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6月の雨の中
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雨の日の昼下がり、暇潰しに当ても無く旧市街をブラブラしていた
種子島 タネ
は、すれ違った少年と不意に手を繋いでしまい、瞬きした。
「おっと、失礼せにょりーた。君があまりに魅力的だったものだから、素通り出来なくて。この手が勝手に……」
少年、ここまでは余裕の笑顔。しかし。
「あれ? 手が、勝手に……? 外れない?」
相手は金髪にサングラスの、いかにもチャラそうな少年。紳士然とした態度はまだ相変わらずだが、離せなくなった手に、焦りもあるようだ。
うん、まあ
八十八旗 信彦
くんだね。
「おかしいな。いや、ホントに君が美しすぎて、この手が離れるのを拒絶しているみたいだね」
空笑いする信彦に、タネはぽかんとしたまま考える。
(新手のナンパ? けど明らかに相手も困った顔してるし、手取れないし。この人誰だったかしら? 実は知り合い? ドッキリってやつかしら? カメラどこかしら? 私、メガネちゃんと掛けてるかしら)
置かれた状況について考えながらも、結局タネが気にするのは、メガネの事。
実はタネは赤面症で、伊達メガネを外すと自我が崩壊するのだ。
ちなみに二人は
追試
で、同じ会場に居たのだが(信彦は監督役)、あの時タネはメガネを奪われてパニックしていたからなぁ……。
黙考する事、約1秒。
タネが導き出した答えは――。
「よし、タネちゃん良く判りませぬっ! が、あなたはこれからどこかお出かけ?」
「え?」
こんな反応をするレディを、信彦は見た事が無かった。
間の抜けた声を上げる信彦の手を、ぐっと握り締めてタネは目の高さまで持ち上げる。
「唐突に手繋いだまま、その手が取れなくなった! よろしい! ならば一緒にお出かけだっ! こっちは何も予定なし! 暇! なのでこのまま、面白おかしく手繋いだまま、ご一緒しちゃいましょう!」
「はい?」
渡りに船とは、まさにこの事だが。話がうまくいきすぎている気がして、逆に怖い。
「いやいや、遠慮することないですよ? 旅の恥は掻き捨てっていうし? でもこのことわざって恥かくのが前提っておかしいよね? そういう問題じゃない?」
吹っ切れたタネは、弾丸のように喋り捲る。何と言うポジティブシンキング。
ノンストップ・タネ! 勢いに押されているのは、信彦の方だ。
「よくぞお気づきになられたっ!」
「まだ、何も言ってな……」
「いやいや、決してお邪魔しませんよー。タネちゃんの事は、小粋なトークをする美少女程度に思っていただければ、お釣りは結構ですっ!」
勿論、タネも相手が本気で困ってるようだったら、身を引くつもりだった。
だが、相手は元々
ナンパ
レディを救うべく行動している、信彦だ。
またとないレディからのお誘い。しかもかわいい。
そうだ、何を戸惑う事があろうか。断る理由など、1ミクロン程もあるわけがなかったんだ!
「……せにょりーた……! 勿論だとも、行こう、二人で行けるところまで!」
タネと信彦は片方の手に傘を、もう片方の手に互いの手を積極的に握って、雨の中スキップせんばかりの勢いで駆け出した。
それからは色々な店を見て周り、お茶をするために屋内に入るたびに二人の手は離れたが、出ればまた自然と手を繋ぐ。
「やだ、なにこれ面白い!」
「せにょりーた! 君に喜んでもらえて、紳士冥利に尽きるよ!」
結局、雨が上がるまで、旧市街の色々な店をはしごする事に。
無論、タネが美味しく頬張ったケーキも白玉あんみつも、御代は全て信彦の財布から出るから、タネは何も心配しなくていい。
終始笑顔で喋り捲るタネは、お世辞抜きに愛らしいし退屈しない。この思いがけない楽しい時間にかかる費用は、信彦にとっては本当に安いものだろう。
やがて雨は上がる。
「今日はありがとうございました! こんな楽しい雨なら、タネちゃん、また降ってきてもいいですっ!」
「せにょりーた、お礼を言うのは俺の方だよ。今日は本当に、楽しかった。また機会があったら、お付き合い頂けると嬉しいよ」
「ええ、勿論! タネちゃん、いつでも大歓迎ですよ♪」
差し出された薔薇の花を指先で弄びながら、タネは別れ際もやっぱり笑顔のままだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
メシータ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
コメディ
オールジャンル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年10月28日
参加申し込みの期限
2013年11月04日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年11月04日 11時00分
参加キャラクター一覧
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