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●○おいでませ! 猫カフェBlack&White○●
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○
(意外と……すぐに溜まるものなのだな……)
猫スタッフ達のお手洗いを確認し、久雨はさっさと処理をする。
臭いが店のほうに流れない配置になっているのは飲食店として流石だが、臭いが完全になくなるわけではない。
つまり、処理するときは臭いのだ。
けれど久雨は顔をしかめる事すらせずに、指示されたとおりに処理をする。
もちろん、手を消毒する事も忘れない。
「お疲れ様ー。失礼にならないといいのだけれどー」
厨房に戻ってきた久雨に、
真辺 伸幸
が珈琲を差し出す。
「ありがとう。頂くよ」
意外と掃除は重労働なのだ。
久雨は伸幸が淹れてくれた珈琲で一息つく。
「……そうだ。コーヒーとは、どう淹れれば美味しくなるものなのだ?」
「どうって、ふつーに珈琲サーバーにろ過器を乗せて、ペーパーを乗せて、あとは珈琲をいれて、お湯を注ぐだけー」
「随分簡単そうに思えるな……」
「実際簡単なのー」
「ふむ……」
「ためしてみるー?」
「そうだな。淹れてみようか……」
伸幸の指示通り、本当に同じ手順で珈琲を淹れる久雨。
「淹れたては美味しいのー」
伸幸ににこにこと促されて、久雨は自分で淹れた珈琲に口をつける。
「……ぐ。私にはまだまだ、美味しさが分からんようだ……」
「ブラックだと苦いのー。マシュマロ入れるとおいしいよー」
「にくきゅうマシュマロは、流石に使えないだろう……」
従業員達はいつでも好きなだけ珈琲を飲んでよいといわれていたが、にくきゅうマシュマロは毎日ギリギリ作成が間に合う人気商品なのだから。
「じゃあねー、お砂糖とミルクー」
「それが無難だな……」
店に出すのと同じミルクを使用して、砂糖もいれて、久雨はもう一度飲んでみる。
「ほう……」
先ほどまでの胃を刺すかのような強い苦味が和らいで、甘いのはもちろんだが、香りもまろやかになっていた。
「おいしー?」
「これなら……飲めなくは無いな……」
大分甘く飲みやすくなっているのだが、珈琲独特の苦味がそもそも久雨の味覚にはあわないのかもしれない。
「ふふっ」
「むう……そ、そこで笑わずとも良いだろう」
「癖になるお味なのよー」
「飲んでいる内に舌が慣れる、ものなのか?」
「そうー」
「私にもいつか、分かる日が来ようか……」
「いつかじゃなくて、すぐにわかるー」
「そ、そうか」
伸幸ににこにこと屈託なくいわれると、本当にそうなる気がしてくる。
もしかしたら、近いうちに久雨は珈琲マニアになってしまうのかもしれなかった。
(その頃には、きっとこの店ももっと落ち着いているだろうな……)
久雨は満員の猫スペースに目を向ける。
毎日毎日働きながら、羨望の眼差しで見つめ続けたお猫様。
(次は、客としてここを訪れ、猫と遊ばせてもらおうか。ずっと、猫と戯れたかったのだからな)
伸幸に接客してもらえたら、より一層くつろげるかもしれない。
「僕の顔に、なにかついてるー?」
久雨の視線に気づいた伸幸が、小首を傾げる。
「いいや、なんにも」
ふふっと笑って、久雨は珈琲を飲み干した。
●
「おかえりなさいませ、お嬢様。どうぞ、お猫様との至福の時をお過ごしくださいませ」
雫はそういって
椿 美咲紀
を席へと案内する。
猫耳カチューシャが、雫の揺れるポニーテールによく映えた。
案内された美咲紀は、そんな雫に親近感。
雫の家にもメイドがいるから、親しみやすいのだ。
「ご注文はお決まりですか?」
「カフェオレとホットケーキをお願いします」
「かしこまりました」
優雅に一礼して去ろうとする雫を、美咲紀は慌てて呼び止める。
「あっと、その!」
「はい?」
「ホットケーキのお絵かき猫は、トラネコ模様にして下さい」
こんな注文、駄目かな?
ちょっぴり不安そうな美咲紀に、雫は笑みを崩さない。
「トラ猫模様ですね」
ふわりと笑う雫に、美咲紀はほっと胸を撫で下ろす。
10分程度だろうか。
混んでいるというのに、注文したホットケーキとカフェオレを雫が持ってくる。
「わあ、ほんとにトラネコ模様になってる!」
ホットケーキを見た瞬間、美咲紀が感嘆の声を漏らす。
額にMの字模様、まん丸で可愛いお目目。
「店内の猫スタッフをモデルにさせて頂きました」
雫が手を向ける方向には、ぽっちゃりとしたトラ猫が悠々と店内を歩いていた。
ホットケーキのトラネコと、本物のトラネコを見比べる。
「似ていますね。そっくりです!」
「食べ終わったら、ぜひ猫スタッフとも遊んでくださいませ」
「はい、そうさせていただきます」
ぽてぽてとトラ猫が美咲紀の足元に歩いてくる。
「猫ちゃん、エノコログサは好きかな?」
自宅から引っこ抜いてきたエノコログサを、バックから取り出して、美咲紀はふりふりと振ってみる。
トラ猫は前足で最初はツンツン、そして鼻でクンクン♪
「ああん、なんて可愛いの」
ほくほくとトラ猫に萌える美咲紀の手から、トラ猫はエノコログサを猫じゃらしのようにじゃれまくる☆
「やっぱり、好きよね。庭に沢山生えているからもって来て良かったわ」
楽しそうにじゃれる姿に、美咲紀はうんうんと頷く。
(お家で猫ちゃん飼いたいけれど、花が多いから飼えるか自信が無くて、お迎え出来てないのよね)
美咲紀は家の庭を思い浮かべる。
猫も好きだが、花も大好きな美咲紀の家は、さながら花畑。
見目麗しく、良い香りの花達は、けれど猫にとっては害のある種類もある。
間違って口にしたら命に関わる事すら。
(メイドさんがいるから、注意してみててもらえば大丈夫だとは思うんだけど、ね)
もふもふとトラ猫の頭を撫でながら、美咲紀は一匹譲ってもらえないかなと思う。
そして、ふと顔を上げたとき。
「えっ」
美咲紀は、見てはいけないものを見てしまった。
そう、決して見てはいけないものを。
雫の目がギラッと光り、明らかにクレーマー風の二人連れを、その眼光だけで追い払ったのだ。
目を見開く美咲紀の目線に気づき、雫はにっこりと笑顔で応じ、厨房へと下がってゆく。
(き、気のせいかな)
あんなに愛らしい少女が、そんなわけ、ない。
ぶんぶんぶんっ。
今見てしまった光景を頭から追い払い、美咲紀はトラ猫と思う存分戯れた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
霜月零
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年10月06日
参加申し込みの期限
2013年10月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年10月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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