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猫鳴館、自治会長選任戦1371~ボロボロボをぶっ壊せ!
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●動き出す候補者たち:喜矢武チーム
早朝。
光村 日向
は赤みがかった髪を弾ませて走っていた。彼の家は旧市街にあり、寝子島高校まで走って通うのは日課である。桜花寮の前を通り、九夜山の麓を通る道を寝子高のほうへ走ってゆく。学校の一つ手前の信号は赤で足踏みしていると、山の方から地響きがし、カラスが一斉に飛び立った。
「なんだ、あれは。猫鳴館のほうじゃないか」
こうして日向は目撃することとなったのである。
森の中からぬうっと三つの黒い影が立ち上がったのを。
駆けつけた猫鳴館は上を下への大騒ぎになっていた。三体のロボを倒すべく選任戦が行われていること、妹が動画サイトの無人島生活で一緒になった
喜矢武 あいお
が自治会長へ立候補しており、ボロボロのロボのうちの一体に立ち向かおうとしていることは流れで知った。
猫鳴館に暮らす友人もいる。力になりたい、という想いは自然と湧いてきた。
「こんな人数で立ち向かうなんて……協力するよ……!」
猫鳴館にかける情熱はみんなありそうだから3人が全員自治会長になれたらいいのに……と思ったりもするが、そうもいかないのだろう。ならば、縁のあるあいおを応援しようではないか。
「ボロボロボ3号を倒しますよ!」
あいおチームは真っ先に猫鳴館を飛び出していた。
準備するものが少なかったからだ。
彼女は1メートルほどのモンキーレンチとロープの束を肩に担いで息巻いていた。
「どうするつもりだい?」
「途中にロープを仕掛けておきます。幅大体5メートル、高さ1メートルにピンと張って……」
あいおは慣れた手つきでスマホを操作し、MewTubeで『強力なロープの結び方』を検索して見せた。
「こうやって木に括り付けます。1本だけだと切れるのでとにかく見つけてきたロープを全部巻き付けて強化させます。後はこれに足を引っかけてくれれば倒れてダメージを与えられるはずですよぉ」
「なるほど。ロープ作戦だね。もひとつ保険に、第2トラップも仕掛けよう。名付けてブルーシート作戦!」
日向の策は、ロープを張った先にブルーシートを敷いた上に水を張ってロボを滑らせ、立ち上がり防止を図ろうというものだ。
ボロボロボ3号はアイドル少女っぽい黄色い機体であった。
可愛いと形容してもよいボディに対し、両手がごついドリルになっているアンバランスさが少し怖い。
猫鳴館からは充分離れたポイントに着くとあいおチームは二手に分かれた。
一方の班はロープを木の間に括りつけた。
もう一方の班はロープを張った場所からすこし猫鳴館側の空白地に広くブルーシートを敷いて、その上に清水で汲んできた水を張っていく。
木の上で双眼鏡を覗いていた見張りの子が叫ぶ。
「来た!」
「第1トラップ、第2トラップ、ともに準備はOKです!」
別の誰かが答える。
「だけど、幅5メートルのロープのところをジャストに通らせることなんて出来るのか?」
「大丈夫ですっ!」
自信満々言ってのけたのはあいおであった。
「誘導自体はあいおがやります!」
「どうやって?」
「ロボの目の前に出て、歌ってアピールするんですよ!」
MewTuberグループあいおシスターズの片割れとして活動しているあいおは、少なからず興奮していた。
歌こそ、マイ・アイデンティティ!
ボロボロボ3号の黄色いボディの前に飛び出すのに必要な勇気は、ステージに上がるのと同じくらい!
「ひえっでっかい……いいえ、ひるんじゃだめです、こっちですよぉー」
大きく手を振って気を引くと、あいおはチャンネルで一番人気の曲を歌い出した。
マイクもスピーカーもここにはないからアカペラだ。
ロボに歌声が届くかどうか内心不安であったが、ロボはあいおの方を見据えて瞬くように目のライトを点滅させた。どことなく敵意を感じる。同じアイドルとして(?)ライバル心を感じているのであろうか、あいおの方へ向かってきた。
(ちょっと怖いですがー、このままトラップポイントまで誘導です! 鬼さんこちら手の鳴る方へ、ですよ)
あいおチームの仲間たちは、木の陰に隠れて固唾を呑んで見守っている。
あと三歩。
あと二歩。
あと一歩――ピンと張ったロープのど真ん中を黄色い機体が通過した。
「かかった!」
日向は思わず声をあげる。上がり切らない足が狙い通り張られたロープに引っかかった。つんのめった機体は、ゆっくりと前のめりになって傾いてゆく。慌てたように駆動音が激しく響いたが、その体勢から自力で姿勢を立て直すことは不可能だった。
ズズン……ッ!!
ロボはロープを括りつけていた樹木を根ごと道連れにして、ブルーシートの上に頭から倒れ込んだのである。
◇
橘 明里
は猫鳴館の屋根の上で、納戸から引っ張り出して来た一つ目小僧のコスチュームにポンポンを持って、チアダンスで全チームを応援していた。
「みんなー! がんばれー! めいちゃんはポンポンとか持てるなの?」
「持てるかもしれないけど、持たせないでほしい」
「どうして?」
「とてつもなく似合わないから」
猫館 鳴がぶっきらぼうに応えたそのとき、ズズン……ッと地響きがした。
東の方角でボロボロボ3号が転倒している。
「おおーっと! ボロボロボ3号、あいおチームの連携プレイによって転んだなの! あっ、赤毛のお兄さんが1メートルくらいありそうなラチェットレンチを振りかぶって、ロボに飛びかかって……ああーっ! ボロボロボ3号、腕を振り回してお兄さんを投げ飛ばしちゃったなの!」
「転ばせたからといって楽はさせてもらえないようだね」
鳴が解説者のように明里の実況に応じる。ポンポンは却下だが解説はいいようだ。
「わわっ! なんか手が回りだした!」
明里はよく見ようと屋根の上でつま先出ちになった。
「ドリル! ドリルなの!」
「めちゃくちゃに振り回してる。あれに当たったら一たまりもないよ」
「ぴぎゃー! 逃げてー!」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
バトル
定員
30人
参加キャラクター数
13人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年08月16日
参加申し込みの期限
2021年08月23日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年08月23日 11時00分
参加キャラクター一覧
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