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寝子島高校
ドキドキ! わくわく? 悪魔の身体測定☆
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手を引く兎の覆面を被った女子の、たゆんと揺れる割とおおきなおっぱいにうっかり目を奪われて、
「あれ?」
気が付けば、
御剣 刀
はひとりきりで校庭に立っていた。
「校庭、……だよな……?」
さっきまで手を引いていた兎も、周りを行き交っていた生徒の姿も、見渡す限りどこにも見えない。
(……また神魂か!?)
見上げた空は腐った血を思わせる赤黒い色をしていた。
(あの変な兎!)
胸は大きかったけれど、思えば思うほど変な兎だった。
──首を落とせバ、五キロ減るヨ?
そういえばとんでもなく物騒なことも言っていた。
(月からの使者か?)
『普通』に言えば月からの使者と言えば兎で、『フツウ』に言えば絶神の封じられていた月からの使者と言えば、
(──刺客!)
思い至ると同時、背後に冷気とも熱気ともつかぬ感覚を感じて刀は地を蹴った。
「あぶね!」
跳躍の瞬間、耳元を掠めた刃が風を切る音に思わず喚く。地面に掌を叩きつける勢いで着地し体勢を整え、殺気を感じた方向に視線を投げる。
立っていたのは、小刀を手にした兎覆面の女子。
「首狩り兎?」
瞬きながら呟けば、兎は紅い眼を光らせて──笑った、らしかった。
「首を落とせバ、五キロ減るヨ?」
「使者じゃなくて刺客でした……」
げんなりと呻く刀に構わず、兎はぐいと両膝を曲げる。かと思えば、獣じみた仕草で飛び掛かって来た。
「ヴォーパルバニー上等、」
「ちょうだい」
「やれる物ならやってみろ!」
まっしぐらに首を掻っ切ろうとしてくる刃の一閃を大きく跳び退って避け、刀は吠える。
「刀があれば楽勝だよ! 刀があればな!」
吠えて、くるりと踵を返す。そのまま一目散に逃げる。
(今は持ってないけど……)
だって登校して早々にさらわれた。部活用の木刀も鍛練用の模造刀も持っているわけがない。
(仕方ないじゃん……)
となれば調達するのみ。ここが寝子高と同じならば、剣道場に行けば木刀の一振りも手に入るはず。
(あれがあればなんとでもなる! 即回収!)
そうと決まれば選択肢はただひとつ。刀は頭の中で撃鉄が落ちるイメージを思い描く。そうすることで己のろっこん、己の肉体と精神、及び身に着けているものさえも高速での移動が可能となる【加速】を発動させる。
精神さえも加速することで、刀の瞳に映る世界は相対的に速度を落とす。
茫然と立ち尽くして見える兎の脇を加速した肉体で駆け抜けるも、
「っ……?!」
次の瞬間、兎が思いがけない速度で動いた。伸ばした小刀の刃先が刀の腕の袖を捕らえて浅く裂く。高速で駆ける刀に追い縋って来る。
(うをー、はえー!?)
ゆっくりと動くはずの世界の中を意外な速度で肉迫してくる兎を振り返り、刀は焦る。
(兎だからね、早いよね!)
乱れそうになる息を堪えて全力疾走しつつ、負けず嫌いは思わず振り返って叫ばざるを得ない。
「お前覚悟しろよ! 木刀手に入れたらその兎づら剥ぎ取って素顔さらしてやるからな!」
リアルな兎の覆面が恐ろしい勢いで迫る。ついでにうふふうふふと笑う声まで聞こえて、刀は知らず必死の形相で逃げた。と、校舎を目前にして別の兎。
「うっお!」
咄嗟にろっこんの進化能力を使い、空気に足場を作り出す。空中高く跳び上がり、ぴょんぴょん跳ねる兎の頭を跳び越す。続けて渡り廊下に現れた兎は壁と天井を足場に変えて強引に躱す。とにもかくにも、剣道場を目指して走る。
「おい」
走りながら思わず突っ込む。
「おいおいおい、増えてるじゃねえか!」
派手に動きすぎた、と舌打ちながら全力で突っ走る。全身に力を行き渡らせるべく、力いっぱい吼える。
「俺の速さについてこれると思うなよ!」
「──御剣先輩!」
速度の落ちた世界の端、声が聞こえた。目を向ければ、部室棟から駆けだしてくる長い黒髪の女子生徒の姿。ゆっくりゆっくり、大きな胸が揺れている。
(いや今それどころじゃないから!)
自分で自分に突っ込みを入れつつ、ちょっと首を傾げる。知り合いの下級生にあんな子いたっけ?
「俺……いや私が、囮になります!」
見たことあるようなないような姿と聞いたことあるようなないような声の女子は、言うなり刀に向けて手に持っていた木刀を投げた。刀の返答を待たず、もう片手に持っていた竹刀を手に、刀の背後に迫る兎たちに向けて駆けて行く。
「待っ……っと、木刀ゲット!」
呼び止める間もなく囮を引き受けた女子を目の端に追うまま、刀は投げ渡された木刀を受け止めた。ぎゅ、と柄を握り締めれば、身体中から力が湧いて来る気がした。
「おらぁ、これで負けない!」
気合一閃、再びろっこんを発動させる。女子の姿を視界に入れ、空気を足場に空中に跳び上がる。囮の存在と空中の存在に気を取られ、兎たちの素早い動きが鈍る。
どちらの首を取るかと迷う隙を突き、刀は一番近くに居る兎に向けて足場を蹴った。重力に自分の体重、脚力とろっこんも織り交ぜ、木刀を振りかざし彗星より速く降る。兎が構えた小刀すら吹き飛ばし、その覆面越しの頭に真っ向からの重い面打ちを一撃。
崩れ落ちる兎を目の端に確かめ、空気の足場で再び跳躍、手近な兎のもとへと飛び降りる。手には木刀、いくら数がいようとも、一対一で負ける気はない。
「速攻で片をつけるぜ!」
「はい、御剣先輩!」
打てば響くように応じる後輩女子の声に、刀はまたちらりと首を傾げる。
(やっぱり聞いたことのある声なような)
ただし、部活の後輩である
響 蒼留人
は女子ではない。
周囲を囲んでいた兎たちを全て打ち据え地に伏せさせ、刀は短く太い息を吐いた。
「こんなところか」
「そうだ、……そうね」
頷く女子に目を向ける。がんばったな、と声を掛けかけたところで、女子が慌てたようにそっぽを向いた。それでは、と口の中でもごもご呟き、逃げるようにどこかへ行ってしまう。
「用心しろよ」
長い黒髪の背中に一声掛けて後、刀は手近にうずくまる兎の前にしゃがみこんだ。取り落としたらしい鉈はひとまず蹴とばして遠くにやる。
「とりあえず、体重とか気にしてないから他当たれよ」
手を伸ばし、ぐ、と兎の覆面に指を掛ける。
「遊んで欲しければ他の方法でな」
ぐい、と覆面を剥ぎ取ろうとして、出来なかった。その代わり、ぼとり。兎の覆面ごと、兎の頭部が落ちた。
「なッ……」
息を呑む刀に向け、地面に落ちた兎の頭がうふふと笑う。続けて、連鎖するように地に伏した他の兎たちの首がぽろぽろともげた。
笑う声を残し、首狩り兎が消える。寝子高であって寝子高でない場所が元の『普通の』寝子高へと戻る──
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
阿瀬春
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
学校生活
SF・ファンタジー
定員
1000人
参加キャラクター数
26人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年04月17日
参加申し込みの期限
2021年04月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年04月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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