猫鳴館、自治会長選任戦1371～ボロボロボをぶっ壊せ！｜リアクション

猫鳴館、自治会長選任戦1371～ボロボロボをぶっ壊せ！

●エピローグ

　数日後。
　近石簾は何人かといっしょに、壊れたボロボロボの後片付けにあたっていた。
「ボロボロボも、なんであんなとこで眠ってたんだか」
　白衣姿の神野美野梨が首を傾げる。
「どうしてかしら」
「実は猫鳴館を守るために作られたのかもしれねーよな」
「その考えはすてきね」
　簾は小さく頷いて、ボロボロボに手を合わせた。
「ちゃんと供養ってか、片づけてやっからな」
「せっかくのロボット、壊すより何かに生かしたいものね……」
「小さくなった奴は寮の補修につかえるかしら？」
　そう言ったのは雨崎荒太郎だ。
「そうだな、装甲板など無事な部分もある。雨漏り補修用にいくらか持ち帰ってもバチは当たらないだろ」
　ひとつ役割を終えた素材でも、また別の役割で生き返る。
　これもまた供養の在り方かもしれない、と簾は思った。

　ロボの残骸を片付けていた、大江戸マンモスが不思議そうに首を傾げた。
「それにしても、なぜこんなガラクタが動いたんですかね？」
　簾と荒太郎と美野梨は顔を見合わせる。
「どうしてって」
「それは……」
「神魂のせい、かしら？」
　マンモスは分かったような分からないような顔で繰り返した。
「ははぁ、噂に聞く神魂とかいう奴ですか」

（こんな力がもし私にもあれば……）

　マンモスはろっこんに思いを馳せる。
　そのとき彼女は不思議で温かいナニカに包み込まれた気がした。
　彼女はろっこんに目覚めるのか――その話はまた別の機会に。

＜了＞

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あとがき

担当マスター：笈地行
ファンレターはマスターページから！

ご参加ありがとうございます！　ゲームマスターを務めさせていただきました笈地です。

学生による自治で運営されている猫鳴館の自治会長を決める伝統の選任戦、
この度はボロボロボとのバトルと相成りました！
ご参加くださったＰＣの皆様の他にも
モブ猫鳴館生がいるよーという雰囲気で描写させていただいております。

此度、立候補してくださった三名さま、どなたもステキで
どなたが自治会長になっても猫鳴館は安泰であったことでしょう！

結果はリアクションをご覧いただくとして、
みなさまお疲れさまでした！

自分の担当のロボを倒した後、
残っているところに援軍に行くというアクションも多々あり、
みなさまの猫鳴館への愛をしかと感じさせていただきました。

各種連絡でーす。

【近石簾さま】
　第122代自治会長のお役目、お疲れさまでした。
　引き続き、監査を引き受けていただけましたら幸いです。

【自治委員】
　猫鳴館の住人でしたら、どなたでも自治会の運営を支える自治委員になれます。
　なってもいいよ、という方はプロフィール欄にお書きの上、ロールプレイをお楽しみくださいませ。

それでは今回もありがとうございました。
猫鳴館に幸あれ！

笈地でした。

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