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【プール開き】六月快晴初およぎ日和
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●ふたたびフツウの寝子高プール(2)
プールサイドに腰を掛け、
青山 絢
はぱしゃぱしゃ足で水を跳ねさせている。
去年のプール開きは散々な目に遭った
ので、今年ももしかすると……などと思っていたが、幸いそんなこともないようだ。
「もうこんな季節だったのね。高校3年も三分の一が終わろうとしているなんて」
時の過ぎる早さに驚いてしまう。
この感覚が、大人になったということなのだろうか。
小学生の頃は時の速さなんて考えたこともなかったのに。
そんなことを考えていると、一条の水流が絢の横顔に当たった。
「きゃ、冷たい」
小さく悲鳴を上げて水を掛けられた方に視線を向けると、目に入ったのはカラフルで安っぽいハンドガンタイプの水鉄砲。手にしているのは従姉の
水谷 真優理
で、その目は悪戯っぽく笑っている。
「んふふっ」
絢のことを異様に愛しちゃっているこの従妹は13歳年上で、星ヶ丘の超高級ホテル「ステッラ・デッラ・コリーナ」に勤務している。今日は偶然シフトが休みで、こうして寝子高のプールで可愛い従姉妹と寛いでいるというわけである。ちなみに職場では気配り上手で責任感の強いコンシェルジュとして評判も上々なのだそうだが、絢の前ではそう見えない。
「絢ちゃんの水着姿可愛い! もう最高!」
目をハートにして褒め殺ししてくる。
「そんなことないって……普通だよ」
「だって本当に可愛いんだもん。かわいいかわいいかわいいったらカワイイ!」
「真優理さん……恥ずかしいからそのカワイイ連呼やめて貰っていい?」
「ええーっ」
ぷくーっとほっぺたを膨らませる。どっちが年上か分からない。
「それにしても、」
と真優理は気を取り直して周囲を見回した。
「自由過ぎるよね。プールサイドにパラソルにデッキチェアって。これでも一応、授業の一環なんだよね。私の通ってた高校、こんなことをしなかったよ」
「そうね。寝子高って本当に自由よね。こんなプール開き、ほかにはないと思う」
「水鉄砲の貸し出しまであるし、ね」
真優理はウィンクして、両手に持ったハンドガンタイプの水鉄砲を見せびらかすように掲げる。
「あ、それ。さっきの」
「ふふっ。かわいい子はびしょ濡れにしちゃえ!」
ピュッピュッ!
真優理は手にしていた水鉄砲の片方を絢へ放るなり先制攻撃を仕掛けた。
水流は、空中に浮かんだ黄色いタンクの水鉄砲をキャッチしようと腕を伸ばした絢の顔面にジャストミート。
まだ乾いたままだった水着を上部から濡らしてゆく。
「もう、やったなー!」
絢は速攻でタンクにプールの水を装塡すると、真優理の顔面目掛けて反撃する。
「当たらないわよっ」
真優理がそれを華麗に躱したところまでは良かったが、運の悪いことに真優理の背後にいた男子生徒の顔にもろに水が掛かってしまった。
「わっ!」
「ご、ごめんなさいっ! わざとじゃないの」
すぐさま謝罪を告げる絢に向けられたのは、怒りではなく悪戯っぽい笑み。
「お返しだっ!」
男子生徒が両掌を組み合わせたかと思うと、手の水鉄砲で応戦してきた。
「ちょーっとキミ。私の絢に何してくれちゃってるのよ」
さっきまで絢を狙っていた真優理がその男子生徒を狙い始めたせいで、男子生徒の友人たちも貸し出しの水鉄砲を手に参戦してきて、プールサイドは俄かに大水鉄砲合戦場と化してきた。
「打て打てー! 乾いているところがなくなるまで!」
「きゃあ、変な所狙うの禁止!」
「ヌハハハハ! わが水鉄砲の連射、とくと味わえ!」
「ふ、そんなことを言って、スキだらけよっ」
時ならぬ銃撃戦で上がる嬌声。
さすがに見かねた監視員が、ホイッスルを鳴らして指導に来た。
雲の子を散らすように逃げる水鉄砲戦闘員たち。
「真優理さん、私たちも逃げましょう」
「えっ」
絢は真優理に飛びついて、そのまま抱き合うように二人いっしょにプールに飛び込む。
高く上がる水しぶき。
ぎゅっと瞑っていた目を水中で開くと、真優理が面白そうな顔でこちらを見つめている。
お互いをもう一度ぎゅっと抱きしめ合って、水中へと顔を出す。
「ぷはっ、あははははは! 絢ちゃん、私ごと水に飛び込むなんて度胸あるね」
「えっ、だってその……真優理さんのせいでしょう。あんな大騒ぎになっちゃったの」
「そうだけど、ああいうのは全員一蓮托生よ。あははは、ほんっと、楽しい!」
「やだもう……真優理さんが笑ってると私まで楽しくなってきちゃう」
「遠慮しないで笑っちゃいなさいよ。なーんにも考えないで、ね」
「ふふ、あはは! 楽しいね、なんかこういうの」
二人して笑いあって。
それからしばらくプールの中でふざけ合って。
疲れた頃合いで、プールサイドのバカンスエリアに移動し、デッキチェアで休憩をすることにした。
「はい、絢ちゃん飲み物どうぞ」
真優理は流石の気の利きっぷりで、トロピカルジュースを二人分持ってきて絢にも渡す。
甘いジュースで喉を潤すと口も滑らかになって来て、近頃の学校でのことだとか、新しくできたカフェのことだとか、話に花が咲き始めた。
やがて空気は緩み、ふたりにとって避けられない話へと移っていく。
切り出したのは絢の方だ。
「この前、父さんと会ったときの話をしていい?」
母亡き後、絢は父とは別に暮らしている。父は高名な写真家で絢を育てるのに充分な地位も資産も持ち合わせていたが、母の没後すぐにアシスタントの女性と再婚した。そんな父と暮らすような心情にならず、絢は住む従姉妹の真優理を頼って寝子島にきて、以来、真優理のマンションに同居させてもらっている。
しかし先日、
久方振りに父に会う機会があった。
そのときのことを絢はまだ真優理に伝えていなかった。
「真優理さん、父さんと色々なことを話したよ」
絢は極力ありのまま話した。
「あんなことがあってから何年かぶりに再会して……私、もっと自分が怒ると思っていたの。パニックになって感情を爆発させてしまうんじゃないかって……けど、そうはならなかった」
将来の夢を話したのだと絢は言った。父が絢の覚悟を応援してくれたことも。
「もう忘れることはできないけど……会えたことは良かったと思う」
訥々と話す絢の言葉をそのまま受け止め、真優理は、
「そう」
とだけ返す。
気に掛けてはいた。
けれど、こちらから聞きただすようなことはしたくなかった。
もしかすると、会ったことでかえって傷口を広げたのではないか、そうだとしたら傷を抉るようなことはしたくないと考えていたからだ。
けれど絢の話を聞く限りでは、真優理の不安は杞憂であったらしい。
(よかった)
素直に安堵した。これ以上、絢が傷つく姿は見たくはないから。
起こってしまったことは覆せはしないけれど。
あの男も、絢も、年月の過ぎるのとともに成長してゆくだろう。
それを見守ることしかできない。
いつか、どういう形でなのかわからないけれど、ふたりらしいよい関係が築ければいいと、今は思う。
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担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
学校生活
コメディ
お色気
定員
1000人
参加キャラクター数
31人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年11月06日
参加申し込みの期限
2021年11月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年11月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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