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猫鳴館、自治会長選任戦1371~ボロボロボをぶっ壊せ!
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●ボロボロボ2号戦:邪衣チーム
時間は少し巻き戻る。
邪衣が相対することになったボロボロボ2号は熊に似たずんぐりとしたフォルムをしていた。剥げた青の塗装の上から蔦が絡んでいるせいで、緑掛かってみえる。
派手な発射音を上げて、ロケット花火を数十数本括り付けたモンキーレンチが撃ち込まれ続けている。
それによってボロボロボ2号の歩みは少なからず遅くなっていた。
「蔦は燃やせるのだろうか? 本体は不燃物だが一応道中に噴射式の花火も設置するか」
ロケット花火レンチで時間稼ぎを指揮する傍ら、噴射式花火を試みていた
邪衣 士
の携帯に、
逆巻 天野
から連絡が入る。
「カタパルト、用意できたよ」
「ありがとう逆巻。了解した」
応答した士はすかさず高く上げた片手を振り下ろす。
「発射!!」
カタパルトから人体ほどのサイズの巨大なレンチが発射された。このカタパルトはかつて人を飛ばすのに使われたわけだから、巨大レンチだって行けるだろうという算段である。
梃子の原理と自身の重みで威力を付けた巨大レンチを、ボロボロボ2号は叩き落とそうとしたが上手く行かず、青い機体の脇腹が貫かれる!
ピンチを悟ったボロボロボ2号は小刻みに震えたかと思うと、身体を覆う蔦やがらくたをカタパルトの方へ向かって投げつけた。
「うわ!」
天野がカタパルトの傍から飛び退いた直後、ボロボロボ2号が投げつけてきた鉄製の装甲の一部がカタパルトを押しつぶした。天野はすぐに士に連絡を入れる。
「これ以上のカタパルト攻撃は無理。でも例の罠は設置済みだよ。火力や敵の移動速度を計算して、寮に被害が出ない距離に設置したから安心して。山火事防止に罠の周囲に簡易に水も撒いておいたから」
山火事防止――その単語だけで罠の不穏さが伝わってくる。だが士は平然としたものだ。
「わかった。人海戦術でそっちに誘導する」
天野との電話を切ると、士は
雨崎 荒太郎
に連絡をいれた。
「雨崎、誘導頼めるか。逆巻の罠はマジで危険だから、近づきすぎないようにだけ注意してくれ」
「アイアイサー!」
防犯モードと地下帝国をトラップとして使う策を断念した荒太郎は、
アシュリー・アンダーソン
、
月原 想花
はじめ数名の寮生と新たな班を結成していた。彼らの担当は、ずばり物理だ。
「やろうども、農具はもったかー!」
荒太郎が拳を振り上げ仲間たちを鼓舞する。
簾から借りた80cmのラチェットレンチを手にしたアシュリーが不敵に笑う。
「任せときな、腕が鳴る」
「うえぇ……ぼくはそんなにやる気はないんだけど」
先輩に引っ張ってこられた想花はぶつぶつ言うが、目の前にロボが迫ってくると意を決してバットほどのサイズのレンチを両手で握りなおした。寝起きのTシャツとジャージのままでそれなりに動きやすいのは救いか。
蔦や纏うガラクタを投げつけたボロボロボ2号ははじめより身体が小さくなったように見えた。
脇腹にはカタパルト攻撃による巨大レンチが突き刺さったまま。つまり手負いだ。
荒太郎が突っ込んでいくが、即座に吹っ飛ばされている。
「もがーっ、やられてこっちがボロボロでがんすー!」
とはいえ、地面に転がされても転がされても、へこたれないのが荒太郎の良いところである。
「やれやれ先輩落ち着いて。手負いの熊には気を付けろ、ってね」
アシュリーはレンチを大型ハンマーの要領で振い、転倒を狙って足を執拗に狙う。しかしボロボロボ2号は熊っぽいフォルムだけあって、三体の中で随一の安定性を誇っている。
「そう簡単にはいかないか」
飛び退いたその場所に、ボロボロボ2号が体の蔦を剥がして投げつけてくる。
「アシュリーさん!」
後方から想花の声がした。想花はすぐには動かず、敵について見極めていたのだ。
「敵はピンチになると体に纏うガラクタや蔦を投げつけてくる。だけどその分身体が小さくなるみたいだ。ここは適度に攻撃して小さくなってからボッコボコに叩き潰す作戦で攻めよう!」
それから、そう、誘導も忘れてはいけない。
三人は適度に殴りつけてガラクタや蔦を投げさせつつ、さり気なく後退していった。
誘導したのは森の中の空き地で、中央に大きな白っぽいバルーンがあった。
白っぽく見えるのは、透明なビニールで作ったバルーンの中が煙っているからだ。なにか人工的な――燻煙殺虫剤とガスが混ざったような匂いがする。ちょっと見回せば、離れたところにガスボンベが転がっているのも見えた。このバルーンこそ天野が言う罠であることは一目瞭然であった。
出現時より図体の縮んだボロボロボ2号がそのバルーンに近づいていく。
近づきすぎるなという警告を、荒太郎とアシュリーと想花の三人が忘れずに守ったのは僥倖であった。
「邪衣」
「応」
本来カタパルトによる遠隔での発動を考えていた天野であったが、ままならぬ状況になったため、その役目は士が担うことになった。すなわち、噴射式の花火を投げ入れて、バルーンに着火したのである!
燻煙殺虫剤とガスが満たされた風船に火が投げ込まれたとき、何が起こるかお分かりであろうか。
言うまでもなく――
爆発!!!!!!
である!!
爆風で荒太郎もアシュリーも想花も背中からごろごろと転がった。
音と風がやんだとき、爆心地には黒こげになったロボが骨組みだけ残して立っているのみだった。
ボロボロボ2号はもう動けない。
けれど荒太郎は飛びかかって行った。
「うごけなくなったら、簾くんから借りてたモンキーレンチで分解……してる暇ないから、なぐるっ!! もういっぱつ、なぐる!! きみがこわれてもなぐるのをやめないっ!!!」
天野もスパナを握りしめていたが、殴るべき相手がとっくに停止していることに気付き、無駄なエネルギーを使うのをやめた。
「爆発って綺麗に決まると楽しくなるよね」
笑みを浮かべて見遣った先に士の姿がある。
「アンタが真顔の時は気を付けようと思う」
士は、作戦会議のときに『寮が壊されるくらいなら、僕はロボを全力破壊する』と言った天野の真顔を思い出して、おなじような真顔で言った。
「うわあああー!! これでっ、おわりだっ!!」
荒太郎が吼えたのが聞こえた。殴られ続けたボロボロボ2号が崩れ落ちる。
聞こえることはないだろうと知りつつも、士は果てたボロボロボ2号に申し渡した。
「ここは俺の三年の思い出と時間が詰まった場所だ。猫鳴館を踏み潰すなら問答無用で破壊するどんな手を使ってもだ。ガラクタ風情が猫鳴館を無礼るなよ」
◇
「ボロボロボ2号と1号、どっちが先に止まった?」
鳴も悩むほどの僅差。しかし明里はしっかりと見ていた。
「2号がちょっとだけ、早かったのなの!」
ボロボロボ2号は爆発によって停止した。
それは夏夜とサキリが1号の頭部を潰した瞬間より、僅かに先んじていたのである。
明里は東へ視線を向ける。
真っ先に転倒に持ち込んだ3号と喜矢武チームの戦いは苦戦していた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
バトル
定員
30人
参加キャラクター数
13人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年08月16日
参加申し込みの期限
2021年08月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年08月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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