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【プール開き】六月快晴初およぎ日和
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●ふたたびフツウの寝子高プール(4)
彼の愛しい人は星のようで夜空が似合う。
そうでありながら彼女は、青空の下であっても輝きを失わない星であった。
「リンタロウ……ずっと私を見ているけれど、どうかした? 泳ぐの、苦手じゃない、よね」
スピカ・フォーツ
は小首を傾げる仕草をする。
彼女の水着は星空を映したようなビキニで、砂漠の国の占い師を思わせるようなエキゾチックな装飾が、身体が動くのに合わせてしゃらしゃらと輝いている。
彼女を抱きしめたくなる衝動を抑え、
鷹司 凜太郎
は答える。
「泳ぐのは苦手じゃない。ただ、スピカ君が可愛すぎる、と思っている」
「?」
会話のつながりが読めない、とまた小首を傾げると、凜太郎はスピカの耳元で囁くようにして教えてくれた。
「いいことと、よくないことがある。いいことは、僕が眼福なこと。よくないことは、君が可愛いから自然と視線が集まってしまうこと。それはまぁしょうがないというか、あまり気分は良くないけど我慢はできる。しかし、水着姿のスピカ君がプールの中でもみくちゃにされるのはちょっとね……」
凜太郎は言葉を濁す。肌に触れられたりするのは偶然のトラブルでも看過できない、と続けようと思ったのだが、あまりスピカに不安にさせてならないと思いなおしたのだ。
もともと人の多さに尻込みしていたスピカは、彼の腕をそっと掴むと、宝玉のような瞳で凜太郎を見上げた。
「だったら……バカンスエリアで二人でのんびり、しよう」
バカンスエリアには、白いデッキチェアとカラフルなパラソルが並んでいる。高校のプールとは思えぬ光景だが、星ヶ丘に超高級寮を建設することも躊躇なかった元理事長の
桜栄 あずさ
の気まぐれと考えれば納得もできる。
空いていたパラソルの下に陣取ると、凜太郎はスピカに飲み物のリクエストを聞いた。
「暑いし、何か……冷たいものとか……」
「了解」
凜太郎は、ハイビスカスとパインを添えたトロピカルなジュースと、ブルーハワイのかき氷をトレイに乗せて戻ってきた。
「バカンス気分が盛り上るね」
「そうだね」
「リンタロウ、風紀委員として、こういうの気になる?」
「節度を守っていれば問題ないよ」
凜太郎は、家柄がよくて真面目な優等生として通っているが、こういった鷹揚なところもある。
スピカは彼のそんなところも好きだった。
凜太郎はジュースを片手に白いデッキチェアの縁に腰かけた。
スピカは同じデッキチェアの反対側の縁に腰かけ、融けないうちにと、かき氷から口にする。
舌がまっさおになるブルーハワイ。
(今キスをしたら、リンタロウの舌も青くなるのかな)
そんなことを漠然と思いながら彼の顔を見つめていると、目が合った。
「リンタロウ」
腰をずらしてにじり寄る。腰と腰とがぴったりと張り付く、その感触に安心する。
地味に他人の目線も気になっていたが、彼がプール側からの視線を遮るように隣にいてくれるおかげでだんだんと気にならなくなってきた。
代わりに気になりだしたのは日差しだ。
スピカの透き通るような白い肌は、日差しにあまり強くない。
パラソルの下でも結構暑くて、このままだと日陰にいても日焼けをしてしまいそうだ。
そのことは凜太郎も気になったようで。
「僕は少しくらい日焼けしたって何の問題もないんだけど、スピカ君は日焼けしたら痛むんじゃないかな」
「痛い、と思う。肌、すぐ、赤くなるから」
「日焼け止めをしっかり塗っておくといいよ」
真剣に頷いて、スピカはジェル状の日焼け止めを手足に塗り込んだ。しかし、水着のデザインのせいで、自分では手の届かないところもある。見かねた凜太郎が助け舟を出してきた。
「日焼け止め、背中は難しいし僕が塗ろうか?」
「うん。リンタロウ……ちょっと、お願いしていい……?」
「じゃあうつ伏せになってくれる」
「わかった」
スピカは言われるままにデッキチェアに寝そべった。
じゃまにならぬよう髪をずらして背中を露わにすると、腕を枕にするように交差して頭を預ける。
その仕草はまるで彼を誘惑しているようだったが、スピカは無意識だ。
ひんやりと冷たいジェルにまみれた彼の骨ばった手が触れる。
掌がゆっくりと弧を描くように肩甲骨のまわりを這ってゆく。
冷たかったジェルは、彼の手と自分の背中の熱を吸って人肌の温さとなり心地よさとなる。
ドキドキソワソワ。
この後のことに期待してしまうのは止められない。
(リンタロウの手、気持ちいいし……いっぱい、触ってほしい……)
滑らかな背を撫でながら、そんな彼女の変化を凜太郎は掌に感じ取っていた。
そうでありながら彼は泰然と落ち着いている。
「スピカくんの肌は本当に綺麗だね。まるで新雪みたいだ」
背中に響く彼の声。柔らかく低い振動が肌にあたる。スピカはそれだけで内側からゾクゾクしてしまうのに、彼は微塵もそんなふうにみえない。掌の動きも、ジェルを塗る、それ以上のものにならないのがもどかしい。
(どうしてそんなに落ち着いているの。私に魅力がないから?)
気になって彼の方を伺うと、凜太郎は自分ではなくプールの方へ顔を向けている。
何を見ているのかと視線を追うと、色とりどりのビキニやワンピース水着の女の子たちが、プールの中でビーチボールで遊んでいる。
(ほかの女の子に目移りしてたの)
スピカの心は一瞬で黒く燃え上がった。
「リンタロウ……」
体を起こし、凜太郎を睨みつける。
「え、なんだい?」
彼に余所見していてほしくない。意識を向けさせたいその一心で、スピカは彼の胸板に薄い胸を押し付けた。
「他の子、見てた」
「? いや、僕はスピカ君しか見てないよ」
「うそ。プールの中の子、胸がおっきいピンクのビキニの子、見てた。リンタロウは、私より、あの子のほうが……気になる……?」
「ああ、いや、ああいうデザインのもスピカくんに似合いそうだなって思ってたんだ。ただ人目がある所で着て貰うのはなぁって。……もしかして、嫉妬した?」
「む」
嫉妬した。
なんて言葉にしたくない。
膨れた顔を魅せたくなくて、凜太郎の胸板に顔を埋める。
「はは、可愛いなぁ」
凜太郎は密着してくるスピカに目を細めた。嫉妬されるのも悪くない。愛されているの裏返しだから。
動じず、宥めるように抱きしめ返すと、スピカの身体から力が抜けてきた。
顔を埋めて、彼の匂いに包まれて――現金なものだ、彼の締まった身体に惚けてしまう。
「リンタロウの身体、きれいだし……いっぱいすき……」
「ありがとう。だったら今度はスピカ君が僕に日焼け止めを塗ってくれないかな」
リンタロウが寝そべると、スピカは彼の胸板にジェルを垂らして掌を滑らせた。
「きもちいい?」
「きもちいいよ」
身を屈める。きもちよさに誘われて、スピカは肌に頬を寄せる。
初夏の熱に浮かされてゆく。
とろとろと甘い、濃密さが、ふたりを密着させてゆく。
パラソルの下は濃い日陰。
――その後のことはふたりのみぞ知る。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
学校生活
コメディ
お色気
定員
1000人
参加キャラクター数
31人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年11月06日
参加申し込みの期限
2021年11月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年11月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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