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部活動のお時間です! ~文化部編~
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修が操作して、再び映像が動き始める。
ブリジットにスポットライトが当てられ、静かな声で宣言する。
「誰が何の目的でこんなことを……。これは私達ミス研に対する挑戦に違いないわ。
かならず犯人を見つけ出してみせる。この灰色の脳細胞に賭けてね!」
映像が明るくなり、ホワイトボードとミステリ研究会メンバーたちがスクリーンに映る。
「この中、と言ってもはっきり言ってしまえばあなたたちどちらかだと思っているわ」
ブリジットの視線が美野梨と修の2人をとらえた。
「そうなるのも不思議じゃないな」
特に動揺した様子もなく、静かな声で修が応えた。髪は乾かしたが服は濡れたままだったので一時的に体操着に着替えている。
修の言葉に康がおっ、と声をもらす。
「“ふざけるな! 証拠はあるのか!”っていうのを期待したんだけどな……」
「そんな犯人フラグは立てないさ。第一、理由がない」
「そうね、私たちには彼を殺さなければならなかった理由がないわ」
それに、と美野梨が付け加える。
「プールに行くと決まったのも、改造し終わってからだったし」
「そこよ!」
ブリジットが人差し指を美野梨に向ける。
「そもそもなぜ彼はちくわくんを改造しようと思ったのかしら?」
「それは、以前ちくわくんのまま溺れかけたって……」
「ではなぜ、彼はちくわくんを着たまま水に入ろうとしたのかしら?」
「暑かった、とか……?」
「暑いのなら着ぐるみを脱いで入ればいい。たしかに彼のちくわくんへの愛は異常だったけれど、さすがにそこまで馬鹿じゃないでしょう」
「誰かに……着ぐるみのまま水に突き落とされた、とか~……」
水月の寝言。しかしその言葉は確かに的を得ている。
「一度、水に入って溺れかけた。それは意図的ではなく、誰かの手によって……?」
「でもどうやってあの姿のまま水に落としたんだ」
「そうね、こんなのはどうかしら?」
ブリジットが手にしたステッキをカツンと鳴らす。
「ワイヤーを校舎からプールの端に張り、プールの真上に来たところで落下させた。とか、どうかしら?」
ブリジットの迷推理に、一同に何とも言えない沈黙が訪れる。
恥ずかしそうに一度咳払いをして、気を取り直してブリジットが続けた。
「冗談よ。もちろん」
「一瞬本気だっただろう……」
康がやれやれといった様子で頭を振る。
「今回の推理の決定打が足りていない。それは、すばるがいつ毒を盛られたのか……だ」
「そうね、遅効性の毒を盛られて、その毒が効き始めたからバランスを失い、さかさまとなったのか」
「あるいは……なんらかの事故でさかさまになり、その後毒を盛られたか……?」
「もしかしたら~……僕らが駆け付けたときは、まだ生きていた~……?」
映像が暗転する。暗い画面の中でスポットライトに照らされて康が一歩前へと進み出た。
康が咥えていたシガレットチョコを口から離す。伏し目がちに、淡々とした口調で続ける。
「……アリバイを検証するに、八神は新井をプールに沈めてはいない……。
だが「先生を呼んでくれ」と叫び、二人しかいない状況が生まれた…ここに空白の時間がある。
俺は、この空白の、プールに「新井と八神しか存在していない」この時間がどうしても気になる」
再び映像が明るくなり、康はシガレットチョコを口に戻す。
「なぁ八神。あのちくわくんにはどんな改造を施していたんだ?」
「ああ、まず足元に水の入った袋を入れ、重しとすることでバランスを取りやすくしていた。
それに加えスクリューで水の中の移動を手助けできるように」
「水の入った袋……か。なぜそんなものを?」
「なぜって、前回溺れかけたときに体勢が立て直せなかったからだろう?」
「え、そうだったの?」
修の言葉に美野梨が意外そうな声をあげた。
「溺れかけた、としか聞いていなかったから、私はてっきり、着ぐるみが沈み切ってしまって浮き上がれなかったのだと……」
「……っ」
美野梨の発言にブリジットと康の視線が修に向けられる。
「そもそも修は、すばるが美野梨に改造を依頼した時にはまだこの部室に来てはいなかった……」
「なのにどういう溺れ方をしたか理解したうえでそれに対する対策を行った」
「……それを知っているのは~、前回すばるが溺れかけていた時にその様子を見ていた人物……」
ブリジットの青い瞳が、康の鋭い視線が、水月の緊張感のない声が修を包む。
「犯人は……あなたね?」
「……ふふ、ふははは!」
面白そうに笑う修に、一同は呆然と視線を合わせる。
「いやぁ、最後の最後にボロをだしてしまったか。それにしても、長かったな」
「お前っ!」
不謹慎に笑う修に思わず掴みかかりそうになった康をブリジットが制す。
修はひとしきり笑った後、スクリーン越しに見ているものを見据えて指を鳴らした。
背景が暗転し、先ほどまでのジャージとは違う、黒い服を身に纏った修がただ1人中央にたたずんでいた。
修は手にした鞭を打ちつけ、ぱしん、という音を鳴らす。
「観客のみなさま。答えにはたどり着けましたでしょうか?」
目深にかぶった帽子の奥でぎらりと目が輝く。
「どのような推理をされたかは存じえないところではございますが……。今回の犯人は俺。
ちくわスーツに装着した水袋、実は2種類用意していたのです。
ひとつは重石用の水袋。もうひとつは、水素袋」
スポットライトの当てられたテーブルの上には一見代わり映えのしないふたつの袋がおかれていた。
「俺は重石と偽って足元に水素袋、頭部に水袋を入れておいた。水袋の重みでさかさまになったあと、なるべく時間をかけて岸にあげた。
そのあいだに外から針を刺し水素は大気へ、水はプールの中へ」
修が机の上の袋をそれぞれ針で刺す。
右の袋は次第にしぼんでいき、左の袋からは水が流れ出してテーブルの下に水たまりを作った。
「あとはスーツを脱がされた新井に駆け寄り、心配する素振りを見せたあと隠し持っていた毒針でぷすり」
黒い手袋に覆われた左手からは、ライトの光できらきらと輝く小さな針が覗いていた。
「新井は死んでから発見されたのではない。発見された後、みんなの目の前で殺された」
針を握りこむ動作の後、掌を下に向けたまま拳を開く。
針は落ちてこなかった。
「動機は口封じ。なんのかって? ……教えてやろうか」
修はそこで言葉を切り、にやりと口元をあげる。
「ただし、1人で聞きに来いよ?」
しばらくの沈黙の後流れ始めたクレジットに、ミステリ研究会の面々はほっと息をついた。
「八神くんの最後の迫力半端ないわね」
「背筋がぞっとした」
美野梨の言葉に康が同意する。
修は満足気な、でも少し恥ずかしそうな表情で笑っていた。
「本当にこれを上映するのか?」
「あたりまえじゃない! これで部員ゲットよ!」
ブリジットの答えに康はやれやれと首を振る。
「あたりまえだけど、後半僕出番なかったねぇ」
いつのまに取り出したのかちくわを齧りながらすばるが仕方ないよねぇと笑う。
「ところで~……」
劇中でも要所要所的確な寝言を発していた水月がゆっくりと手をあげる。
「修の見られたくないものって~……なんだったっけ? 盗撮写真?」
「盗さッ!?」
「わー修のすけべー」
「ち、ちがう! やめろブリジット!」
水月の一言で一気に騒がしくなった部室内を尻目に、康が誰にいうでもなく呟いた。
「そこのあなた、興味が沸いたらミステリ研へぜひお越しください……」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
時織椎
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
1000人
参加キャラクター数
48人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年10月15日
参加申し込みの期限
2013年10月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年10月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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