this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
晴れぬなら晴らしてみせよう、てるてる坊主
<< もどる
1
…
5
6
7
8
9
…
12
つぎへ >>
深雪から逃れた黒首坊主がフラフラと飛んでいるのを、フクメンのネムと刀と雫、軽トラを運転する黒瀬が見つけた。
「おぅおぅ、ぷかぷか浮いてるねェ…こりゃ大物が釣れそうダ。さあ、僕らでてるてる坊主、生け捕りだヨ? キシシシ…」
ネムが軽トラの荷台から運転席の窓をコンと叩くと同時に、トラックがスピードを上げた。
追ってくる軽トラに気づいた黒首坊主もスピードを上げる。
「うわ!」
突然、ソフトボール大の水の塊がネムにぶつかって来た。
刀が水球の飛んで来た方向を見れば、黒首坊主の周りに雨や水溜りの水が集まり、少しずつ大きくなって行くのが見える。
出来上がった水球が、今度は刀目掛けて飛んで来た。刀が持っていた木刀で叩くと、水の塊が壊れて勢いのまま刀に水を浴びせ掛ける。
「水を操作するのか。…この雨の中だと厄介だな」
「私が…」
メイド服の上から雨合羽を羽織った雫が、愛用の仕込み箒・鬼丸を手にネムと刀を庇うように前に出た。
雫は、黒首坊主が再び水球を飛ばして来るのを、箒の穂の部分で受け返す。上手い具合に水球が散った。
雫がにやりと笑う。
焦った黒首坊主がすぐにいくつもの水球をでたらめに打ってくるが、全て荷台の雫に弾かれてしまう。
水球のうちの一つがフロントガラスに当たった直後、黒首坊主が角を曲がった。
水で視界を邪魔され、黒瀬が黒首坊主を見失う。
「戻れ! 右だ!」
刀が叫ぶと、黒瀬はすぐに引き返し、行き過ぎた角を曲がって黒首坊主を追う。
黒首坊主はそれに勘付いたのか、水球を作ってはフロントガラスにぶつけ、黒瀬の視界が歪んでいる内に移動する戦法を繰り返す。
雫が水球を払いたくても、かえって黒瀬の視界を塞いでしまう恐れがあった。雫は鬼丸を納めて、隠し持っていたクナイを黒首坊主に投げつけるが、黒首坊主の動きを止めるには至らない。
「まったく、厄介な攻撃だな…」
運転席の黒瀬が、髑髏のフェイスマスクで隠れた表情を曇らせた。
見切れないスピードではないが、狭い商店街の道幅ではハンドル操作で避けるにも限界がある。
しかし、黒瀬は目標を見失う度に、すぐにネム達から方向を聞き、黒首坊主を追い詰めて行った。
水球を避けて角を曲がった途端、待ち構えていた黒首坊主が特大の水球をトラック目掛けて投げつける。
しかし、タイミングがわずかに早く、水球は軽トラの手前に命中した。
「クロ丸さん、水溜りだ!」
道に目を配っていた刀が、運転席に向かって叫ぶ。
「わかってる!」
黒瀬は慌ててハンドルを切った。特大の水球のせいで出来た水溜りでタイヤが滑り、荷台が大きく振れる。
荷台の三人はお互いに支えあって、その衝動をやり過ごす。
黒瀬がバックミラーに目をやると、荷台の端が店の角をギリギリで擦り抜けるのが見えた。素早く荷台を確認するが、皆無事のようだ。
「おいおい、頼むぜ!」
黒瀬が運転する軽トラは、土方をやっているバイト先の現場から借りてきた物だ。壊しでもしたらと思うと、気が気ではない。
安全とは掛け離れたドライブになるのは予測済みだった。付け焼刃でもチェーンをがっつり巻いといて良かったと黒瀬は胸を撫で下ろす。
だが、このまま視界を遮られては運転がままならないと判断した黒瀬は、ブレーキを踏んだ。
「くそ…こりゃ、帰ったら親方に詫びいれなきゃだな」
心の中でバイト先の親方に詫びながら、黒瀬はフロントガラスを蹴破り、視界を確保した。
「クロ丸ちゃん、大丈夫なの~?」
飛び散るフロントガラスを見て、ネムが心配そうに聞いてくる。
「気にすんな!」
例え心の内がどうであれ、ここは大人としてそう答えるのが義務だろう。
黒瀬は明瞭になった視界で、黒首坊主を見据える。
「よし!…振り落とされんなよ。行くぜ!」
黒瀬はアクセルを踏むと、一気に黒首坊主との間合いを詰めて行く。
黒首坊主は相変わらず水球を黒瀬に向けて放つが、先ほどとは違って上手くいかない事に戸惑っているようだ。
トラックが黒首坊主に近づくと、ネムが釣竿を構えた。
「そんじゃ、皆行くよ! レッツフィッシングッ!」
ネムがルアーを黒首坊主目掛けて投げ掛けると、釣針が辛うじて黒首坊主の裾に引っ掛かった。
突然裾を引っ張られてスピードの弱まった黒首坊主の首を狙い、ネムの横に並んで同じく釣竿を振り上げた刀が、鉛の重りを付けた釣糸を黒首坊主に絡むように投げつける。
巻きが足りない気もするが、こちらも何とか成功した。
「おっと!」
塀伝いに商店の屋根を越えようとする黒首坊主を、ネムがリールを巻き上げて引き戻す。
「そっちには、イかせないヨ?」
ネムと刀が協力して糸の引きを調節しながら、黒首坊主を翻弄する。
糸が切れないよう黒瀬がトラックと黒首坊主との距離を一定に保ち、狭い場所へ逃げようとする黒首坊主に雫がクナイを投げて進路を誘導する。
「よぅし…だいぶ弱ってきたみたイ! そんじゃ、攻撃班準備しテ。クロ丸ちゃんもアクセル全開で頼むよ~」
「任せとけ。避けれるもんなら避けてみな!」
ネムの合図で、黒瀬がぐっとアクセルを踏み込み、更に黒首坊主との距離を詰めた。
しかし、黒首坊主は逆に逃げるのを止めた。
その予想外の動きに、黒瀬がブレーキを踏み込むと、案の定、濡れた地面でタイヤが滑る。
ネムと刀は持っていかれそうになる釣竿を必死に握り締めた。黒首坊主も負けじとトラックから離れようと全力で抵抗する。
瞬間、引っ張られた釣糸がぶつりと切れた。
黒瀬が何とか軽トラを操り、逃げる黒首坊主に追いすがる。
黒首坊主に近づいたと見るや、刀の頭の中で、ガチリと撃鉄が落ちた。
ろっこん『加速』が刀の心身を加速させると、世界がその動きを鈍らせる。刀はじわりと動くトラックの屋根を足場に飛び上がり、上段に振り上げた木刀で、微かに裾を揺らす黒首坊主を荷台に向かって叩き落とした。
黒首坊主は、落ちる先で待ち受けていた雫の持つ仕込み箒・鬼丸に、鋭く頭を貫かれた。
トラックの屋根に落ちた刀も、受身を取りながら荷台に転がって無事に着地する。
銛で突かれた魚のように、黒首坊主が力なく左右に揺れた。
「よぅしよし! 大人しくなったねエ。それじゃ、ちゃっちゃとお縄につけィ!!」
ネムは楽しそうに言いながら、鬼丸が刺さったままの黒首坊主を、皆と一緒に荷台に縛り付けた。
「じゃ、クロ丸ちゃん、ゴールまでお願いネ!」
「おう!」
黒瀬は、先ほどまでに比べれば安全そうな運転で、来た道を引き返した。
<< もどる
1
…
5
6
7
8
9
…
12
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
晴れぬなら晴らしてみせよう、てるてる坊主
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
青丹 よし乃
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
コメディ
バトル
神話・伝説
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年10月13日
参加申し込みの期限
2013年10月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年10月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!