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部活動のお時間です! ~文化部編~
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「こんにちは」
軽音部の部室が静かに開かれる。
黒依 アリーセ
はきょろきょろと部室内を見回す。
誰もいないことを確認して持参したソプラノサックスを取り出す。
元々楽器が全くできなかったアリーセだが、入学以来練習してきたソプラノサックスで一定のフレーズのみ演奏できるようになった。
ゆっくりとマウスピースを咥え、お腹に力を込めて息を吹き込む。
空気が管を通り抜け音となって外に押し出された。
その音に満足そうにうなずくと、続けて音を繋げていく。
出来上がったフレーズは、誰しも一度は聞いたことのある、そして無性にラーメンが食べたくなる、そんなフレーズだった。
「おっ、チャルメラだ」
雨寺 凛
がギターを背負ったまま階段を駆け上る。部室の扉を開けると同時にチャルメラが止んだ。
「アリーセちゃん早いね! ソプラノサックスの練習頑張ってるんだね!」
「あ、雨寺さん……、ま、まだこれしか吹けないのだけど」
内緒で練習しているところを見られて恥ずかしいのか、少し頬を染めるアリーセ。
そんなアリーセをみながら凛はにこにこと手を振った。
「私も最初はまともに曲を弾けるようになるまでは時間かかったしちょっとずつ進歩していったらいいんじゃないかな! いつか一緒にセッションできるのを期待してるよ!」
そう言って凛も自前のギターを取り出し、音程を確認する。
「こんにちは」
続いて扉を開けたのは
上穗木 千鶴
。服装は制服からメイド服に着替え、長い髪の奥でにっこりと微笑んでいた。
「千鶴ちゃんやっほー!」
「こんにちは」
ギターを肩にかけたまま手を振る凛と、サックスを片手にこりと笑うアリーセ。
千鶴も練習中のベースを肩にかけ、いつものように親指ではじく。
凛のギターの解放音と、千鶴がベースで指ならしのために奏でている音を聞きながら、アリーセも控えめに唯一吹けるワンフレーズを繰り返す。
最初のうちはばらばらだった音が、次第に調和し、和音を並べていく。気づけばギターも解放音からコードに。
綺麗に音が重なったところで、3人は視線を絡ませ誰からとなく小さく噴き出した。
「ふははっ、楽しいね、こういうの!」
「セッションっぽくていいね」
「別のフレーズも吹けるようになりたいものですね……」
三者三様に感想を述べ、一度楽器を置く。
アリーセは聞き取れない程度の声で「フレーズ、フレーズ……」と呟きながら何やら紙の上に書きはじめた。
「こんにちはぁ」
ひょっこりと顔を覗かしたのは
夢宮 瑠奈
。手にはおやつにケーキ屋さんのクッキーが。
「瑠奈ちゃんやっほー! 今日はいい天気だね!」
「ねー! クッキー持って来たし、甘いもので休憩してね!」
テーブルの上にクッキーを開き、使い慣れた様子で部室の紅茶を淹れていく。
いい匂いにつられて千鶴とアリーセもテーブルの方へ腰を下ろした。
「あら、可愛いカップね。こんなカップあったかしら」
「気づいてくれた? 新しく可愛いのがあったから買ってきたんだぁ。ところでアリーセちゃんのそれなぁに?」
ティーカップを置きながら瑠奈がアリーセの手の中にある紙の束を指差す。
そこにはアリーセの綺麗な字が何度も修正したように書き足されていた。
「少し……、さっきの音合わせで思い浮かんだフレーズがあったから」
差し出された紙の上には、数分の間に書き上げた1曲分の歌詞が。
「メロディーも、簡単なものなら」
「すごい……さっきの間にやったのかい?」
クッキーを齧りながら千鶴が歌詞を覗き込む。
「こういうのは得意だから」
皆に褒められて照れ臭そうに笑うアリーセ。
「よっし、じゃあアリーセちゃんが作ってくれた歌詞に合わせてプチセッションしてみようか!」
カップの紅茶を飲み干し、凛がギターを構える。
アリーセが口ずさむメロディに合わせて主旋律をギター用にアレンジしていく。
クッキーを頬張った千鶴も、凛のギターに合わせてリズムを刻んでいく。
そうして出来上がった伴奏に、アリーセと瑠奈が顔を見合わせると、どちらともなく立ち上がり歌い始めた。
アリーセの歌声はハイトーン。聞き苦しくない、綺麗な高音で感情をこめて主線に乗せる。
瑠奈の歌声は柔らかく、アリーセの裏でコーラスを奏でる。
時々視線を合わせ、かわるがわるメロディを歌い、コーラスを合わせる。
それに合わせて凛がギターを鳴らし、千鶴もお気に入りのフレーズを置いて行く。
アリーセが「one Phrase mail」と名付けたその曲は、瑠奈が開け放した窓から零れ落ちていった。
屋上で独り 空を見てた
届いたのは アナタの言葉
「相談に乗るよ?」
滲む空 抑えられなくて
授業中に 上の空で
気付いたのは アナタの笑顔
「口開いてるぞ?」
震える肩 堪えきれなくて
放課後の街 肩並べ歩く
雑貨屋は混んで 肩触れて笑う
貰ったのは元気 貰ったのは強さ
貰ったのは笑顔 貰ったのは翼
アナタがくれたモノ 私は返せてる?
笑顔に込めている 気持ちは届いてる?
寝る前に交わした言葉
「おやすみなさい」
恥ずかしくて言えない言葉
「大好きだよ」
余韻が残り、しばらくして一際大きく手を叩くものがいた。
「かっこいいのだ! すごいのだ!」
開かれた窓の外、ちょうどいい高さの木の枝にしがみついたまま、
後木 真央
は首にかけたデジカメのシャッターを切った。
「真央ちゃん……なんでそんなところに」
瑠奈が呆気にとられた表情で呟く。
「真央ちゃん今卒業アルバムに乗せる部活の風景を撮ってるのだ!」
「あ、危ないわよ……」
怪我をしたらどうしよう、とアリーセの表情が曇る。
「大丈夫なのだ! 真央ちゃんにとってはこれくらい朝飯前なのだ。素敵なお猫様に会うためなら例え木の上水の中なのだ!」
自信たっぷりに胸を逸らす真央に、一同は呆れたような乾いた笑い声を漏らす。
「それじゃあ、真央ちゃんは次の部活に突撃取材にいくのだ! みんなも練習頑張ってなのだ!」
するするーと木を滑り降り何事もなく走り出した。
しばらくその背中を見送っていたが、すぐに各々自分の楽器に戻る。
アリーセと瑠奈は発声練習、凛はいつものようにギター編曲をかき鳴らし、千鶴はスラップの練習に励んでいた。
瑠奈は声だけではなくて、キーボードも少し練習を始めたようだ。簡単なメロディに合わせて2人で声を出す。
「夢宮さんの声、女の子らしい可愛い声で好きよ」
「ほんと? あたしもアリーセちゃんの透明感ある歌声大好き!」
一通り発声し終え、瑠奈が紅茶のおかわりを淹れる。
ティーカップに注がれたあかね色を見ながら、アリーセはほっと一息つく。
「だめだね、ちょっと休憩しよう」
思うように捗らなかったのか、千鶴も椅子に腰かける。
「上穂木さんのベースって格好良いわよね」
「まだそんなに弾けないが、な」
「弾けるとかじゃなくて、音が素敵。中高音は心に響く、低音は魂に響くって言うけど、本当よね」
「あははっ、そう言ってもらえたら嬉しいな」
メイド服に似合わずさっぱりとした口調で、でも少しだけ照れたように口元を綻ばせ、千鶴はクッキーを抓む。
瑠奈が淹れてくれた紅茶を飲もうとティーカップに手を伸ばし、その手が宙を切った。
「えっ!?」
つかみ損ねたその手を何度かにぎったり開いたりした後、視線を上に向ける。
「カップが……?」
ギターから手を離して凛が宙を指差す。
「浮いてる!?」
「きゃーっ!」
瑠奈が驚いて声をあげた。アリーセも目を見開いたまま動かない。
一同の視線が向いた状態で、ティーカップがゆっくりと傾いていく。
「零れ……!?」
ティーカップがちょうど人が飲むときと同じような角度で止まり、数秒後ゆっくりとソーサーの上に降りてきた。
中を覗き込むと、淹れたはずの紅茶は綺麗に無くなっている。
沈黙が走り、無言で目を見合わせた後、
「「「「きゃーっ!?」」」」
4人の絶叫が部室棟に響き渡った。
その声を聴きながら、扉の前でくすくすと笑う人影がひとつ。
混乱に乗じて部室からあっさり退却してきた
霧谷 朧
がろっこん「ハイドサイト」を解いて愉快そうに笑っていた。
「いい声の合唱さね。ごちそうさま~♪」
ぺろりと口元を拭うと手で目を覆い「もういいよ」と呟く。
途端に朧の姿が掻き消え、紅茶の香りとCarnevaleのロゴが入ったサーカスイラストのカードだけが、部室前に残された。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
時織椎
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
1000人
参加キャラクター数
48人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年10月15日
参加申し込みの期限
2013年10月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年10月22日 11時00分
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