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6月の雨の中
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30歳という若さで、旧市街の
たちもり動物病院
の院長を務める
日月 透
は、休診日の本日、行きつけの
洋食屋「spes (スペース)」
で昼食をとっていた。
まだまだ働き盛りという若い男性にしては、猫背で不健康な印象を与える透だが、無邪気にスプーンを口に運ぶ様には、まだあどけない雰囲気がある。
(先生、本当に美味しそうに食べるよな)
時々、ちくりとくる頭痛にこめかみをマッサージしつつ、姉夫婦のレストランの手伝いを兼ねて、給仕のアルバイトをしている
望月 神無
は、唇にあるかなしかの笑みを浮かべる。
透とは逆に、年齢よりも落ち着いた印象を持つ神無は、年齢よりも大人に見られやすい。
別の客が空けた皿を下げながら、暗いなと思って神無が窓の外に注意を向ければ、雨。
(雨ふってんのかよ……。どうりで少し、頭痛がするなって思った)
若い女性はホルモンバランスの関係上、男性よりも頭痛に悩まされる人の割合が多いと言われている。
別にこんな所、女らしくなくてもいいのに……。
長身でボーイッシュな神無は、よく男性に間違われる。制服まで男子と取り違われて送られて着た時には、どうしようかと迷ったが、面倒だからそのまま着ている。
「やれやれ……」
独白めいた溜息と共に、再び透の様子を伺えば、彼はすでに席を立った後で。
「日月先生? 傘なしで帰ったら、風邪引きますよ……って、もういっちまった」
透の姿はすでに見えない。
「……しかたねぇな。兄貴、俺ちょっと行ってくる」
断りを入れると、神無は店用の置き傘を借り、すぐに透の後を追いかけた。
(多少濡れても構いませんし、これ位なら走って帰ればいいかな……)
医師でありながら、案外 無頓着な透は、一応は走って自宅を目指していたが、その手にいきなり抵抗を感じて、足を止めた。
「神無さん?」
振り返れば、息を切らせた神無が手を掴んでいる。
「先生、結構足速いですね……」
「あー、すみません。わざわざ追いかけて来てくれたんですか?」
「先生の家、結構遠いから。濡れたら、風邪引きますし」
心配ご無用、と言いたいところであったが、少女の親切心を無碍にするのも、躊躇われた。
「……ありがとうございます」
透の礼に、また僅かに微笑んで、手を離そうとした神無だったが、そこでようやく自分が透の手を握ってしまっているのに気付いた。
「すいません、今すぐ手を……手を……。…………!?」
(おいどういうこった、何で離れねぇ? 指に力を込めて離そうとしてるのに、何で離れねぇんだよ、おい!?)
互いの手は、接着されたかのように、ぴったりとくっついて離れない。
それでも神無は、手を剥がそうと頑張るが、先生の手を傷つけてはいけないというプレッシャーと、突然の出来事に動揺してしまい、指がもつれてうまくいかない。
「……すいません」
いたたまれなくなって、表情こそ変わらないものの何度も謝罪の言葉を口にする神無に、透は小首を傾げる。
「また神魂の影響、ですかね」
落ち着いたハスキーボイスに、神無の動きが止まる。
「もしかして、この雨はろっこんなのか?」
そう言えば、周囲の人も皆手を繋いでいるような?
しかも良く見れば、なんだか組み合わせがオッサン同士だったりして、変だ。
「原因はともかく、こんなところで立ち往生するのもなんですし、とりあえずウチまで帰りますか」
「え……、あ、はい」
釈然としない顔で、手を繋いだまま横に並んで歩き始めた神無に、透は頬を軽く掻く。
「すみませんね、神無さん。少しだけお付き合い下さいね」
申し訳無さそうに笑う透に、神無の心臓が少し跳ねた。
(日月先生、色々とこっちを気遣ってくれてる……大人なんだなぁ)
神無は異性と手を繋いだだけで慌てている、自分を意外に思うと同時に、新しい発見に驚きを感じた。
一方の透は、年頃の女の子がオッサンと手を繋がなきゃいけないって、苦痛かもしれないな、なんて思わなくもない。
だがそこは気にしても、始まらない。マイペースに手を繋いで、二人ほてほてと歩く。
少し気まずくて、結構な距離を互いに黙っていたが。
「おっと、危ない」
通りがかった車に、透が神無の手を引いて抱き寄せて庇った。
「先生……」
「大丈夫ですか?」
こくりと頷く神無に、透はまた笑顔を見せる。
「先生、すみません」
また神無が謝った。
「はい? どうして神無さんが謝るんです?」
「いや、だって……」
端から見たら、コレ男同士が手を繋いで歩いてるって見られてるだろうから。
「なんというか、オレ外見男ッぽいっスから。もうちょっと可愛い女の子と手を繋いだ方が、良かったんじゃないかと」
先生に、なんか悪い事したような気がしてならない。
思いもよらない神無の言葉に、何と答えようか透が思案した時。
「おぉー、透ちゃんセンセーなのだ。
ちぎりんの時
はお世話になったのだ。今日は往診なのだ?」
駆け込んできた
後木 真央
が、バーッと現れて、二人の雰囲気を察するや、バーッと追い越した。
「のおおおおおおおおぉ邪魔しましたのだぁ~! 真央ちゃん、またやっちまいましたのだ、失礼しましたのだぁ!!」
「あ、真央さん。ストップ!」
キキーッ! 号令掛けられた真央が、即座に両足揃えて制止する。
凄い運動神経だと感心しつつ、透は人差し指で一点を指す。
「今日は雨が降ってるからいないだろうけど、この先の庭のキウイの木には、よく猫が集まりますよ。今度、機会があったら、見てみるといいかも」
キウイはマタタビの親戚だからでしょうね、と付け加えれば、真央は目を輝かせる。
「そうだったのだ? 透ちゃんセンセー、ありがとですのだ!」
敬礼しつつ、その場で180度 足踏み回転。真央は再び軽快に駆けて行った。
浮かない顔で呆然と真央を見送る神無に、透はぽつりと呟く。
「いつもは私の方が危なっかしいと言われるんですが、今日は何だか逆ですね」
――それがなんだか少し嬉しくて、心なしか頬が緩む気がします。
「私から見たら、神無さんも十分可愛い女の子ですよ」
「え? ……えええ、何言ってんスか!」
神無の声が、若干裏返る。
「……私、変なこと言いましたか?
「へ、変ですよ! 変に決まってます」
「でも、さっきの彼女も “お邪魔しました” って」
「…………!」
透の手を引っ張ったまま、勢い任せにしばらく歩いて。
オレ、なんでこんなにテンパってるんだろ……?
神無の心に、一つ。小さな疑問が芽生えた。
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メシータ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
コメディ
オールジャンル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年10月28日
参加申し込みの期限
2013年11月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年11月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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