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レディ・ロゼッタの運命考察
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【2日目 放課後】
ただいまのところミステリ研究部の部室にいるのは、
ブリジット・アーチャー
と
新井 すばる
だけだった。ブリジットは眉根にしわを寄せて考え込んでいる。
「油の臭いねぇ……油絵なら……」
「そうだね。油絵で使うテレピンやケロシンの臭いかもしれない」
すばるの同意に、ブリジットはますます険しい顔をした。
「私が思い浮かべるのは一人の正義バカの知り合いよ。……
芽森 菜々緒
」
「うん。ボクのゴールも彼女に行き着く。情報がまだ整理できてないけど……」
「なら聞いて。私が考えるに、セブンは複数犯……でなければ、多重人格者よ。そして、この寝子高と接点がある。今までに得た情報から考えれば、このぐらいの推理は造作もなくもなくできるわ」
ブリジットの語る事実は、語る側にも聞く側にも、改めて『ひどい話だ』と思わざるを得なかった。菜々緒は孤児で、故あって高名な画家の養女となる。義父が彼女に与えたのはあふれんばかりの愛情ではなく、自我に亀裂を入れ、分裂させてしまうほどの虐待だった。
「解離性同一性障害……多重人格者が生まれる原因の最たるものが、幼少期の親からの虐待なのよ。特に……」
ブリジットは言葉を詰まらせた。青ざめた顔に、すばるが驚いて手を伸ばす。
「やめましょう。想像しただけで吐き気がするわ」
差し伸べられた手を握り締める。いつも気丈なブリジットにしては意外な返し方だった。「やめてよ、大丈夫よ」と遮られることも承知の上だったすばるはほんの少し驚く。女性にとっては、それほど性的虐待について口にするのは抵抗のあることなのだろうと想像するほかなかった。
「私、ロゼッタのところに行くわ。すばるは無理について来なくてもいいわよ」
ハンカチで顔を押さえながらブリジットは言った。
「ボクも行くよ。ブリジットさん、冷や汗出てるじゃない」
「こんなのすぐに引くわ。でも、今回は……私、多分荒れるから」
「それでも行くよ。迷惑でも同行させてもらう」
こうなったらすばるは退かない。それをブリジットはよくわかっていた。
ブリジットは丸テーブルの上に招待状を叩きつけた。ロゼッタはきょとんとした顔で彼女を見ている。
「怒らせちゃったかしら?」
「ええ怒ってるわ。ロゼッタ。何が望みなの? 殺人犯を連れて来いなんて、真っ当な人間のすることじゃない」
「あなたたちならやってくれると思っていたのよ。犯罪を起こすこともなく、セブンをそのときまで刺激することなく、ね。あなたたちはフツウの人間とは違うもの」
「そういうことを言いたいんじゃないの。目的を先に明らかにすべきでしょう? それができないなら、殺人犯と接触しようとしている不審者がいると通報するわ」
ブリジットは携帯を取り出して、ためらいなく110の数字を押した。近寄れば殴るとでも言わんばかりに、片方の拳を握り、脇で固める。
「ああ待ってブリジットさん! 冷静にって来る途中言ったじゃない」
すばるは飛びついて、ブリジットの手から携帯をむしりとる。
「何するのよ!」
「落ち着いて。相手に話す時間を与えてあげなきゃ。ほら殴りたいんならまずボクを殴っ」
ぼぐしゅ、と鈍い音がする。ブリジットの渾身のパンチがすばるの頬に炸裂し、すばるは紫色のベルベットの布がかけられた占い用のテーブルに覆いかぶさるように倒れた。殴ったブリジットの方が悲鳴を上げる。
「うひゅふ……いいパンチだね、ありがとう……」
「やだ! どうしてまともに食らうのよ!」
「ご褒美ですとか言える境地には達してないけど……ま、ありか……な……」
ぐにゃりと力の抜け切ったすばるを椅子にかけさせ、ロゼッタとブリジットは向かい合う。ブリジットはすばるの身を挺した制止もあって落ち着いたようだ。
「セブンの正体には一人心当たりがあるし、多分誰かが連れてくる」
「ええ。寝子高生さんたちがそう言っていたわ。会える手はずも実はもう整っているの」
それを聞くとブリジットは大きなため息をついた。運命の歯車はもう回りだしているのか。
「その子は精神的に不安定なのよ。連れて来られた理由を知ったらショックを受けるわ。心が壊れてしまうかもしれない。ロゼッタ、あなたにそれが背負えて?」
ロゼッタは黙ってブリジットを見つめていた。
「もう一度聞く。何が望みなの?」
答えは聞けたが、釈然としない。一人でできないからと言って、島のもれいび――しかもロゼッタより年少のものばかりだ――を借り出して目的を達するのがいいことだと思っているのだろうか?
「気は済んだ? ブリジットさん」
「あのね。私一人が鬱憤を晴らすために行ったんじゃないのよ」
「うん。でもね」
ブリジットはすたすたと早足で歩き出した。すばるはあわててあとを追う。
「……がと」
「えっ? 何?」
「さっき、その……止めてくれて、ありがと。すばるがついて来てくれて、やっぱりよかったわ」
言い終えると同時になぜか走り出す。
「ま、待ってよ、ブリジットさーん!」
ブリジットが前を行き、すばるが追う。いつも通りの光景だった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
清水るね
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
推理・サスペンス
オールジャンル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2014年01月27日
参加申し込みの期限
2014年02月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2014年02月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
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