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闇ありて棲み処は澱む<1>
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●管理人室
マンションは内側に廊下があり、外側に部屋がある作りだ。中心部は吹き抜けになっており、1階には中庭がある。中央の吹き抜け部に面した壁が大きな窓となっているおかげで、電気が通っていなくてもある程度の明るさが保たれている。
化神 小次郎
と
龍目 豪
、
八神 修
がまず向かったのは、1階の玄関わきにある管理人室であった。
●
管理人室のドアははじめから薄く開いていた。
ゆっくりとノブを引いて、中を覗き込む。
しんとして薄暗いが、この部屋には怪異の話はなかったはずだ。
「明かり、いるよな」
小次郎が<幻術・七宝行者>で天井に蛍光灯の幻影を作り出すと、部屋は探索に充分なほど明るくなった。
「これは助かるな。明るいってことの尊さをしみじみと感じるよ」
豪はほっと肩の力を抜く。不気味に思えた部屋も、充分な灯りの下では放置されたただの事務室、という風に見えてくる。
「手分けして調査しよう」
「ああ」
「分かった」
修の冷静な口調に背を押され、小次郎と豪はそれぞれ別の棚へ向かう。
修自身は壁際の事務机のまわりを調べた。
机の正面にはスチール製の蓋のついた小棚がある。開けるとそれは修の予想通り、合カギをかけておくためのフックが並び、各フックの上には部屋番号のシールが張られていた。だが肝心のカギはない。
「さすがにマスターキーは退去時に持ち去ったか……」
戸棚の蓋をしめ視線を落とした修は、机の陰になった埃の中に銀色の塊を見つけてしゃがみ込む。
拾い上げてみるとそれは404と刻印されたカギだった。
「化神が部屋を明るくしてくれなければ気づけなかったな……」
修はそれをポケットに仕舞って振り返る。
「龍目先輩、化神、そっちはどうだ」
「これ、見てくれ」
壁の張り紙や引き出しを調べていた豪が、コルクボードに貼ってあった紙を剥がしてもってきた。貼られていたのは10年近く前の日付の新聞記事の切り抜きで、縁に赤のマジックで404と書き込みがある。
先ほど自分たちも見あげたこのマンションの玄関側の写真がと【一家四人、心中か】と大きな見出し。
豪があらましを読み上げる。
「
建築家の谷守 寛さん(44)とその妻・緑さん(40)、トモコちゃん(9)、ヒカルくん(6)の一家四人が自宅マンションでひものようなもので首を絞められ死亡している状態で見つかった。玄関と窓には鍵がかかっており、部屋を荒らされた様子もなかった。警察は一家心中の線で事情を調べている
……」
聞いていた修が眉を顰める。
「その事件、覚えている。たしか、凶器が見つからなくて謎の残る事件だったはず。ここの404号室のことだったのか。痛ましいな」
無意識に先ほど拾ったカギに触れる。
宿命みたいに落とされていた冷たいカギ。
(俺たちが謎を解くのを願っているのか……)
戸棚を調べていた小次郎が、青い表紙のファイルを引っ張り出してきた。
埃を払って机の上に広げる。
「住人名簿があったぜ。入退去についての書類も綴ってある。怪異があるって噂の部屋は、104、302、404だったよな。404の怪異の原因がそれだとして他の部屋についてはどうなんだ」
ページを捲り、104号室のところで手を止め読み上げる。
「
入居者、青井 敏郎。22才、会社員
。……備考欄に書き込みがある。
首にひも状のものを巻いての自殺と見られる。以後、隣と上の住民から、窓に人影が見える、物音がすると苦情あり。104号室は事故物件として入居不可とする
、だってさ」
「また『ひも状のもの』か……」
考え込む修。
豪がファイルを手繰る小次郎に問う。
「302は?」
「ええと……302号室の最後の住人は――
後藤 治美。45才、会社員。蛇がいると数度の苦情ののち転居。
……うーん、この『蛇』の苦情は302だけじゃなくて別の部屋からも出てるね。蛇については業者も入れて調べたけれど確認できなかったって書いてあるよ」
「蛇……」
蛇もひも状のものを彷彿とさせる。
なんだろうかこの符号は。
すべての事件が繋がっているかのような印象だ。
「住人は死亡ではなく転居なんだな」
「ああ。そこで死んだと言われているのは、肝試しに来た大学生グループの女子だ。噂では若い女の幽霊が出るってことだから、霊は住人じゃなく大学生のほうかもね」
「……3つの部屋の怪異、時系列はどうなってるんだろうな」
修の質問に、小次郎はファイルを繰る手を後戻りさせる。
「104の自殺、蛇の苦情で302が転居、404の事件の順だね。それが数カ月の間に起こってる」
「異変がだんだん上の階に這い上がっていくみたいだな」と豪。
「404の事件が決定的となって、ほかの住人たちも完全にマンションから退去したってところか」
修の推測はきっと当たっているだろう。
小次郎はぶるっと身震いして答える。
「こんだけ人死が出れば、呪われてるってあたしでも思うぜ」
豪と修は、ファイルの気になるところをスマホで撮影した。
その間、小次郎はうすら寒い思いで思案する。
(いったいこのマンションに何が起こったんだ。きなこの言う「におい」とやらと関係あるのか?)
掌の下の古びた青いファイルに目を落とす。
ファイルはそれ以上のことは教えてはくれない。
それから豪は戸棚の中にあった停電用の懐中電灯を、修は立てかけてあった管理人室清掃用の箒を拝借して、管理人室を後にした。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
ホラー
バトル
神話・伝説
定員
10人
参加キャラクター数
8人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年12月30日
参加申し込みの期限
2022年01月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2022年01月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
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