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寝子島高校
部活動のお時間です! ~文化部編~
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文明開化の足音が聞こえる。からからころころ、少しずつ近づいてくる。
「どうデス!? この校舎に響き渡る文明開化の音と、それを賞賛する歓声ハ!」
寝子島高校北校舎の3階。
桜栄 あずさ
の座る理事長室の椅子の前には、特徴的な仮面を被った背の高い男。
道化崎 大荒郎
は独特な芝居がかった言い回しと動作であずさに語りかける。
今は放課後。窓の外からは運動部の掛け声が聞こえてくる。
一方の校舎内からは、文化部の活動に交じって時折悲鳴のようなものが聞こえてくる。
「歓声、なのかしら?」
「普段触れ合うことのない文化との出会い! それを喜ばずしテ、何を喜ぶと言うのでショウ?」
そう言って大荒郎は片足を軸にくるりと回って見せた。
仮面の奥から覗いた瞳が挑発的に細められてあずさを貫く。
理事長椅子に深く腰掛けてその様を見守っていたあずさも、呼応するように笑みを浮かべた。
「で、あなたは私に何を望んでいるの?」
「もちろん! 我らが集まりの公式クラブとしての昇格と」
大荒郎はそこで一度言葉を切る。
「顧問の先生をつーけてくれませんかしら?」
時は戻って授業終了直後のとある空き教室。
いつものように真白な仮面を被った大荒郎が、自分をとりまく面々と視線を合わせていく。
「やぁやぁ、皆の衆、ご機嫌いかがカナ?」
そんな言葉に反応したりしなかったり。大荒郎はお構いなしに話し続ける。
「今日も楽しい放課後にしまショウ。ストレスなんて溜めこむもんじゃあない。ぱーっと発散しようじゃないデスカ!」
「それってつまり」
赤い仮面で目元を隠した
秋ノ宮 こまち
が小さく首を傾げる。
「悪戯してきていいの?」
「物わかりがいいねカミーユ! 撫でてあげまショウ」
そう言って大荒郎はこまちの頭部をぽんぽんと撫でた。
こまちは撫でられた場所を自分の手でもう一度撫でる。
「カミーユの言うとおり! 今日はめいっぱいこの学校に悪戯を仕掛けよう!」
「ふぅん、楽しそーじゃん?」
座っていた机から飛び降りたのはゴシックな衣装を身に纏い、紫髪のウィッグと仮面姿の
ロベルト・エメリヤノフ
。
さっそく教室の扉を開け放つと、中にいるメンバーに小さく手を振る。
「面白そうなこと考えるよなーピエロって」
言うが早いか、すぐに姿が見えなくなった。
ロベルトに続いて他メンバーもひとり、またひとりと教室を出ていく。残された大荒郎はひとり大げさなため息をつく。
「文明改革ともすれば、この集団も公認いただいてもいいような気がしますネ。……んー、冗談ですけどねェ」
冗談冗談、と誰にいうでもなく口ずさみながら教室の扉を閉めた。
「Carnevaleのイメージっていうとやっぱり爆発的で叙情的な旋律……だよな」
霧生 深雪
は透き通るように美しい色合いの仮面をつけたまま、音楽室のピアノの前に腰掛けていた。
すっと瞼をおろし、鍵盤に添えた左手に力を込める。
低い響きから軽快な高音を織り交ぜつつ奏でられる旋律。楽譜などはない、即興曲。
時に柔らかく、力強く、聴く人の感情を揺さぶるような、そんな音が。音楽室を抜け、校舎内に響き渡る。
「音楽室……オフィーリア、でしょうか」
杖を片手に校舎内をうろついていたのは
氷雨 潤一
。ソフィアとしての仮面を外し、他メンバーの様子を携帯電話で写真におさめていた。
その最中聞こえてきたピアノの音に、進む足を音楽室の方へ向ける。
そっと音楽室の中を覗き込む。
グランドピアノを前にして音を指先で操るように響かせる姿をカメラツールで撮影。
音をたてないように室内に入るとソフィアの仮面を取り出し声をかける。
「オフィーリアの悪戯は即興曲ですか」
「ソフィアか」
深雪は一度鍵盤から手をおろし、小さく伸びをする。
そして闖入者である潤一の方へ顔を向けた。
「別にイタズラってのには興味がないんだよ。ストレスたまらないからここにいるだけで」
「なかなか、らしいことを」
仮面の奥で潤一はくすりと笑みをこぼす。
「そういうソフィアは何してるんだ?」
「自分は、皆さんの悪戯を記録してるんです。せっかくの機会ですから」
「そうか、他の奴らがどんなことしてたのか、あとで教えてくれよ?」
「ええ、もちろん」
再び鍵盤に向き直った深雪に背を向け、潤一は音楽室の扉を開ける。
グランドピアノの重い音が扉からあふれ出し、校舎内に残っていた好奇心の強い生徒たちを引き寄せる。
そんなイメージを働かせながら潤一は仮面を外し、階段の方へと歩いていった。
「他の奴ら、ね。ま、そんな危ないことしてるやつはいないだろうけど」
潤一が去った後の扉に視線を向け、深雪はぽつりとつぶやく。
低音の波に高音の滴を乗せて、誰でもない誰かの心を絡め捕るかのように演奏を続ける。
そうしているうちに、暇を持て余していたのだろう生徒たちの気配が近づいてきた。
「潮時だな」
深雪は最後に一音、置き土産を響かせると、グランドピアノの上にCarnevaleの文字と仮面のイラストが入ったチラシを1枚乗せ、そっと準備室の方から教室を離れる。
ちょうど入れ違いのタイミングで何人かの生徒が音楽室の扉をくぐっていくのが見えた。
残されたのは響きの余韻と、不思議なチラシだけ。
「興味には素直でなきゃ、な?」
片手でマスクの位置を直すと、見つからないうちに廊下の奥へと消えていった。
こまちはトートバッグを片手に校舎内をうろついていた。時々あたりを見回しては、人がいないのを見計らって手早く何かを設置していく。
「カミーユ……? 何してるの……?」
スケッチブックを片手に通りかかったのは
茨城 音夢
。少し眠そうな瞳をパピヨンマスクからのぞかせている。
性別は男性だが、着用しているのは女子の制服のスカートとサイズの大きいYシャツ。髪に赤い薔薇飾り。
サイハイソックスとスカートの間に僅かに覗く太ももが艶めかしい。
そんな外見のためか、遠巻きに音夢を見ている男子生徒がちらほら。
「ルクーティア、気づかなかった。カミーユのお人形いる?」
仮面の奥で瞳を細め、こまちは音夢にトートバッグの中の人形を差し出す。
片手で握れるくらいの大きさの木彫りの人形は、どことなく“さるぼぼ”を連想する形になっている。
真白に塗装された人形の裏側には、真っ赤な“a”の文字が。
「あ、ルクーティア、やったね。あたりだよ」
こまちの言葉に音夢は小さく首を傾げる。
「ただの可愛いお人形、ってわけじゃないみたいだね」
「ふふ、興味があったら探してみたらいいよ」
すぐそばに貼られた音夢の絵の下に、人形をひとつ添える。
「それじゃあ、君の文明開化活動を楽しみにしているよ」
こまちは踵を返すと、黒髪を靡かせながら歩いて行く。
その後ろ姿を見つめながら音夢はスケッチブックを開く。
去って行くこまちの姿をその瞳に焼き付け静かに目を閉じるとペンをページに走らせた。
ややあって、ペンを止める。目を開けた音夢の前に広がったその絵はこまちの後ろ姿を写していた。
しかしただ歩いて行く姿ではなく、どことなく楽しげで、心なしか普段より少しはしゃいでいるようにも見えた。
指先に花が咲き、足元に風の跡が残る。黒髪が楽しげに跳ね、今にもスキップを始めそうな、そんな姿が描かれていた。
「……ふぅん」
音夢はそのページをちぎると、廊下の壁にはりつけた。音夢の歩いてきた廊下には不規則に音夢の書いた絵がはりつけられている。こまちの後ろ姿は、その不規則に並んだうちの1枚となった。
音夢の描いた絵は単純な素描のものもあれば、こまちの絵のように音夢のろっこん「心象絵画」の影響を受けているものもある。
そんな絵と、こまちの置いて行った人形に囲まれてふとあたりを見回す。これが、音夢の悪戯だった。
「イタズラというか、アピール活動みたいなものなんだけど……」
すらりとしたモデル体型に、奇抜だけれど整った容姿。否応なく人の視線を惹きつける姿に、今日もまたひとり、またひとりと音夢のモデルが寄ってくる。
「ね……キミのぜんぶ、みせて……?」
その中のひとりの手を取ると、目を見つめたまま空き教室の暗がりへと誘う。
音夢のまっすぐな視線に絡め捕られた男子生徒は抗うことなくその身を音夢に託していた。
相手の瞳を見つめたまま、器用に服を脱がしていく。少しずつ、抵抗するような素振りを見せれば、優しくその手を握って小さく首を傾げてみせて。
脱がし終えたところで一歩引き、スケッチブックにペンを走らせる。
モデルとなった男子生徒が呆気にとられているうちに絵を描き上げると、興味を失ったような仕草で服を着るように促す。
「風邪ひくよ? 終わったから服着て」
僅かに「な、なんで」と呟いた男子生徒に音夢は首を傾げてその言葉を復唱した。
「なんで? もうおわっちゃったし、夏風邪は長引くよ?」
間違ったこと言っている? と言わんばかりの口ぶりに、男子生徒はそれ以上の追及はせず、半ば乱れた制服のままいそいそと教室を出て行った。
入れ替わりに教室内に入ってきたのは仮面をつけた状態の潤一。音夢のスケッチブックを覗き込み、合点したようにうなずいた。
「廊下のあちこちにはってあったのはルクーティアの絵でしたか」
「ん、ソフィアもモデルになってみる……?」
杖をつくその手に、音夢の手が添えられる。潤一は困ったように笑うと、遠慮しておきますよ、と音夢の手をゆっくりと外した。
「自分はみなさんの活動を記録している最中ですので」
「なんだぁ、残念」
音夢はさほど残念ではなさそうに告げるとページを切りとり教室の壁にはりつける。
「次のモデルを探しに行くよ」
「いってらっしゃい」
見送る潤一を背に音夢は教室を出て行った。
「なかなか見事な絵ですねぇ」
「ちょっと失礼、校内にはってある絵はあなたの仕業?」
潤一の背後から固い響きを含んだ声がかかる。
素早く仮面を外し振り返るとそこには風紀委員の腕章をつけた
神無月 綾
の姿が。
「いえ、自分は無関係ですが」
柔らかな笑顔で応えるものの、綾の表情はほとんど変化を見せない。
「では何か、この行動をとっている方の情報などはご存じないですか?」
「いえ、なにも……。風紀委員のお仕事ですか?」
潤一の言葉に綾は少しだけ眉を動かした。
「ええ、寝子島高校は良くも悪くも個性的な方が多いですから。校内にはられた人物画に、真白な気味の悪い人形まで……」
「人形……?」
潤一は綾の手の中にある小さな人形へ視線を落とす。さるぼぼに近い形状で真白に塗られたそれには、指の隙間から黒字のiが書かれているのが見えた。
「とにかく、犯人らしき人物を見つけたら教えてくださいますか。私は他部の確認にも行きたいので」
「わかりました、お伝えしますよ」
人のいい笑顔で応えると、綾はくるりと踵を返してどこかに歩き去って行った。
「カミーユの、でしょうかね?」
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時織椎
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
1000人
参加キャラクター数
48人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年10月15日
参加申し込みの期限
2013年10月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年10月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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