this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
窃盗事件発生!~奪われた七色の蝶ネクタイ~
<< もどる
1
…
5
6
7
8
9
…
18
つぎへ >>
【常春少年は蝶ネクタイ羊の夢を見るか】
「校長先生ー、全校集会でも元気が無かったし……やぁ、早く見つかるといいよねぇ」
校内は放課後にしてはいつにも増して賑やかだったが、この少年
真辺 伸幸
の周りだけはまったりとした空気が穏やかに留まっているようだった。
ぼんやりのほほんとした世界には、放送も届いていないかのよう。
「それにしても、何処に行っちゃったんだろうねぇ。蝶ネクタイー」
言いながら、ほんのり蝶ネクタイに足が生えて逃走する図を想像する。
この高校ではあながち有り得ない話ではないが、犯人がいるらしいと流れてくる放送で耳にしたので、今回は何となく除外してみる。
どちらにしろ、これから帰る自分には関係の無いことだ。
大きく一つ伸びをして。しかし、そこで伸幸は目撃した。
痴話げんかだろうか。よりにもよって、これから帰ろうという前方に。
可愛い女の子がいかにもひ弱そうな男子生徒に駄々っ子パンチをしている。
見なかった事にして、彼のろっこんで帰るという手段もあった。……あったのだが。
「……………」
伸幸は見てしまった。……殴られている相手が4つもの蝶ネクタイを重ね付けする猛者であった事を。
こんなタイムリーなお洒落さんは、もう当事者以外に考えられない。
そして、目の前の一番の悲劇は、殴っている女の子はただひたすら叩くのに一生懸命で、蝶ネクタイを取り返すという目的をきっと忘れていそうという事だ……
思わず伸幸は違う可能性を考えた。
例:あの蝶ネクタイは、お笑い仮装用で今回の件とは無関係。
『あの蝶ネクタイー…ものすーごく見覚えがー……』
例:実は夫婦漫才の練習中である。
『夫婦漫才にしてはー…女の子が「蝶ネクタイ返して」て言ってるの聞いちゃったよー……』
結論:蝶ネクタイの重ね付けってー…オシャレ上級者さんだよねー……
そんなのー…犯人さん達以外の誰がいるんだろうー……
「……………」
そうして、どんよりとした空気を背負いながら……伸幸の現実からの逃避は失敗に終わってしまった。
現実から逃げ切れなかった自分の心と、相手の男子生徒に重ね付けされた蝶ネクタイに、切なさにも似た生温かい目を向けながら、段々声が悲痛になってきた男子生徒の方へ足を向ける。
「まあまあー…暴力は良くないと思うのよー」
間に割って入る程ではないが、ちょっと触れる訳でもない手を僅かに伸ばしながら二人に声を掛ける。
幸いにして、少女
結城 日和
のパンチは収まり、同学年だろうか見るからにひ弱そうな少年は荒い息をついて「助かった」と魂の叫びを零している。
しかし、
「お疲れさまだったねー……やあ、付けたままで構わないと思うしー……校長室行くー? このままだと、おにーさんの身が危ないと思うのよー……」
「はっ! 貴様、味方かと思いきや、校長先生の蝶ネクタイを取り戻そう派か!! この校長【信者】そうは行かんぞ!」
「あー! やっぱり悪者さんだ~!」
少年、そして正体を露にした【信者】は日和の声をよそに高らかに宣言した。
伸幸は、ああやっぱり……という失望感と遠い目を隠せないまま、言葉を続ける。
「校長先生困ってると思うのよー」
「う…っ!」
【信者】は明らかにたじろいだ。どうやら相応の罪悪感は感じているらしい。
「それにほら、校長室に行けば愛しの校長先生(生)に会って面と向かってお話出来るのよー…!
……ぬー…どう?」
「う…ううっ、いやっ! それはまかりならん!!
我々にはどうしてもこれが必要なのだーーーっ!」
瞬間、赤い蝶ネクタイがキラリと光った!
ボォウと音がして【信者】の口から赤い炎が二人に噴き掛かる!
「きゃぁっ!」
「うわぁ…っ、──あれ?」
確かに、炎が二人を包み込んだ気がしたのに、二人は怪我一つしていない。
日和と伸幸がきょとんとしている内に【信者】はその姿を消していた。
そして、その場には先程の騒ぎの途中で落ちたらしい黄緑色の蝶ネクタイが一つ──
二人は覗き込むように蝶ネクタイを見つめて……
「なるほどー…スナップボタンだからー……。叩いている間に引っかかって、落ちたんだねー……」
「これ届けたら、焼肉に松坂牛……じゃなかった、校長先生も喜んでくれるかなっ」
「やあ、さっきから松坂牛って聞こえるけれどもー…持って帰れるのかなー…」
「うん。1-5組の人がくれるって」
「おねーさん、持っていくならー…ついていってもいいかなぁ。
もし松坂牛を持ち帰れたらー…みんなが、喜んでくれると思うんだー…」
伸幸は猫鳴館と縁が深い。あそこは皆が仲良しで、そして……何時も飢えている。
きっと持ち帰れば喜んでもらえることだろう。
「うん、いいよっ。あそこで止めてくれなかったら、蝶ネクタイが落ちたこと気付かなかったかも知れないし」
日和が嬉しそうに蝶ネクタイが手に取る。
その瞬間、日和の脳裏に電流が走った。
曰く『──私をつけて──』
日和は手に取った蝶ネクタイを躊躇い無くそのまま首に巻いた。
伸幸はそれを驚きながらも目にしている。
若干少女の首には大きかったかもしれない蝶ネクタイはそれでもスナップボタンのお陰できちんと見れる位置にフィットして。
「何だろう……! 私何だか凄いことが出来そうな気がしてきた!」
日和がその場で、すちゃっと人差し指を天にかざす。
すると、人差し指からチカッとフラッシュが走った!
「やっぱり! ケミカルライトは無理そうだけれど……
──『おお! これが雷神の左指の威力!』」
「い、急ごうかー…他の人目についたら大変だしねー……!」
彼女なりに言えば、リスペクトしている人物の影響なのだが、如何せん台詞が台詞である。人目についてはならないと、 伸幸は彼女を急ぎ連れ立って校長室へと向かった。
放送では、
八神 修
が情報を即座に収集しているのか、既に黄緑色の蝶ネクタイが確保された事が告げられている。
校長室では、入れ違いに
神野 美野梨
が「炎にフラッシュライト──放送が本当なら緑の蝶ネクタイはきっと……桃原さんにだけは渡す訳には……!」との言葉を残し血相を変えて飛び出して行った。
校長先生はまだ戻ってきていない。二人は蝶ネクタイを外して校長先生を待つことにした。
しかし、出迎える準備の為に、名残惜しげに蝶ネクタイを外した日和がどうなったかは敢えてここでの記載は伏せさせていただく。
……一つ言えるのは、彼女のリスペクトする舞台演出の心の師匠へのパッションが、嘆きの形で発露したことだけである……
<< もどる
1
…
5
6
7
8
9
…
18
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
窃盗事件発生!~奪われた七色の蝶ネクタイ~
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
冬眠
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
学校生活
コメディ
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年10月17日
参加申し込みの期限
2013年10月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年10月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!