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6月の雨の中
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●
木造2階建て、築38年のボロアパート
ねこじま荘
。古いとは言え、家賃は食事つきで5万と、苦学生にも安心のお値段設定。なのに滞納する人が居るのは、亡き祖父から管理人を受け継いだ
高城 律
の、毒にも薬にもならない どこか昼行灯な性格ゆえだろうか。
しかしその管理人、今日はちょっぴり攻めの姿勢を見せていた。
ねこじま荘の住民の
亀頭 出
は、部屋を出た途端、目の据わった律と鉢合わせた。
「はっ! 管理人さん、こんな所で奇遇ですね」
無駄にポジティブな出だが、さすがに不穏な空気を読んで、しまりのない作り笑いをして見せる。
律はそんな出を見下ろすと、盛大な溜息をついた。
「キトーさん……ウチの家賃は3食込みで月5万。不満があるとは言わせねぇ。こんな優良物件、そうそうあるはずもねぇ。なのに、どうしてだよ。キトーさん、どうして払ってくれねぇワケ? 毎月お母さんから、ちゃんと貰ってるんだよな? 仕送り」
うんざりした顔で都合の悪い質問を繰り返す律に、出は口笛吹きながら身を縮める。
出は、遊んでいたから当然と言えば当然なのだが、大学受験に見事に失敗して日陰者。
唯一の資金源は、母からの仕送り。
邪魔するものも無いこの環境の中で、わき目も振らず勉強しなきゃならない身の上、のはずなのだが……彼女は大事なお金を賭け事で浪費してしまい、アパートの家賃の支払いを滞らせてしまっていた。
「俺だってさ、こんな事は言いたくねぇ。というか請求するの、ぶっちゃけメンドクサイ」
「だったら見逃してくれたら、いーじゃないですか」
「シャラップ! というわけで、迷惑料。今日は荷物持ちを手伝ってもらおうか、キトーさん。今日はスーパーで特売やってんだ」
「えええぇ? 出さん、か弱い乙女ですよ?」
大げさに嘆いて見せる出に、律はまた深い溜息をつく。
「……仕方ないな、お母さんに連絡」
「わ、わかりました! 行けばいいんでしょう、行けば。全く、人の弱みに付け込んで、ロクな死に方しませんよっ!」
「どっちがだ」
その後も出の不平はタラタラと追いかけてきたが、律はどこまでもガン無視した。
「ふ。妖怪家賃滞納少女に、人権なんて……」
律、一寸のためらい。
「あんまり無いんじゃないか、知らんけどよ……」
いい人すぎる。
「って、あぁ?」
二人とも、信じられないものを見るように、お互いを見つめていた。
何故だか、手を繋いでいる。
意味がわからない。
「な、なんのつもりだキトーさん……! 新手の嫌がらせか?」
(つーか、俺も何をしているんだ。手離せないし、何これこわい)
「何ですか、この手……セクハラはやめてもらえませんか?」
(え? この人、何いきなり手なんか繋いできてるんですか……引くわ~……)
他は互いに意識したり、俯いたり、頬を染めたりしているのに、この二人はあくまで互いを罵り合う。
日頃の行いって、大切だね!
「いやっ! この人、痴漢です!」
繋いだ手を上に掲げる出、慌てて下ろす律。
「違うっ!」
もはや、漫才だ。
「濡れ衣だっ! 仮にそんな性癖があったとしても、キトーさんとか、面倒くさいから絶対お断りだ!」
「あ、それ言っちゃうんですか!? 乙女の心を傷つけた罪は、重いんですよっ、どうしてくれるんですか? でも、もしかしてこれって……ろっこんとかいうやつの仕業なんでしょうかねえ?」
珍しく的を得た出の指摘に、律の動きが止まった。
「なるほど、そういう事か……仕方ねぇ、背に腹は代えられない。特売のためだ、このまま進むぞ」
「えー、ヘンな誤解されちゃいますよ~」
「イヤそうに言うな!」
「だって、イヤですし……」
そんな押し問答をしつつ、到着した目当てのスーパー。
律は目玉商品で夕飯の食材を見繕い、切れかけていた洗剤や、トイレットペーパーなど重かったり嵩張るものを中心に購入する。
「今日は鍋にでもすっか。豚肉が沢山手に入ったらな、鍋パーティーだ」
まだまだ若い、ねこじま荘の面々の胃袋を満たすため、どっさり買った食材は出の手に押し付ける。
「そっちの方が軽いじゃないですかー!」
「当たり前だろ、迷惑料なんだから。さて、買い物はこんなもんでいいか。帰るぞ、キトーさん」
スーパーを出て、歩き出した律は途中で、ドサドサと何かが落ちる音に気付いて、立ち止まった。
「キトーさん?」
怪訝に思って振り返れば、宝くじ売り場。
「げっ!」
出は宝くじ売り場を、ガン見している。
(くっ、よくよく考えてみれば、キトーさんと買い物なんて危険だったんじゃないか? とりあえず、無駄遣いはさせないようにしないとな)
そんな余分なカネがあるなら、家賃払わせなきゃだし!
「宝くじを買いたければ、俺を倒してからにするんだな……!」
早くもフラフラと宝くじ売り場に向けて歩き始めた出の前に、律が身を割り込ませて立ち塞がる。
だが悲しいかな、ヒッキーでモヤシの律は、出に簡単に押しやられてしまう。
「ま、待て、見ちゃいかん! 思いとどまるんだ、キトーさん! 一緒に、ねこじま荘に帰ろう!!」
それでも追いすがり、律が伸ばした手に、またしても神魂の悪戯。
がっつりくっついた手に、出はさも嫌そうに眉をしかめる。
「ええ、帰りますとも……あの宝くじを買った後で!!」
出が律の手をねじりあげた。
「うわ――! ギブ、ギブ!!」
律の悲鳴が響き渡る。
どうやら来月も、家賃は払ってもらえそうに無い。
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メシータ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
コメディ
オールジャンル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年10月28日
参加申し込みの期限
2013年11月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年11月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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