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【プール開き】六月快晴初およぎ日和
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●エピローグ
水上 桜
はバカンスエリアでデッキチェアに身を横たえていた。
朝から水泳部員としてあれこれと準備に携わり、プール開放が始まってからも監視員の仕事をしたり、「ふたばコース」で泳ぎが苦手な子を教えたりと、縁の下の力持ちとして大活躍な桜であったが、流石に疲れたので休憩を取ることにしたのだ。
監視台に座っていた時に見た、すごい泳ぎのお兄さん――
高瀬 誠也
はまだ泳いでいる。
インテリ風なのに体力がある人だなあ……なんて思っていると、友人の有沢 茉奈がプールサイドを歩いてきた。桜の前まで来た茉奈は不機嫌そうに顔を歪める。と、突如、桜の膝を抱えるように身を伏せ、おいおい泣き出したではないか。
「ちょ、どうしたの、茉奈」
「うわーん! また彼氏ゲットできなかったよー!」
あー……、と桜は、茉奈と誠也の姿を見比べる。
茉奈は勢いのまま突撃して、見事に玉砕したようだ。
「もう心に決めてる女性がいるから、って……」
茉奈が口にした相手の女性の名には聞き覚えがあって、会いに行けるというキャッチコピーのアイドルグループの子の名ような気がするが、定かではない。
「身体も引き締まってるし、顔もイケてるし、もうあの人以上の人に出会える気がしないー!」
そういって茉奈は嘆いている。
「大丈夫だって。地球人口65億人のうち約半分は男なんだよ。たった一人がダメだったからって落ち込む必要なんかぜんぜんないって。茉奈にぴったりな人、絶対いるよ」
言いながら自分でも、どこかで聞いたような慰め文句だなあなんて思うけれど、まあいい。
誠也は飄々と泳ぎ続けている。
◇
休憩中の保健委員長
椎井 莉鳥
はデッキチェアに寝そべり瞼を閉じてうつらうつらしながら、聞くとはなしに桜と茉奈のやりとりを聞いていた。
(今年のプール開きは妙に淡々と進んだような気がする……)
そのことが妙に引っ掛かっていたが、彼女たちの会話を聞いているうちに悟ってしまった。
(アイツがいないんだわ)
春に京都の大学へ進学した、腐れ縁で幼馴染で元カレの『アイツ』。
アイツの存在がない。
緩い性格で、いつも眠そうで、図太いところがあって……自分の人生を引っ掻き回す存在であったアイツ。
遠くに行ってしまったのだ。自然消滅するに違いない。そんな関係のはずだ。
なのに面影が折に触れて蘇ってくる。
(――バカバカしい。もうそろそろ忘れてもいいはずなのに)
莉鳥は深く深呼吸した。
眠れはしないけれども、閉じた瞼の裏側に映る光の移り変わりに集中する。
LI-T-RE-LI-T-RE。
白い光がゆらゆらと、瞼の裏であそんでいる。
◇
愛猫 萌々子
は、戻ってきた寝子高のプールサイドで、
万条 幸次
と並んで座っていた。
萌々子がいつまでも無言なので、幸次のほうから話しかけてみる。
「災難だったね……」
「本当にありがとうございました、でも見たことは忘れてください」
「え……ああ、うん」
忘れられそうにもないけれど、ひとまず頷いておく。
萌々子は膝を引き寄せるとその間に顔を埋めた。
「……どうして助けてくれたんですか?」
「どうしてってそれは……愛猫さんが困っていたから……それに、体をべたべた触ってたあやかし達を見て許せないって思ったら珍しくキレちゃってさ」
「キレちゃった? 先輩が?」
いつも穏やかな幸次がキレる、というのがあまり想像がつかず、萌々子は聞き返した。
「羨ましさからの八つ当たりっていうか……」
「羨ましい?」
やばい、本音が口から出てしまった。幸次は慌てて取り繕おうとする。
「あわ、わわ、その、あの、なんていうか……三寮祭の時からずっとわからなかったモヤモヤは、愛猫さんのことが好きだって気持ちだったんだなって気づいたんだ」
――あれ、これ告白になってない!?
気づいた時には遅かった。
萌々子は膝に埋めていた顔を上げ、目を大きくしてこちらを見ている。
「わわっ私のことが好き? ……それって告白ですか!?」
「違うんだよ! いや違わないんだけど!」
あわわわ、と真っ赤になって両手を振る幸次。
つられて、萌々子のほうも真っ赤になってパニックになってしまう。
「色々あったけど私も先輩のことは嫌いじゃないですしさっき助けてもらった時本気でカッコいいと思ったしでも付き合うとかそういう経験ないし本当に私でいいのかと――」
萌々子は早口でそんなことを言いながら立ち上がると、気づけばプールサイドを駆けていた。
突然のことにどうしていいかわからなくて、その場から逃げてしまったのだ。
後ろから笛の音。
「プールサイドは走ってはいけませーん!」とぴりりの声も聞こえたが、萌々子は走った。
「ごめんなさい今はちょっと立ち止まれません!」
取り残された幸次はというと、あああ、と頭を抱えてうずくまっていた。
「どうして彼女相手だと思ったことぽろっと言っちゃうのかなぁ」
萌々子はダッシュで走って行ってしまったけれど……。
「さすがにびっくりしたよね。これは返事待ちってことでいいのかなぁ」
涙目で見上げた空はまっさらで青くって、まるで彼女の面影を映し出すスクリーンみたいだ。
笑顔。
驚いた顔。
真っ赤になって慌てた顔。
萌々子のいろんな表情が浮かんでは消える。
「そっかぁ。俺、愛猫さんのこと、好きなんだなあ……」
<了>
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あとがき
担当マスター:
笈地 行
ファンレターはマスターページから!
ご参加ありがとうございます! 遅くなりましてすみません。
ゲームマスターを務めさせていただきました笈地です。
3度目のプール開き。
ちょっとえっちなトラブルも~ということで、ぽろりもあります。
リアルな季節は寒くなってきましたが
わいわいあったかな感じでお楽しみいただければ幸いです。
近況……というかリアが終わると、ご褒美的に映画を観に行くのが近年の趣味です。
これを観る! とこだわりはあまりなくて、
なんとなく今やってるので面白そうなやつないかなーって感じで調べて
ゆるーくひとり映画します。
オススメの映画とかあったら教えてくださいねー。
ではではこちらが2021年最後にお届けできるリアクションです(年内にお届けできてよかった……)
また来年もよろしくお願いいたします。笈地でした。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
学校生活
コメディ
お色気
定員
1000人
参加キャラクター数
31人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年11月06日
参加申し込みの期限
2021年11月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年11月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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