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【七夕】鵲の翼を渡って ~七夕ゆかたまつり 1371~
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屋台の灯りと黄昏の色が混ざり合って華やかに煌めく境内を、浴衣姿の人々が楽し気に歩いて行く。笑いあう家族連れやはしゃぐ友人たち、仲睦まじく肩を寄せ合う恋人たち。
(俺たちはどう見えているかな)
肩を並べて歩く浴衣姿の
七夜 あおい
の横顔をちらりと見、
八神 修
は睫毛を伏せた。共にお祭りを巡れることがなにより嬉しかった。
「どうしたの?」
こちらのまなざしに気づいて見仰いでくる空色の瞳が、浴衣の襟から覗く白く華奢なうなじが、ひどく眩しかった。思わず視線を逸らす。
「浴衣、似合っているね」
その一言を口にするだけでも胸がどきどきと高鳴った。父の仕事の関係で顔を出すパーティや食事会で顔を合わせる女性であれば、お世辞であれば容易く口に出来る言葉も、好きなひとに素直な気持ちを告げるとなれば妙に気恥ずかしかった。
ありがとう、とあおいは輝くような笑顔を見せてくれた。
「修君も似合ってるよ」
「ありがとう」
いつもと違う衣装を纏って歩いているだけで、気持ちは華やぐ。周囲がお祭りに賑わっていればそれは尚更。
わたあめにたこ焼き、カステラ焼きにクレープ、射的にくじ引き。あちらこちらのお店を覗いては美味しそうだと笑いあったり、楽しそうだと目を輝かせたり。
「ちょっと待っていて」
ふと足を止め、修が買い求めて来たのは、苺にパリパリの飴を絡めた果実飴ふたつ。一粒ずつ棒に刺さった果実飴のひとつをあおいに差し出す。
「甘い物、割と好きなんだ」
修は悪戯っぽく笑いかける。
「他の人には内緒だよ」
こどもっぽいと笑われるかもしれないからと囁けば、あおいはくすくすと笑みを零した。
「口止め料?」
「そう、口止め料」
これで俺たちは共犯者だ、と芝居じみて瞳を細めてみせれば、とうとうあおいは笑い声をあげた。修の手から苺飴を受け取り、いただきますとひとくち齧って、美味しいとまた笑う。
「じゃあ、修君」
修が果実飴を買い求めている間に、あおいも別の屋台が気になっていたらしい。こっちこっちと歩くあおいの後に続けば、あったのは動物の雑貨を扱う屋台。
「可愛いなあ」
「可愛いでしょ」
手頃な値段の小物をあれこれと手に取ってみる。あおいは兎柄の髪飾り、修は同じ柄の巾着袋、それぞれに買ったものを折角だからとその場で身につけて歩けば、境内の巫女さんから短冊を書いてみませんかと誘いを受けた。
手渡された短冊をそれぞれ手に、ふたりは用意された長卓に差し向かいで願い事を書く。
『あおいと俺が夢を叶えられますように』
力強く書いて手にすれば、ちょうど書き終わったらしいあおいが興味津々な瞳を向けて来ていた。
「何て書いたの?」
「何て書いたんだい?」
同時に尋ねて、
「修君こそ」
「あおいこそ」
同時に似たような仕草で浴衣の胸に抱えて隠す。どうせ吊るしてしまえば読めるのに、悪戯めいたじゃれ合いをしながら、ふたりは笹の前に立つ。
「じゃあ、せーのでね」
「ああ、せーの」
見せ合った願い事を互いに覗き込む。
『大切な人の願いが叶いますように』
あおいらしい優しい願い事にふわりと胸を温かくしながら、修はなんだか面映ゆそうな顔をしているあおいに告げる。
「あおいの夢が叶うと良いなって思ったんだ」
そうして、自分も頑張ろうと思った。
「大好きな人と一緒に一歩ずつ進んで行けたら、って」
そう願いを込めた短冊を笹の葉に結わえる。
「ありがとう、修君」
「……俺こそ、ありがとう」
隣で同じように短冊を結びつけたあおいは、巫女さんから小さな懐紙の包みを二つ受け取った。どうぞと一つ手渡され、開いて見れば中にはふたつの金平糖。一粒二粒口に含んで、修は心に浮かんだままに目の前にいてくれている少女を見つめる。
(あおいが隣に居る)
大好きな人を瞳に映せることが、とても嬉しかった。
「あおい」
「ん?」
「誕生日、今度の休みに祝わせて貰えないか」
大袈裟なものじゃないよ、と口にすればするほど、一寸時間を貰えたら嬉しいなって、と口にすればするほど、あおいに自分の気持ちが筒抜けになってしまうような気がした。大切なひとに大好きだと伝えることが照れくさくて、それでも伝えたくて、修は顔を赤くする。
「……いいかな?」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
阿瀬春
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
1000人
参加キャラクター数
38人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年12月20日
参加申し込みの期限
2021年12月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年12月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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