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寝子島高校
【プール開き】六月快晴初およぎ日和
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●プロローグ
六月、快晴。
梅雨の最中の土曜日は幸いにも天気に恵まれた。
空は突き抜けそうな青で、遠く海の方から立ち上がる入道雲の白が眩しい。
本日は、寝子島高校のプール開きの日。
これ以上ない初およぎ日和だ。
恵御納 夏朝
と
恵御納 夏夜
は、二人そろってプールサイドに立っていた。
「僕は去年3学期に転校してきたから寝子高のプール開きは初めてだね」
夏夜の言葉にうなずいて夏朝も微笑むが、じつのところ夏夜はこの春まで夏朝の中に存在するもう一人の自分だった。転校してきたことになっている昨年度の3学期に、世界の存亡をかけた月での戦いに関わることになり、その結果、ふたりは分離しふたりの人間としての肉体を得たのである。神魂の影響か、一般的には転校してきた双子の片割れ、ということになっているが、
(まぁ……分離後、実質初のプール開き参加でもある)
という夏夜の独白通りなわけで、何もかも『ふたりで』ははじめてで新鮮だ。
「2人でそれぞれお気に入りの水着を着て過ごせる……嬉しい!」
草色のパレオを腰で結んで、夏朝は笑む。彼女の身体を包む純白のフレアビキニは昨年の夏に調達したお気に入りだ。プール開きの日は学校指定のスクール水着以外でもよい、というのは寝子高のよい風習だと思う。
夏夜の水着は、名前に因んだかのような
夜色のパレオと黒のワンピース水着
だった。猫耳ヘアバンドと尻尾付きベルトは夏夜があとから揃えたものだ。夏夜として
寝子ヶ浜ビーチ☆スターズコンテスト
に参加することになった際に、夏朝が買ってくれた水着であった。
「去年の水着、取っておいてくれたんだ……」
「もともと夏夜ちゃんのためのもの、だし」
「ありがとう、夏朝」
「どういたしまして……っていうのもなんだか変な感じ、だね」
楽しもうよ、と夏朝は夏夜の手を取り、弾むような足取りでにプールサイドを導いてゆく。
寝子高のプールは、一般的な25メートルでコースごとに浮きで区切ってある。プール開きの今日は、地域の人にも開放していて、初心者から上級者まで楽しめるようにコース別にテーマが決めてあった。
1~4コースは、ひたすら楽しく遊ぶ
『わいわいコース』
。
5コースは、先生に指名された人が記録を計る
『タイムアタックコース』
。
6コースは、中級~上級者がストイックに泳ぐための
『がっつりコース』
。
7~8コースは、あまり泳げない人の為が練習するための
『ふたばコース』
。
プールサイドはデッキチェアが並んでいて、ドリンクも持ち込みOKなバカンスエリアとして開放中だ。
新聞部の
八神 修
はプールに入る前に防水カメラで新聞用の撮影を軽く済ませると、一眼レフのデジタルカメラから手を離し首から下げたネックストラップにその重みを預ける。自然と下がった目線が昨年よりちょっとだけ腹筋のついた自分の腹を捉える。入学したころは知力のほうに重点を置きすぎていて体力に自信がなかったが、毎朝のランニングと筋トレの効果が出てきたようだ。腹筋がつくのと比例して、男としての自信もついてきた気がする。
ふいに聞き覚えがある笑い声がした。
鈴が転がるようなその声に振り返る。思った通りの人物がいて心臓が跳ねた。
「あっ修君。プール開きの記事用の写真撮ってたの?」
七夜 あおい
は指定のスクール水着姿で、修に明るく手を振ってくる。
「ああ、今撮り終えたところで……」
頬は赤らんでいないだろうか。声が上ずっていないかだろうか。そんなことが気になって返事がおざなりになってしまう。ほかにもスク水の子はいるのにあおいだけが特別眩しく見えて、修は自然と賛辞を送っていた。
「水着似合ってるよ」
「またまた……いつものスク水だよ?」
「お世辞じゃなく。去年よりぐっと大人っぽくて素敵だよ」
「そう? なんかキツくなった気がして大丈夫かなって思ってたところだけど……」
無意識に胸元の布を引っ張って弾く仕草が罪深い。修はもうノックアウト寸前だ。
たまらず視線を逸らすと、あおいがすっと修の胸元に手を伸ばした。
「え……」
「カメラ」
あおいの指が触れたのは、首から下げたカメラだ。
「私も写真、撮ってみたいな」
「ああ、もちろん」
カメラを渡す。あおいは何枚かプールや青空の風景を捉えた後、唐突に修にレンズを向けた。
「修君撮るよー」
修は咄嗟にポーズを取った。
シャッター音とともに修の脳裏に焼き付けられたのは、太陽を背にしたあおいの笑顔と青い空。
(今年も夏がまた来たんだ……)
同じ青空に、スイカ柄のビーチボールが打ち上げられる。
「野々さーん行ったよー!」
「オッケー英二君! 任せて! ――えーい!」
「ナイスレシーブ、野々さん。僕だって。――そーれっ」
わいわいコースでさっそくビーチボール遊びで歓声を上げているのは、
野々 ののこ
と
佐藤 英二
だ。
ののこも英二も、普通に学校指定の水着である。
英二は、アニメ、特撮、ゲーム、プラモデルが趣味でどちらかというとインドア派。プールでタイムを競うように泳ぐタイプではない。一方ののこはいつだって元気いっぱい、水泳部に所属していることもあって自分なんかが誘ったら悪いかな――何しろ他の部員は記録を取ったり初心者の手ほどきをしたりと忙しそうだし――などと考えたりもしたものだが、結論からいうと勇気を出してよかった。
プールサイドで張り切って準備体操していたののこは、英二が何か話すまえから彼が抱えるスイカのビーチボールに目が釘付けになっていた。そこで控えめに「ボール遊びしない?」と誘ってみたところ被せ気味に「やろう!」と返って来てびっくりしたくらいである。
「わーい! プールでビーチボール遊び、したかったんだ!」
ここまで喜んでくれると誘った甲斐がある。
(それにしても僕がプールで女の子をボール遊びに誘うって……何だか陽キャラみたいだけど)
そこは敢えて深く考えないでいよう、と英二は自分に言い聞かせる。
(デートとかじゃないよ。きっと、多分)
なんて考え事をしていたせいだろうか。
ののこが打ったボールが、英二の頭上を超えていった。
「わわっ、と……ッ」
背を仰け反らせたがボールは伸ばした手の遥か上でアーチを描いて飛んでいく。
英二は頭から後ろに水面に倒れ込む。逆さになった視界の端で、スイカのビーチボールはプールの縁に座って水慣れのためにあおいと水を掛け合っていた修の顔面にぶつかった。
いったん水中に沈んだ英二は、大慌てで水から顔を出して謝る。
「ごめん!」
「ははっ、やったな!」
怒ってはいないようだ。むしろボールを掴んだ修の声は弾んでいる。
「ののこちゃーん、私たちもまぜてよ!」
あおいが口元に両手をメガホンみたいに当てて叫ぶと、ののこの返事はもちろん。
「オッケー!!」
修とあおいは顔を見合わせると水しぶきを上げてプールに飛び込んだ。
「そーれっ!」
「行ったよー英二君」
「わーっ、手加減してよー!」
「あはは!」
なんだかわからないけれど楽しくて誰も彼も笑ってしまう。
宙を舞うスイカのビーチボールを、水中の少年少女たちは童心に返って追いかけてゆく。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
学校生活
コメディ
お色気
定員
1000人
参加キャラクター数
31人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年11月06日
参加申し込みの期限
2021年11月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年11月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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