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おいでませ! 寝子島マルシェ。
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様々な農家がそれぞれのスペースで自家製野菜を並べている、マルシェはそれゆえにスペースごとに並んでいる野菜の種類や値段が少しずつ違っている。中には加工品を並べている所もあったりして、見比べるだけでもなかなかに興味深い。
ゆえにその違いも楽しみながら、
鴻上 彰尋
は農産物コーナーの赤いパラソルの下を歩き回っていた。あちらのスペースではナスが安くて、こちらではオクラがお手頃、そっちはレタスがお買い得――
「あれ」
その途中、見覚えのあるスペース、というか見覚えのある人々を見かけて、彰尋は足を止めた。――以前、ちょっとしたアルバイトをしたことがある島山梅園の人達だ。
彰尋があちらを覚えていたように、あちらも彰尋のことを覚えていたらしい。久幸と十海がまず「あ」と声をあげ、見えてない弥生がきょとんと目を瞬かせて後、耳打ちされてぺこん、と頭を下げる。
そんな3人に頭を下げて挨拶し、彰尋はスペースに近付いた。
「こんにちは。出店されてたんですね」
「うん、まあ、色々あって。鴻上君は買い物?」
「はい。――あ、そのズッキーニ頂けますか?」
そうして話しながら並んでいる野菜を眺め、気になったモノやお薦めをいくつか買っていく。――とは言え、買い過ぎは禁物だ。
安くて美味しそうな野菜を見ると、つい色々と買ってしまいそうになるが、冷蔵庫のスペースも、もっと言えば彰尋や家族の胃袋にだって、限界はある。ゆえに、これ買って冷蔵庫に入るかな、全部食べ切れるかな、なんて考えながら買う野菜、買わない野菜を選別しつつ、トマトやナスやズッキーニを入れた夏野菜のカレーや、オクラときゅうりを素麺に入れたものとかもいいかもしれない、とメニューも考えていく。
揚げびたしも美味しそうだし、ミョウガは冷奴と一緒にしても良さそうだ。あとは果物も何か買えたらいいのだけどと、考えながら島山菜園スペースから移動する、彰尋とちょうど入れ替わりにやって来た
小山内 海
は、えっと、とまずは弥生の姿を探す。
(……あ、いたいた)
すぐにビニール袋に野菜をつめている弥生を見つけ、海はいつものタブレットを取り出すと、音声読み上げアプリを起動した。かなり慣れてきた手つきで文字を入力し、再生ボタンをタップする。
『弥生ちゃん、遊びに来たよ』
「海さん」
機械質な声色に、弥生が手を止めて顔を上げた。見えない瞳が海の方へと向けられるのを、合ってるよ、の意味も込めて『うん。こんにちは』と続けざまに入力する。
そうして話を聞いたところによれば、どうやら弥生はお手伝い中のようだった。だが、今の作業が一区切りしたら、十海と遊びに出るという。
『それ、私もご一緒してもいい?』
「はい、もちろん」
こくりと首を傾げて問いかけると、弥生も、それから十海も大きく頷いた。それにほっと息を吐き、じゃあそれまでちょっと待ってるね、とひとまずお邪魔にならないようスペースを離れる――手伝いを申し出たけれど、今は大丈夫との事だったので。
きょろ、と辺りを見回せば、少し離れた所に幾つかベンチが並んでいるのが目に入った。ちょうどいいと近寄ると、日向ぼっこよろしく眠っている三毛猫が居る。
ちょっとお邪魔するねと心の中で挨拶して、同じベンチにちょこんと腰かけた。それから、折角だから頑張ってる姿スケッチしちゃおう、と思いつき、タブレットを仕舞ってスケッチブックを取り出す。
そうして鉛筆をシャッ、シャッ、と動かし始めた海と同じベンチで眠っていた、三毛猫――ではなく
三毛谷 道哉
は、ふと聞き覚えのある声がする気がするな、と目を覚ました。いつの間にか猫に戻って眠ってしまっていたようだと、ヒゲと鼻を引くひくさせながら辺りを見回してみる。
ベンチの反対側に居る娘は、多分違うだろう。ならば誰の声なのか、と全身を大きく伸ばしながら道哉は考えた。
――昔の良い夢を見ていた、ように思う。それはこのいい活気の中で転寝したからなのか、それとも聞こえたと思った懐かしい『誰か』の声のせいなのか。
ぐるん、と辺りを見回せば、少し離れた所に懐かしい、だが初めて見る顔があった。スペースに掲げられた名は『島山菜園』――島山。
(島山の……)
その名を道哉は、ほんの少し思い出深く知っている。今よりもずっと前、人の姿ではなく猫の姿で時折散歩に赴いていた、梅園には世話人の父子が居たのだ。
それが島山菜園であり、島山父子。その父親の方に、あのスペースに居る若者はよく似ていた――が、いくら何でも若すぎる。
ふむ、と髭を引くつかせてさらに辺りを見回せば、なぜかスペースから少し離れた所で、こそこそとスペースの方を窺っている不審者――じゃなくて晴久が居た。それを見て、その面影を確かめて――ふ、と笑う。
(そうか、あれがせがれか。――あの子も年を取って随分立派になったじゃないか)
道哉の姿を見るたびに「ねこー」と追いかけてきた、幼子の姿を重ねてくつくつと喉の奥で笑いをかみ殺した。これも縁だし何か買っていくかと、ベンチからするりと降りて尻尾を一つ揺らし、スペースに向かって歩き出す。
そんな道哉の(三毛猫の)姿を見かけて、
佐和崎 紗月
が「理緒ちゃん」と恋人の手を引いた。
「見て。猫が居るの」
「本当だ。あの子も野菜を買いに来たんだったりしてね」
まさかそれが真実だとも知らず、
初瀬川 理緒
が三毛猫の後姿にそう肩を竦める。そうして2人顔を見合わせて、くすくすと笑い合ってからまた、並んでいる野菜へと向き直った。
旬の夏野菜が結構お安く買えるマルシェは、最近食生活や栄養バランスに気を使っている理緒にとって、とても魅力的だ。このスペースでは、スーパーではあまり見かけない大きなゴーヤがお買い得で、早速1本購入する。
「ゴーヤーチャンプルー好きなんだよね」
「そうなんだ」
楽しげにゴーヤをポンポン叩きながら言う、理緒の言葉に紗月は相槌を打つ。理緒が大学に進学し、キャットロード裏手にあるアパートで独り暮らしをするようになってから、自炊しているというのは聞いていた。
もとは料理はあまり得意じゃなかったらしいけど、自炊を始めてから結構上手になったらしい。ゴーヤチャンプルーもそのうちの1つなのだろう。
そう考える紗月に、そうなの、と理緒は頷いた。
「外食ばかりだと結構高くつくし、栄養バランスも難しいしね。やっぱ、グラドルは体型維持が契約条件の中でも最重要だから」
グラドルの先輩として、理緒は紗月にそう話す。外食で絶対に栄養バランスが取れない訳ではないが、その為にはそれなりにお金をかける必要があって、それなら自炊してしまった方が圧倒的に安いのだ。
グラドルとして、という話になると同じグラドルとなった紗月も無関係ではない。理緒と一緒に居たいからという理由でも、仕事は仕事だし、きっちりやらなければ理緒と一緒に居る時間がまた少なくなってしまう。
ゆえにこっくり頷いて、紗月もまた家に買って帰る野菜や果物を一緒に眺めた。――あまりの安さに色々と買い過ぎた理緒が、さすがに食べ切れないと我に返って幾つか紗月に引き取ってもらう事になるのだけれど、それはまた別のお話だ。
今は恋人同士で買い物をするのが楽しいと、あれこれ眺めた少女達が次に向かおうと足を向けた緑のパラソルの物販コーナーでは、
三折部 朝衣
がハンドメイド雑貨のスペースを幾つか回っている所だった。特にこれと決めていたわけではないけれど、別のスペースでスマホケースを見かけ、何となくそれを見て回っている。
今使っているスマホケースは、そろそろくたびれて来たな……と気になっていた所だった。だからそろそろ新しいものを買おうと思っていたら、物販コーナーで幾つか取り扱っているスペースがあるのに気付き、そぞろ歩きながらちらちらと眺め。
(――あ。これいいかも)
その中に、海の色を思わせる色合いをした、良さそうなデザインのスマホケースを見つけて、朝衣はぴたりと足を止める。サイズが合っているか、機種が対応しているかを売主に確認したら、幸いにも朝衣のスマホにも対応していた。
よし、と頷く。
「これください」
「ありがとうございます!」
ゆえに即決でお買い上げした朝衣に、売主が嬉しそうな笑顔で紙袋に入れてくれた。ネットでも売ってるんです、とチラシのようなものも一緒に入れた彼女に礼を言い、紙袋を受け取る。
家に帰ったらすぐに交換しよう、そう考えてちょっと楽しくなりながら、朝衣は紙袋をバッグに収めてまた歩き出したのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
蓮華・水無月
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2022年03月23日
参加申し込みの期限
2022年03月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年03月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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