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寝子島高校
部活動のお時間です! ~文化部編~
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くびわのかわりに バンダナ まいて、しっぽをまっすぐのばして。
茶トラのこねこ。ぼくのなまえは「にゃー」
今日は朝から
桜庭 円
おねーさんのかたにのせられて、
御剣 刀
おにーさんがおうちからでてくるのをまってる。
ときどきおねーさんが頭をなでてくれる。きもちいい。にゃー。
「待たせたな」
「ん、よし! じゃあいこっか!」
いつものひらひらした服じゃない、歩きやすそうな服装の円おねーさんと、木の刀と大きなかばんをせおった刀おにーさんがおやまの方へ歩きだす。
今日の目的地は九夜山みたい。長めのおさんぽだ。うれしいなあ。
「今日はどこへ行くんだ」
「寝子島忍者の集落を探しに行くんだよ!」
「忍者……?」
「そう、これ!」
円おねーさんがだいじそうにもっていた本を刀おにーさんに手わたす。
なになに、それなぁに? てしてしと前足で催促したら、おにーさんがぼくにも見えるところで本をひらいてくれた。
表には『寝子島怪奇譚』と書かれている。うーん、読めないや。
「諸君ら寝子島書房の読者なら、寝子島武士の過酷な修行、特異な儀式や決闘法を良くご存知であろう
しかし、そんな君たちも知らない寝子島の闇、怪異の中で生まれた孤高の集団が過去存在していたのである、その名も寝子島忍者!」
おにーさんが読み上げて、小さく笑った。
「これを探しに行くのか?」
「かっこいいでしょ! 軟体動物になったり、髪の毛を鋼糸にしたり! これってろっこんっぽくないかな?」
「確かにろっこんならそういった不可思議なことに説明がつくな」
「でね、ここ。里を捜索するも霧に阻まれてたどり着くことができなかった、ってあるじゃない?」
おねーさんが前かがみになる。ぼくは落ちないようにちょっとだけ爪をかけた。
「これって幻の桜のことだと思うんだよね」
「あ、ああ……」
おねーさんはきらきらと目を輝かせて、おにーさんはちょっと困ったような顔をして。
ぼくはおにいさんのポケットの中身が気になって。
ぼくの視線に気づいたのか、おにーさんはポケットから煮干しの入った袋をとりだしててのひらにのせてくれた。
にぼしっ にぼしっ!
「そうと決まればどんどん進むよ! 桜のところまで!」
「あんまり危ないところには行くなよ」
おねーさんが胸を張って歩きだす。ぼくはにぼしが食べれてちょっと満足。
「にゃーくん食べ過ぎたら太るよー?」
そんなことより今の幸せがいちばんだよ。
おねーさんはずんずん山をのぼっていく。おにーさんもその後ろをついてのぼっている。
ぼくはおねーさんのかたからとびおりて、自分のあしであるく。みどりのきれいな草がはえてる。気になるなあ。ふんふん。
「刀くん、あっち行ってみようよ!」
「あっち……って、道ないじゃないか」
おねーさんが指さしたのは今ぼくたちが歩いているような道ではなくて、ケモノミチ、っていうものだとおもう。
ほとんど道じゃないような道をおねーさんは進んでいく。
「危ないからあんまり急ぐなよ」
「大丈夫だよー! ボクにはブレイブハートがついてるもん!」
ブレイブハートはおねーさんのろっこんっていう力らしい。危険な方向へ行けばいくほど運がよくなるんだって。
それで探し物が見つかるといいなって、思ってるのかな?
探し物のお手伝い、ぼくもしたいな。
「あ、みてみて刀くん、古い石段見っけた!」
おねーさんがおにーさんの方をふりむく。
その先にはなにかの建物の残骸かな? 苔むした石づくりの何かがとびだしている。
ツタが1本ぶらさがってゆれている。なんだこのっこのっと思わずねこパンチ。
あうっ、ふりこみたいに戻ってきたツタがぼくに攻撃を。こいつ、やりおる! にゃー!
「こーら、にゃーくん。危ないからね」
ツタへのリベンジは叶うことなく、おねーさんが見つけた石段のようなものの上へ持ち上げられる。
「気になったら上るしかないよね。刀くん、ちょっと背中貸してよ」
「桜庭、まさか」
「ボクの身長じゃ届かないから、ね、お願い!」
おねーさんがおにーさんを踏み台代わりにして石段の上に体をもちあげた。
そのあとおにーさんのかばんを受けとって、おにーさんがのぼれるように少しさがる。
おにーさんも軽々とのぼって、ぼくたちのおさんぽは再開した。
「フィールドワークって文化部の活動の一部だとは思うんだが、どうしてこうノリが運動部っぽいんだろうか」
「楽しいからいいじゃない! ね、にゃーくん」
おねーさんを見上げてにゃー。たのしいのがいちばんだよ!
石づくりのそこは結構広くて、まるで集落の跡地みたいに見えたんだけど、おねーさんは構わずに進んでいく。
乱雑に並べられた石が迷路みたいでたのしい。
あ、なにか光った! 行ってみよう!
「あ、にゃーくん! どこにいくの」
ててて、と走って光ったものをてしてし。なんだろう、きれいな石だな。
「勾玉、の欠片か?」
おにーさんが石を持ちあげて太陽にかざす。きらきら、きれい。
「曲線の感じとか、それっぽくないか?」
「本当だ。参考資料だよ! 持って帰ろう」
おねーさんはちいさなビニール袋にその欠片をいれて大切にしまった。
きらきらなくなってちょっとつまらない。
「にゃーくん、お手柄だよ! ありがと」
おねーさんが首を掻いてくれる。へへん、どんなもんだい!
「桜庭、見てみろ。あれ」
「ん? ……わぁ!」
おにーさんが指さした方をみると、九夜山の木々の向こうにひろがる寝子島が見えた。
ひろくて、遠くには海も見える。
「綺麗! こんな場所あったんだね! 下から見上げた時には気づかなかったよ」
「ついてたな。あそこで登ろうといいださなかったらこんな景色拝めなかった」
「ほんとにねー! 運がよかった……はっ!」
おねーさんがしまった、という顔をする。どうしたのー?
「ろっこんの発動、もしかしてこっちに作用しちゃった……?」
「……ははっ」
おねーさんの言葉にこらえきれなくなったようでおにーさんが笑う。
おねーさんは笑うなーっていいながらおにーさんをぽかぽかと叩くけど、でもちょっとたのしそう。にゃー。
「ははっ、いや、すまない」
「もう、笑い過ぎだよ!」
ふくれたようなおねーさんにごめんごめんと言いながらおにーさんがかばんをおろす。
「ここいらでお弁当にしようか。つくってきたから」
そういって取りだした箱からはなんだかいい匂い!
「にゃーくんにはこれをあげよう」
なになに!? わぁ! 焼じゃけだー! やったー!
ふんふんと匂いを嗅いでから、ぱくん。
おいしい! おにーさんありがとう!
「ほら、桜庭。お茶」
「刀くん準備いいねえ。ありがと」
おねーさんはお茶を飲みながら、ぼくの背中をなでる。
ぽかぽか陽気が気持ちいい。
「おにぎりとから揚げだ。から揚げにしっかり味をつけてるからおにぎりは塩むすびだけどな」
「家庭的だなーほんと。……おいしい」
しばらくお弁当ときれいな景色をたんのうしていた。
そのあいだにぼくはねむくなって、おねーさんの膝の上でうとうと。
あたたかい日差しとおねーさんが撫でてくれるから、それだけでぼくは夢の世界へ。
目を覚ました時にはすっかり暗くなっていて、おねーさんとおにーさんとおうちに向かって進んでいた。
「にゃーくん、おはよう」
おねーさんがぼくのかおを覗きこむ。
にゃー。おさんぽはおわっちゃったみたい。
「じゃあ桜庭、また学校で」
「うん! お弁当ありがとうね!」
おにーさんと別れておうちに帰る。おねーさんは部屋着に着替えて机に向かった。
「今日のことを忘れないうちにまとめとかないとね、にゃーくん。名付けてMファイルだよ!」
えむ、ふぁいる。のMは円のMなんだって。
おねーさんが書いているうちにまた眠くなって。
今日はいっぱい遊んでたのしかったなあ。
おやすみなさい。にゃー。
「いいじゃないか、よく書けてると思うぞ」
月曜日、円の作成したMファイルを読んで刀はそんな感想を告げた。
寝子島忍者の里を発見することはできなかったが、寝子島を一望できるような場所を見つけただけ行った価値はあったのだろう。
「顧問の先生もいないし、提出するわけじゃないんだけどね」
今回のファイルには幻の桜と霧の罠の関係性との仮説、登ったルートと拾った勾玉のことを中心に仕上げたものになっている。
「今度おキヌさんに忍者のこと聞いてみようかな」
円は刀に向き直る。
「また探検行こうね!」
「そうだな」
刀も、小さく笑って同意する。
不可思議なこともあり得てしまいそうなのが寝子島。探していれば、いつか本当に忍者の里に巡り合えるかもしれない。
おキヌさんにも会いたいし、また会いに行こう。
「あ、桜庭、漢字間違えてるぞ」
「えっ嘘! どこどこ?」
今日もいい天気。にゃー。
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あとがき
担当マスター:
時織椎
ファンレターはマスターページから!
時織です。リアクションを大変長々とお待たせしてしまって申し訳ございませんでした。
そして相変わらず素敵なアクションを拾いきれず、頭が下がる一方でございます。
今回も前回同様部活動シナリオという事でしたが、少しでもどんなことをしている部活なのか、垣間見ていただけましたら幸いでございます。
もし部活動に興味が沸きましたらぜひとも各コミュニティへ。
今回のリアクションについて、時織の感想を一言で簡潔に申し上げます。
「推理小説書いてる人すげー尊敬する」
また次回、ご縁がございましたらよろしくお願いいたします。
時織椎
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
時織椎
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
1000人
参加キャラクター数
48人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年10月15日
参加申し込みの期限
2013年10月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年10月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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