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部活動のお時間です! ~文化部編~
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桜井 ラッセル
は鶏の飼育小屋にかがみこんで餌を代えていた。
ちょろちょろと動き回っては羽をばたつかせている。
「よしよし、すぐ終わるからな、じっとしてろよ~……おっ、と、セーフ」
ラッセルの脇を通り抜けようとしていた鶏を外に出る前にキャッチ。
飼育小屋の中に戻すとそのくちばしを小さくつつく。
「危なかった。だめだろ~? わかっててやってんのか?」
ぼやきつつも表情は明るく、手際よく掃除を終えると扉を閉めた。
同じようにうさぎの小屋の掃除も終わらせもふもふとうさぎを撫でる。
「……たまには、いいかもな」
「お、桜井くんやっほー!」
生物部では
屋敷野 梢
が人体模型に虹色アフロのウィッグをのせて遊んでいるところだった。
「屋敷野は何をしているんだ何を」
「アフロウィッグみつけたから似合うかなーと思いまして」
当然でしょ、といった具合で胸を張る梢にラッセルはひらひらと手を振る。
「さぁて、松竹梅は元気かなっと……竹だけはじっこに行ったまんまだなこれ」
メダカの水槽を覗き込み、ノートに様子を書き込む。毎日続けてきた観察ノートは日に日にイラストのクォリティがあがっている。
「ただいま」
「シンチャオ! シダと ハイエ 帰ったぞ」
「おかえりー!」
「おー、おかえり」
汐崎 ハイエ
と
シダ 美穂戸
が外から戻ってきて一気に部室がにぎやかになる。
「それは何をつけてるんですー?」
「チョーイ オーイ あじさいのとこで かたつむり つかまえてきた
いっぱい いる 腕につけてきた どうだ?」
「ほんとにいっぱい捕まえてきたなあ」
「腕につけたら ぱっとみ おしゃれな 南国テイストの 貝殻アクセサリーみたいに」
そこで一度自分の腕を見下ろして、しっかりと頷く。
「見えないな ヴァン 見えない」
「見えないのかよ……」
ラッセルの呟きに反射的にシダの美脚が伸びる。
「いだっ 早い!」
「うるさい ラッセル かたつむりくわしいか? おいしいか?」
「食べたらダメだよ!?」
ラッセルの方に美脚が伸びる前にろっこん「黄色いピヨコ」でカナリヤになって飛びのける。
「あっぶねぇ……」
テーブルを挟んだ対面に人の姿で降り立ち、ほっと息を吐く。
シダは心底つまらなさそうに唇を尖らせた。
「ミス研の映像よくできてたわね。面白かったわ。新井くんの死体役見事だったわね。八神くんも名演だったわ」
「頑張ったかいあったけどやがみん最後ちょっと怖かったよ……」
すばると美野梨が部室に入ってくる。
すばるがちくわの着ぐるみ姿でないことに、ハイエは少しがっかりした表情を見せた。
「今日は、ちくわじゃなんだ……」
「諸事情で今日はちくわくんお休みです」
修の黒い笑顔を思い出したのかすばるは身震いするような動作を見せた。
「全員集まったところでこれどうぞ! タンポポのお浸しです!」
梢がテーブルの上にタッパーに入ったお浸しをおく。
「タンポポ って 花か? 食べれるのか」
「ちゃんと料理したら美味しいんですよー! 今日のはその辺のを摘んできただけですが」
ぼそりと呟いた言葉にラッセルが青ざめた表情を梢に向ける。
「ちゃ、ちゃんと洗いましたよ!」
「お、おう、信じてる!」
そう言って一口。ラッセルは恐る恐るといった様子だったが、意外と普通の味であることに拍子抜けしたような表情を作った。
「もっと独特の味かと思ったんだけどな」
「味だけは保証します」
味“だけ”という部分をやや強調しつつ梢はにやりと笑った。
「今日はカタツムリがいるのね」
美野梨の言葉にシダの耳がピクリと動く。
「かたつむり エスカルゴと 同じか? 食べていいか?」
「シダさん、食べてはだめよ。野生のカタツムリには寄生虫がいるかもしれないの。触った後はよく手を洗いましょうね」
「ヴァン 美野梨がそう言うなら 食べない シダ」
「俺が言ったときは蹴られたのに!?」
「食べれるカタツムリと言えば」
アフロの位置を直していた梢がふとそんなことを口にする。
「アフリカマイマイとか知ってます? もともと食用で輸入されたらしいでっかいカタツムリなんですけど。
名前の通り外来種で、要注意外来生物ですねー。前までは沖縄とかだけだったんだけど、とうとう本土にまで来ちゃったらしーです。
そいつを生のまま食べるだけじゃなくて、通った後を触れるだけでも広東住血線虫っていう怖い寄生虫に感染しちゃう事もあるとかー」
口元に指を当てたまま首を傾げる。
「あ、その子はアフリカマイマイじゃないから大丈夫ですよー?」
「こ、こわいこと言うなよ」
梢の話に本気で恐怖心を抱いたのか、ラッセルの声が少し震えていた。
「そ、そういうこともあるから、食べちゃだめよ、シダさん」
「ヴァン シダ もうエスカルゴ食べれない……」
梢の言葉にしょんぼりとするシダに、梢はにっこりとタッパーを差し出す。
「それに比べてこちらは安心安全のタンポポです! どうぞどうぞー」
「タンポポ 安全 うまい」
ひとつ口に放り込んでシダはしみじみと呟く。
「食べれると思っていた 気持ちは なくならない というか 食べたい」
「食べる、じゃなくて食べさせる方やってみない?」
すばるはそう提案しながら隣の小さな水槽をぽんぽんと叩く。
先ほどからハイエが熱心にその中を覗き込んでいる。
「ハイエ なに見てる?」
「ん……おたまじゃくし」
「おたまじゃくしか かわいいな かわいい おいしそう」
「食べないでっ! そして蹴らないでっ!」
反射的につっこんだすばるの太ももにシダの美脚が入る。
それはもう綺麗にクリーンヒット。数分間すばるのうめき声が止まなかった。
「気を取り直して」
ようやく痛みの波から解放されたすばるが、シダとハイエに向き直る。
「おたまじゃくしが成長したら何になるかって知ってる?」
「それ知ってる シダ ナマズだな ナマズ」
「残念、正解はカエル」
おたまじゃくしの水槽と同じくらいのサイズの水槽には、小さなアマガエルがちょこんと座っていた。
鮮やかな緑色の体。首元がひくひくと動いている。
「カエル? 本当か? 半笑いだぞ ちくわ」
「本当! 本当だっていだだっ」
シダに蹴られるすばるを尻目にハイエはそっとアマガエルをつつく。
カエルは「なんだよぅ」とでも言わんばかりにその眼を細めた。
「餌やりができるの?」
「そう! いつもは生餌を使うんだけど今回はアルナイルに聞いた面白い方法を試してみようと思って」
「アルナイル? ああ、屋敷野のことか」
アルナイルこと梢はラッセルと美野梨と共に陸ガメが首をひっこめる様子を観察している。
陸ガメの表情には特に変化はないようだが。
「ここにお刺身があります!」
すばるが取り出したのはパックに入ったお刺身。
「カエルは動くものしか食べないから、そのまま置いたって食いつかないんだけどね」
「じゃあどうするの?」
「箸か糸で生きているように動かせば……シダちゃん、食べちゃダメ!」
「なんだ ひときれくらい カエル 怒らない わさびどこだ わさび」
お刺身をひとつ食べながら、お箸で持ち上げたお刺身をカエルの前で動かしてみる。
反応なし。
「……たべないぞ ちくわ」
「いだいっ! 蹴らないで!」
「カエル たべないなら シダ 食べる ハイエ 交代」
カエルに見向きされなかったお刺身を自分の口に運んでハイエと場所を交代する。
ハイエは箸ではなく糸を使って。
「食いつくかな……?」
ゆっくりと目の高さまで下ろしたところで視界の端に白い物体が飛び込んできた。
「あ、待てっ!」
ラッセルの声に思わず顔をあげると、カエルの水槽の真ん前に真っ白なうさぎが一匹ちょこんと座っていた。
「桜井くん、うさぎを小屋から出したらいけませんー」
「たまには散歩させてやった方がいいかと思ってだな……」
どうやら小屋を掃除したついでに部室の方まで連れてきていらしい。
散歩させてやろうと思っていたのだが、気づいたときには眠ってしまっていたのだという。
目覚めたうさぎはカエルの水槽を挟んでハイエと対峙している。
「うさぎ……」
「どうした ハイエ」
ハイエの変化に最初に気付いたのはシダ。ハイエはうさぎに視線を固定したまま、しばらくの間硬直していた。
そしてすぐに、白い肌が赤く染まっていく。
「か……」
「か?」
すばるが聞き返すも、視線はやっぱりうさぎにくぎ付け。
「かわ、いい……っ」
頬を赤く染めながらほう、とため息をつく。力を込めた手が震え、お刺身につながる糸がわなわなと震える。
うさぎが小さく鼻を動かしながらじわりじわりとハイエの方へ寄ってくる。
ハイエは空いた方の手でぎゅっと胸元を掴む。
その表情はまるで恋する乙女である。相手はうさぎだが。
「あ、食べた」
いつものクールさを失ったハイエを眺めていたら、いつの間にかカエルがお刺身を体に押し込んでいた。
知らない間に食いついていたようだ。
「や……かわい……しろくて……ふわふわ……」
お刺身を吊り下げていた糸を離し、震える両手をうさぎへと伸ばす。
しかしうさぎはふいっと顔をそむけるとテーブルから飛び降りた。
「う、うさぎちゃん……うさぎちゃん……ッ!」
我を忘れてうさぎの後を追うハイエを、生物部員が物珍しそうに眺めている。
ハイエの目にはうさぎ以外はなにも写っていない。
「ああ、僕、あれ知ってる」
今のハイエの姿をみて、ちくわくんへ向かう時と似通ったものを感じたすばるだった。
つまり、可愛いものをみるとどうしてもちょっかいをかけたくなるのである。
扉の前まで追い詰め、逃げ場を失ったうさぎを捕獲しようとハイエがゆっくりと近づいて行く。
「こわくない……こわくないから、ね? おいでうさぎちゃん……」
ぶつぶつと呟きながら、最早ハイエの目の焦点は定まっていなかった。
一心不乱にうさぎだけを写すその瞳は、恍惚とした色が浮かんでいた。
「つーかまーえたっ!」
「失礼します」
ハイエがうさぎに飛びかかったのと、教室の扉が開くのと、うさぎがハイエの手を逃れて扉の方へ飛び出したのはほぼ同時だった。
生物部員全員の呆気にとられた表情に見守られながら、撫子の顔面にうさぎが着地した。
「あーあ、先輩だいじょうぶー?」
「うさぎさんがっ」
「ナイスシャッターチャンスだったのだ!」
生物部部室に奇妙な沈黙が訪れた。
「3年生で部活を始めるなんて、遅いかな、なんて思っていて……」
「そんなことはないわ、私も生物部に入ったのは3年生になってからだったし」
膝の上のうさぎを撫でながら、ハイエと撫子が語り合っている。
「北大の水産学部への進学を決めたのは最近だったし、何も飼っていたことがなかったから」
「汐崎さんは進路が決まっているんですね……」
撫子もうさぎの額を撫でる。うさぎは耳を少し動かして反応を見せた。
「私も、決めないと……思い出になればいいなって……」
「焦らなくても大丈夫、だと思うわ」
そんな3年生2人のやり取りをみながら、後輩たちは梢のタンポポを抓む。
「後木とりすぎだっつーの」
「ラッセルちゃん、こういうのは早い者勝ちなのだ!」
「鼻岬洞窟の生物、興味深いわね……私も機会があったら行ってみたいわ」
「いいですねー! では生物部部長として、部活の一環で計画してみましょうかー」
和気藹々とした空気の中でひとり、
「ハイエさんに小動物を見せるときは、覚悟しないとな」
すばるが誰にいうでもなくぼそりと呟いた。
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シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
1000人
参加キャラクター数
48人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年10月15日
参加申し込みの期限
2013年10月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年10月22日 11時00分
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