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\ オーバータイム!/
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●○おいでませ! 猫カフェBlack&White○●
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○
「はぁ……こういう自分が嫌ですね」
神代 千早
はちょっとだけ裏口から外に出て、溜息をつく。
もっと饒舌に接待をしたいのだがいかんせん、身体がおぼつかない。
無口な性格も相まって、とても千早の理想の接客には程遠かった。
(変わりたいですね……)
それは、強い変身願望。
無意識の内に千早は眼鏡に手を伸ばす――。
「いらっしゃいませ」
そういって勇が案内したのは、
桧垣 万里
だった。
万里のその手には、賢そうな黒猫が。
「お客様、その猫スタッフは当店のスタッフではないようですが」
「そうなのよ~。この子はね、メイド喫茶『ねこのて』の看板猫兼店長の橘さんです」
「橘さん、ですか?」
にこっと笑顔で猫紹介をする万里に、勇は目を見開く。
「えぇ、そうなの。……どうか、しましたか~?」
「あぁ、いえ。実は俺も橘というものですから」
「まぁ、なんていう偶然なのかしら。同じ名前だなんて。でもいわれてみると、あなたも橘さんも、似ている気がするわ」
「そうでしょうか」
「物静かで、知的で、それに黒髪で」
言いながら、万里は橘さんを勇に預ける。
「実はね、ネコッターを見たの。ここの事って噂になってて、猫スタッフも足りないんですってね。だから、橘さんを連れてきたわ」
「そういう事でしたか。それでは、店長に代わりますのでこちらにおかけになって少々お待ち頂けますか」
「ええ、もちろんよ」
少しして橘さんの面接をした美華は、即座にOK。
「橘さんなら、きっとお役に立つと思うの」
猫スペースに案内されるまでも無く、すっと入っていく橘さんを、万里は手を振って見送る。
そして側にいた勇に、メニューを頼んだ。
「えっと『猫ラテアート』と『ホットケーキ』をお願いします~」
「かしこまりました」
すっと一礼していく勇を、万里は(かっこいいなぁ。ほんとに橘さんが擬人化したみたい)と、妙に親近感を持って見送る。
(やっぱり、お客様として訪れてよかったな)
差し出された猫ラテアートをみて、万里は自然と笑みがこぼれた。
普段メイド喫茶でメイドをしている万里だったから、本当は、自身もアルバイトにこようかと思っていたのだ。
けれどカリスマメイドとまで呼ばれた自分がバイトに来ると、この店の雰囲気を損ねてしまいそうで、遠慮したのだ。
(ラテアートか……簡単なものでいいから、ちょっと覚えてみたいかも)
メイド喫茶で使えるかもしれない。
(人間のほうの橘さんに教えてもらおうかな?)
そんな事を思いながら、万里は勇に心の中で黒猫の耳と尻尾をつけてみるのだった。
○
「いらっしゃいませ。猫カフェBlack&Whiteへようこそなの♪」
日和がお客様――
御鏡 聖
を案内する。
聖は、少し緊張しているようだった。
日和はそんな聖の緊張を感じてか、より一層の笑顔で出迎える。
聖の為にすっと椅子を引いて促す。
ここ数日で接客は慣れたもの。
素敵な店員さんになろうという意思は、行動に見事に反映されていた。
「ご注文が決まりましたら、お呼び下さいなの」
ぺこりとお辞儀をする日和に、聖は即座に声をかける。
「にくきゅうマシュマロ珈琲と、クッキーをお願いできますか?」
「はい、かしこまりました」
再びお辞儀をして去っていく日和の背を見送って、聖は店内を見渡す。
(猫さん達が居るスペースと区切られていますし、静かに過ごせそうです)
全体をモノトーン調でデザインされた店内は落ち着いていて、物静を好む聖もリラックス出来た。
もって来ておいた小説を開く。
苦手な現代文も、ここでなら楽しく読み進められそうだった。
聖は時折店内を見渡す。
混みすぎていたら読書で長居は迷惑な行為になってしまうが、意外と客の回転率がいい。
待たされているお客様はいないようだ。
開店日ではないせいか、それともスタッフが優秀だからか。
きっと後者だろう。
猫と戯れる他のお客様達を見ていると、聖も自然と笑みが零れた。
「お待たせいたしました。当店自慢のにくきゅうマシュマロ珈琲と、猫型クッキーですの♪」
「本当ににくきゅうの形なんですね」
日和が持ってきたにくきゅうマシュマロ珈琲を聖は見入る。
猫のにくきゅうを模したマシュマロは、食べてしまうのが躊躇われるほどに愛らしい。
「スタッフが愛情こめて作りましたの」
「あなたも作られたんですか?」
「あ、わたしは料理が苦手だから、作れないの……」
「そうなんですが。でも丁寧な接客をして頂けて、居心地がよいですよ」
しゅんとした日和に、聖は慌ててフォローする。
「わわっ、そういっていただけると嬉しいの! このにくきゅうマシュマロは、そのまま食べても美味しいんだけど、コーヒーの中にいれても美味しいの!」
「珈琲に入れるんですか。試してみましょう」
聖はにくきゅうマシュマロをつまんで、珈琲に浮かべてみる。
珈琲の中でにくきゅうマシュマロがぷにっと浮かび、ゆっくりと溶け出すと珈琲が柔らかい色合いを帯びてくる。
「美味しそうです」
「ごゆっくりなの」
日和が笑顔で立ち去ると、聖は再び本に目を落す。
時折楽しむ珈琲は、色合いのままに優しく舌に甘みを残した。
(あら……?)
ふいに感じた膝の重みと柔らかさに、聖は目線を下に移す。
「ねこさん?」
猫スペースから遊びに出てきた猫が、聖の膝の上で「なぁん」と鳴いた。
「お散歩ですか?」
尋ねる聖に、猫は尻尾を振ってまぁるくなって眠り始めた。
膝の上は丁度日当たり抜群。
(お昼寝なのですね。神社に来ている狐さん達のようです)
聖の自宅は寝子島神社だ。
巫女修行をかねて住み込みで働き、山から下りてきた狐と遊ぶのは、ほぼ日課となっている。
狐も猫も、小動物というのは無条件で愛らしいものらしい。
(そうだわ。狐さんや神社の仲間達にお土産を買っていきましょう)
お土産を売って貰えるかはまだ分からないが、買って帰れたらきっとみんな喜ぶだろう。
そんな事を思いながら、聖は再び読書に身を委ねた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
霜月零
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年10月06日
参加申し込みの期限
2013年10月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年10月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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