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ビジュアル系バンド
『ブラックエデン』
のボーカル・
蜉蝣(かげろう)
は暗く沈んでいた。
一年前、忽然と寝子島のライブハウスシーンに現れたブラックエデンは幾多のメンバー脱退と加入を繰り返し、今日、記念すべき通算100回目となるボーカル以外全員脱退に直面したのである。
「うう。まただ、またこのパターンだ。クールなメンバーが集まったと思ったら、すぐに皆いなくなっちまう」
逆立った髪と白塗りメイク、フランス貴族のような衣装のまま、シーサイドタウンの駅前広場でしくしくと泣いている。
「アホーアホー」
「くそ! カラスまで俺を馬鹿にして!」
「アホーアホー」
嘲笑うように飛び去る影を見送って、蜉蝣はわなわなと拳を握りしめる。
「もう嫌だ! なんで俺ばっかりこんな目に! 俺の才能を認めないこんな世界なんて、めちゃくちゃになっちまえばいいんだぁー!」
彼の叫びに呼応するかのように、流れていた曲がクラシックから、ダンスミュージックに変わった。
「あれが疑惑のバンドマンさん……」
畑中 華菜子
と
黒依 アリーセ
は、蜉蝣の様子を窺う。
「暴れるのと一緒に、音楽も変わったアルな。偶然か、それとも意志を持って引き起こしてるのか。自分のろっこんに気付いてない可能性もあるアルな」
「ろっこんでこの騒動を……でも、この前衛的なセンスは嫌いじゃないわ」
「ゲージュツのことはわからないけど、センスが良くても迷惑なものは迷惑アル」
「わかってるわ。流石にこれはやりすぎだものね」
「本当に犯人がバンドマンさんなら、きっと元気になればろっこんも止まるアル」
そう言って、華菜子は蜉蝣の前に。
「バンドマンさん、元気出すアル。私、一緒にバンドやるアル!」
「え?」
蜉蝣は一瞬喜びを見せたものの、すぐに暗い顔になった。
「そ、そう言ってくれるのは嬉しいけど、どうせ君も、俺の歌を聞いたらいなくなっちゃうんだろ……?」
「音痴なんて気にしたらダメアルよ。音楽を楽しむ心が大事アル」
蜉蝣は疑いの目で見返す。
「……本当かな。で、君は何の楽器が出来るんだ?」
「楽器はリコーダーぐらいしかできないけど、音を奏でるなら普通の楽器じゃなくてもいいと思うアル」
「へ?」
「ドラムのかわりにお鍋を叩くとかどうアルか。中華なべ、ラーメンどんぶり、おたま、それぞれ音が違うから楽しいアルよ」
「……だ、大分、俺とは音楽性が違うっぽいけど……?」
「ラーメンはみんなを楽しくさせる食べ物アル。だから、それを作る道具もみんなを楽しくさせるものになるアルよ。世の中にラーメンが嫌いな人はいないアル」
ダンスミュージックに合わせ、華菜子は踊りながら鍋で演奏してみせた。チャカポコチャカポコ、どことなく間の抜けたリズム。けれども、なるほど、華菜子の言った通りとても楽しそうだ。
「……お、俺の思うカッコイイバンドと違う……」
「あら、前衛的でいいじゃない」
ラーメンミュージックは、アリーセの美的センスには適ったようだ。
「話は大体わかった。要は、その怪しいバンド野郎をぶっ飛ばせばいいんだろ?」
「えーこ、ざっくりし過ぎ……」
シーサイドタウンでの買い物中に、騒動に巻き込まれた
虎沢 英子
と
緑野 毬藻仔
は、蜉蝣のいる広場に向かった。
とは言え、頭の中にはダンスミュージックが流れている。踊りながら走る、いや、走りながら踊るのに疲労困憊、二人はへとへと、けれども音楽が止まないため、踊り続けるしかない。
「はぁはぁ……。つ、辛い。辛過ぎるよ……!」
「ぜーぜー、しっかりしろ、まりもー。も、もう少しで広場が見え……ん?」
音楽がアフリカの民族音楽になった。
「……うわああ! なんか裸になりてえ!!」
「だ、ダメだよ! 町中で裸なんて……って、私も裸になりたくなってきた!」
二人は服を脱ぎ出す。
「それにしてもこの音楽、なんだか野性の血が騒ぐぜ!」
「え、えーこ?」
英子はろっこん『虎に成る』を発動し、虎に変身した。
「ガルーッ(まりもー、乗れ! このままバンド野郎のとこまで一気に行くぜ!)」
「の、乗れってこと? わ、わかったよ!」
虎化した英子に股がり、さながら女ターザンの毬藻仔。コンクリートのジャングルを抜けて、蜉蝣のいる広場に。ところが見つけた途端、音楽がジャズになった。
「げっ!?」
野性が消えて、むくむく理性が芽生えた英子から、ろっこんの効果が消えた。素っ裸で広場に放り出された二人は慌てて物陰に引っ込んだ。
「なんであたし、裸なんかになっちまったんだ! 服は! 服は!? どうしよう、やべえよまりもー!」
「うん。ほんとヤバイ。えーこの身体奇麗……」
「……え!」
毬藻仔はうっとりと英子を見つめ、誘うような目で英子の瞳を覗き込む。
「……な、なんか目付きがオカシイぞ、まりもー」
「私をおかしくさせたのは、誰かな?」
彼女はジャズに心奪われてしまったようだ。
「まりもー! しっかりしろーーっ!」
「良かったら、私たちもバンドに入れてもらえる?」
華菜子に続いてもう二人、
雨宮 煽
と
難波 辰
が、バンド参加に名乗りをあげた。
「学校では合唱部の部長だし、小さい頃から声楽の勉強をしてきたから、きっとバンドの力になれると思うわ」
「せ、声楽……! 声楽→歌が上手い→俺より上手い→ボーカルの座が奪われる! ぼ、ボーカルの座は渡さないぞ……!」
「ち、違うよ! 私はピアノかヴァイオリンで参加しようと思ってて……」
「あ、そうなんだ。……で、そっちは」
蜉蝣が言いかけたところで、激しくギターが鳴った。辰はヘドバンしながら、ノリノリでエレキギターをかき鳴らす。
「……あ、あんまり上手くないが、なんてソウルフルな奏法……!」
「知識や経験はねぇが、バンドで女の子にモテてぇって、アツイ下心さえ持ってれば自然と演奏にも魂が宿るってもんだぜ!」
「……ろ、ロクでもねぇ……!」
辰はビシィと指を突き付ける。
「あんた、音痴がコンプレックスなんだって? 人間向き不向きってもんがある。だったらここは割り切ってさ、他の楽器に挑戦してみたらどうだ?」
「!?」
「ほら、ドラムでも縦笛でもカスタネットでも……」
「ずーん……!」
蜉蝣は膝を抱えてうずくまった。
「ふ……っ、わかってる。わかってるんだ。結局、俺のことなんて認めちゃくれないんだ。どうせお前らもすぐに俺を見捨てていなくなっちまうのさ」
「そ、そんなつもりで言った訳じゃないんだけど……」
そこに、部員勧誘用の着ぐるみを着た探検部部長、
龍目 豪
が現れた。
「くよくよしないで元気出すにゃ〜」
「うるせー。放っといてくれ」
「む〜〜……そうだ! 俺と一緒に探険しようぜにゃ!」
「たんけん?」
「九夜山、猫鳴館、洞窟……寝子島は探検スポットにあふれてるにゃ! 新しい世界に触れて、気分転換したらきっと元気になるにゃ!」
目を輝かせて言う。
「ま、まぶしい……」
蜉蝣の表情が余計に曇る。
「お前みたいな明るい元気な奴には、俺の気持ちなんかわかんねぇよ。俺みたいな奴は何したって変わりやしねぇんだ!」
「く、暗いにゃ〜」
「そうだよ、俺は暗いんだよ」
「ダメダメ、音楽はハートにゃ! そんなテンションじゃいい歌は歌えないにゃ!」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
梅村象山
シナリオタイプ(らっポ)
ホワイトシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
コメディ
ホラー
SF・ファンタジー
定員
1000人
参加キャラクター数
189人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2012年12月22日
参加申し込みの期限
2012年12月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2012年12月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
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