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部活動のお時間です! ~文化部編~
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「失礼します」
休日の音楽室に
森 蓮
が訪れる。手には先輩から借り受けたヴィオラのケース。
入学当初から練習を重ね、簡単な曲であればこなせるようになった。
弦楽器、と言えば主音をこなすヴァイオリンが有名だが、ヴァイオリンよりも低い音を奏でるヴィオラにはそれ独特の味わいがあった。
「津止先生は……まだいらしていないようですね」
音楽室の窓を開け、風を誘い込む。と、ピアノの上から一枚のチラシが飛んだ。
慌てて拾い上げたそれは、仮面のイラストとCarnevaleの文字だけが踊るシンプルなチラシ。
昨日、深雪が置いて行ったCarnevaleのチラシだった。
楽団の演奏会などのチラシが多い中でそれは一際異彩を放っていた。
蓮はそのチラシを机に置き、ヴィオラをケースから取り出しチューニングを行う。
弦楽器はその張りで音が変わるため、気温に合わせてチューニングを行う必要があった。
音を確認し、今度は楽譜の方へ手を伸ばす。ニコロ・パガニーニの24の奇想曲。
ヴァイオリン独奏曲の中でも演奏技術だけでなく、魅せることにも優れた楽曲である。
それをヴィオラ用に編曲し練習しようというのだ。
「難しいと思うけどな」
普段から練習を見てくれている先輩も困ったように笑う位、それは高難易度を誇っていた。
「それでも、壁を見つけなければ上達はしませんから」
そう応えて、ひとつひとつ指の動き、弦の力加減を調節していく。
わからないところは先輩に。確実に基本を押さえていく。
「型のある人が型を破ることを型破りといい、型のない人が型を破ることを型無しという」というように、しっかりした基本がなければ独創的な演奏は生まれない。
それが蓮の考えだった。
「ニコロ・パガニーニは悪魔に魂を売ってまでその技術を得た、と言われている」
課題曲を決めたときに津止先生に言われた言葉である。
「彼はマルファン症候群という病気だった、という逸話もある。そのため見た目が当時の平均を上回る上背、指の長さであったと」
「当時の人たちからみて、悪魔的であったと?」
「そう。平均でないものを人でないとする風潮は、今も変わらない」
津止先生は重々しく呟く。普段から口数の多い先生ではないが、音楽のことに関してはこのように知識を分け与えてくれた。
「身体に爆弾を抱えた状態で得た才能が弦楽器、特にヴァイオリンだった。彼の技能を追従する覚悟はあるか」
「……もちろんです」
津止先生の質問に蓮はしっかりと頷く。
「……手首の柔軟性はもとより、細かな感覚まで、一つ覚えでは難しいことを覚悟しておくように」
「はいっ!」
津止先生は脅しのようなことを言いながら、挑戦すること自体には反対しない。
蓮はほっと息をついてから楽譜を見つめる。
自分に、本当にできるだろうか。
ではなく、
どうすれば、できるだろうか。
そんな視線を込めて。
津止先生の言葉を何度も咀嚼し、その言葉の意味や意図を自分なりに考えてみる。
悪魔的と言われたニコロ・パガニーニ。
初心者である自分が、その技術をモノにするのは難しいだろう。
そのことへの忠告、無理に練習することでの手首への負担。それに、出来ないことからの音楽へ対する不信感。
津止先生の言葉にはそんな意味があったのではないか、そう解釈する。
蓮は、決して自身の体を傷つけないように休憩を取りながら少しずつ進めていく。
何より、短期間でマスターできるなどとは考えず、少しずつ上達していけたらと思っている。
「よし」
一通り音程を鳴らした後、楽譜に向かう。
しっかりと音符を目で追いながら、指の形に意識をして。
蓮のヴィオラの柔らかな音が、音楽室に響き渡る。
「よくやるよな」
そう呟きながらも、先輩たちも自分の楽譜に向かう。
音を奏でるものに必要なのは、楽器と音と、そして別の音を奏でる仲間。
芸術において大切なのは、多様さの中における完全な調和であり、それを達成するのは非常に難しい。
だからこそ、人は共に奏でるのである。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
時織椎
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
1000人
参加キャラクター数
48人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年10月15日
参加申し込みの期限
2013年10月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年10月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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