマルシェを楽しんで、島山菜園スペースに戻って来た弥生達を、人数が増えていることに驚きながらも、
七尾 蒼也
と久幸は暖かく迎えた。出ていく前に比べて、弥生が見るからに楽しそうに頬を上気させているのを見て、2人でそっと顔を見合わせ安堵の息を吐く。
お勧めの野菜を見たいという真白と、一緒に見るという海が久幸と話しているのを見ながら、蒼也は「そうだ」と手に持つ置き場に置いた紙袋の中から、お菓子の箱を取り出した。彼自身が休憩を取った時に、別のスペースで野菜のお菓子を売っているのを見つけ、お土産にでもと購入したものだ。
「これ、おすそわけだ」
それを1つずつ取り出して、弥生と十海の手の上にそっと置いた。気付いた真白と海が目を輝かせたのにも「どうぞ」と渡し、あとは元通りふたを閉めて紙袋の中に仕舞い込む。
そっと手触りを確かめている弥生に、美味しかったよと言い添えると、楽しみですと嬉しそうな笑顔が返ってきた。けれども今は食べないらしく、大切にお菓子を自分のカバンに仕舞い込んでいる。
その様子を何となく見守って――弥生が店番をしている時にずっと見守っていたから、クセになったのだろう――ぽつり、蒼也は問いかけた。
「……夏休みは、どこか行ったりするのか?」
「行かない……と思います。いつもは本土の叔父さんのところに遊びに行くんですけど、叔父さんまだ本調子じゃないし、本土のお兄ちゃんも受験だから」
そんな蒼也の言葉に、弥生がこくりと首を傾げながらそう答える。本土の叔父が先ごろ骨折し、そのせいで人手不足になった梅園の収穫のためバイトに駆けつけたのは、蒼也の中でまだ記憶に新しい。
そっか、と相槌を売った蒼也に、七尾さんは、と弥生が問いを返してくる。その、真っ直ぐだけれど決して交わる事のない瞳を見つめ、そうだな、と蒼也は考えた。
「俺は、どうしようかな……海にでも行くかな」
そう呟いて蒼也は眼差しを、弥生の瞳から空へと移した。抜けるような青い空が、夏の盛りを告げているようだった。
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あとがき
担当マスター:
蓮華・水無月
ファンレターはマスターページから!
いつもお世話になっております、蓮華・水無月と申します。
この度はご参加頂きまして、本当にありがとうございました。
寝子島マルシェでの様々な買い物やそぞろ歩き、いかがでしたでしょうか。
皆さまの楽しいお買い物、少しでも楽しい空気を味わって頂けたらと、頑張って執筆させて頂きました。
ちなみに水無月個人はマルシェに行った事がなく、ぼんやりとしたイメージしかなかったのですが、執筆の参考に色々動画を見ていたらパリジャンな気分になりました。
その場を歩き回るだけでも、色々と楽しめそうですね。
お届けさせて頂きましたリアクションが、皆様に僅かなりとも楽しんで頂ける物であれば、心から嬉しく思います。
またのご縁がございましたら、どうぞ宜しくお願いいたします(深々と
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
蓮華・水無月
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年03月23日
参加申し込みの期限
2022年03月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年03月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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