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寝子島高校
窃盗事件発生!~奪われた七色の蝶ネクタイ~
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【ねこじま荘の人々】
亀頭 出
は悩んでいた。
出は寝子校のOGである。高校生活を謳歌し過ぎたが故の浪人生。
今は必死に受験に向けての勉強中……のはずなのだが。
今日は、勉強に手がつかない。強いて言うなら、今日も手がつかない。
こんな日はちょっとした宝くじや賭け事に身を投じるのを娯楽にしていたが、母からの仕送りも、それを元として見事なまでに底を尽き。
家賃もしっかり停滞しながら、やはり最終的には勉強しかなく戻る日々。
それでは、勉強効率が上がる訳も無く。
最近そんなマンネリ化してきた生活に、
ねこじま荘
の愉快な仲間のお陰で退屈こそはしなかったが、それでも若干刺激は欲しいお年頃。
そんな、若かりし18歳。後輩からこんなメールが来たら飛びつきたくもなるのが人情だろう。
『校長の蝶ネクタイが盗まれた。もしそれを取り返したら校長が焼肉をご馳走してくれるかも!』
「管理人さん! ニュースですよ! ニュースですよ!
何と! 学校の校長という名のご老人を一人助ける! それだけで!!」
「……藪から棒にというか、いつにも増して悪質TVショッピングな気配がぷんぷんするぞ。
つーか、キトーさん似合いそうだよなぁ。たまに輝くゲス顔さえしなければ……」
「そんなぁ、管理人さんの『キング・オブ・無個性』には誰にも勝てませんって!」
出が「やぁねぇ、もうっ」とばかりに軽く手を招くように振る。時折見せるその仕草や言葉が18歳より若干年上に見せているのかも知れない。
そして、それらの言葉は、何となくテレビを垂れ流して見ていた管理人──
高城 律
の心を通り魔の如くざっくざくと削っていった。
今は昼間の為いないが、他のねこじま荘の住人が、会話の中でこれに更なる波状攻撃を仕掛けて来るのだから手に負えない。
──しかし、それが律にとっては大切な物であるのも確かなのだが。
「でも、キトーさんの学校って寝子校だよな。
OBじゃない俺が参加っつーのもおかしな話じゃねぇかな、っていうか怠いし──」
「まあまあ、最後まで聞いてくださいよ! その話によると……」
出、誰に聞かれている訳でも無いのに律に耳打ちしてひそひそ声で話し始め…… そして、
「タダで焼肉!?」
律がガッと顔を上げた。先程の打ちひしがれていた瞳が嘘のように輝いている。
「仕方ないな可哀想な老人助けだと思って手伝ってやろうけして焼肉のためなんかじゃないからなマジで」
立ち上がりながら律が宣言する。
──それは、感動的なまでの棒読みであった。『焼肉』の箇所以外は。
「ふぅん、そんな事があったんだ。そっちも盗難とか気をつけてね」
偶然が重なり、帰途に着く途中の従妹に出会った
朝倉 陽波
は、そこで初めて目の前の校舎で行われた蝶ネクタイ盗難事件について知った。
この高校は最近不思議な事件が多数発生している…らしいという事で有名だ。あくまで噂の域を出ないので、本当か嘘かは分からないが。
何とは無しに正門から遠くにある校舎を見渡す。
平凡そうな高校なのになぁ……陽波の胸に何となくそんな感情が湧いて、すぐにあぶくのように弾けて消えた。
目の前に、見覚えのある二人組が歩いてくる。
「いずるちゃん、管理人さん。どーしたの、こんな所で」
「それが焼肉なんですよ、朝倉さん」
「ここの校長助けたら、焼肉食べ放題ってキトーさんから聞いて来て……ああ、日の光が眩しい」
引きこもりすぎて、歩くのも億劫な律が顔に日陰を作るように手をかざす。
「ここで管理人さんが灰になってくれれば、いずるちゃん家賃払わなくていいね!」
「名案ですよ、出さん感激です! ああっ、しかし食事が!!」
「……俺の存在価値は、飯か、飯なのか……
まあ、いいか──キング・オブ・無個性よりずっと……」
「あれ? 管理人さん、いつもよりずっとテンション低いですよ~っ。焼肉ですからもっとドーンっと!!」
「──あれ…皆さん、こんな所で何やってるんスか……?」
バッグを肩に背負って、校舎近くの正面入り口より遠くから、同じくねこじま荘の
樋野 秀吉
が立ち尽くしてこちらを見ている。
近寄ってくる様子は無い。
確かに、二十歳近くの大人が三人も至近距離で盛り上がっていれば、高校生からしてみれば知り合いであっても近寄りがたい光景ではある。
「ひのくんー、こっちおいでー」
「いや、この場合俺らが向こうに行くべきなんじゃ…? 向こうの方が校舎近いし」
「またまた、管理人さんそんな本当の事言って~。そんな事言っていると朝倉さんから、キングオブ無個性から『キング・オブ・没個性』の称号を得ちゃいますよ~」
「やめてくださいほんまマジで許してください俺のHPまじで0だから……」
三人のやり取りはいつもの事であったが。何かあったのかと、呼ばれて歩き向かいながら少し深刻に考えた秀吉であったが、ふと思い当たる節が浮かび。
三人を前に、彼なりの率直さで尋ねた。
「焼肉…っスか?」
三人は揃って頷いた。その内二人は即、残りの一人は心的疲労を滲ませてではあったが。
秀吉はそんなねこじま荘の管理人である律の心配をしたが、本当に相手のHPが0でありそうだったので、心配と共に掛けそうになったその言葉は胸のうちにしまっておいた。
この環境下で「本気で禿げそうっスね……」と言ったが最後、言葉の波状攻撃で本当に禿げてしまいかねない。
元気のあるときにしておこう……そう、心に決めてふと流れ始めた放送に顔を上げた。
【さぁ、犯人を無事捕まえることが出来るのは誰だーーーっ!? お、早速有力な目撃情報が来たー! 場所は……】
「誰かが実況やってるみたいなんスよ…。どうも本当か嘘か分からないスけど…松坂牛もプレゼントでつけるとか言って……、──!」
その瞬間、その場の面子の目の色が変わった。
一人を除き、女性二人の目が肉食獣のそれになっていた。
残りの一人も、回復の呪文を唱えられたかのように、瞳には肉への闘志が宿っている。
「……。
じゃあ…いくっスか……。亀頭さんはリアルOGだから…いいっスけど……残り二人もOBとOGの振り…頼んます……。
うちの高校…そこんとこかなりゆるいから……それで通るはずっス」
最初は、焼肉なんかどうでも良いと思って帰る途中の出来事であったが。
秀吉の中で、それが少しだけ変わった瞬間だった。
皆で焼肉食べたら美味しいだろうなぁ、なんて。そんなささやかな願いは明確な願望へ。
それはねこじま荘の人々の固い結束へと変わる。それは……
──うおるぁあああ! 肉! 肉! 肉! 犯人蝶ネクタイ寄越しやーーーーーーッ!!
無音の叫び、後に犯人は語る。
その瞬間、突然体が震えだして、ひたすらに謝罪して逃げ出したくなった瞬間が、確かにあった……と。
こうして集まった『ねこじま荘4英傑』は、全力で校内へと突入していったのである。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
冬眠
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
学校生活
コメディ
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年10月17日
参加申し込みの期限
2013年10月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年10月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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