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寝子島高校
ドキドキ! わくわく? 悪魔の身体測定☆
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朝鳥 さゆる
に高校の制服は似合わない。
175センチの長身に大人びてしなやかな均整の取れた身体つき、加えて決して砕けぬ玻璃を思わせる硬質な美貌。実年齢より6、7歳は年上に見えてしまうその容姿は、たとえば私服を纏ってしまえばどこからどう見ても社会人のそれだ。
ただでさえ周囲から浮いて見える上に、
──ほら、あの子
──ああ、一月の……
物陰からは好奇の視線と潜めた声が投げかけられる。
『一月の事件』。その言葉が呼び起こす記憶が脳裏に蘇るまま、さゆるは醒めたまなざしを声の方向へと放る。
動じぬまなざしを受け、物陰で噂話に興じていた誰とも知れぬ女子たちは顔を背けて逃げる足取りで廊下を去った。
(身体測定、ね)
気まぐれに登校した途端に保健委員から渡された測定用紙を手に、女子更衣室に指定された教室へと向かう。興味がないゆえに、学校行事など把握もしていなかった。
(身長175センチ、体重52キロ、胸囲84センチ、聴力正常、視力右1.2、左1.0)
測定用紙に記された去年の数値を機械的に頭の中で読み上げる。今年新たに測定したところで、然程変わってはいないだろうと睫毛を伏せる。多少右目の視力が下がってはいるかもしれないが、その程度だ。
学校指定のジャージに着替える。
躊躇なく制服を脱ぎ捨てジャージに着替える。垣間見えた大人っぽい下着に、胸の盛り上がりや腰の線に居合わせた女子が顔を赤らめたりするものの、本人は意に介さない。
──わお、アダルティ
──AV女優のコスプレみたい
口の悪い女子のやっかみ半分な囁きも、完璧に無視する。
冷えた瞳を揺らがせもせず、ジャージ姿で廊下に出る。
(そういえば)
去年はこのジャージ姿も『AV女優のコスプレめいた』と陰で評されていた、とふと思い出す。思い出したところで特に気にすることはない。
機械的に足を動かす。何を瞳に映しても何も心には捉えず廊下を歩いていて、不意に、
「──あそぼ?」
冷たい手に、手を掴まれた。抗う気力の浮かばぬまま、物陰へと引きずり込まれる。
視界に昏い靄が掛かったのかと一瞬思った。
瞬きを繰り返すうちに、手首を掴んでいた冷たい手の感覚は消えている。
一向に良くならぬ周囲に視線を巡らせる。居場所がないまでも見慣れた校内であるはずなのに、違和感があった。
(人がいない)
廊下を歩いていた時は窓の外に朝の光が満ちていたのに、今、窓の外を埋めるのは黄昏よりも深く暮れた赤黒い空。
(どこかおかしい)
小さく息をしたとき、背後に足音がした。普段なら気にもとめない、もしかすると聞こえもしないかもしれない軽い足音。反射的に前方向へ跳躍する。
ガチン、と背後に重い金属音がした。着地した爪先に力を籠めて身体を捻じ曲げる。振り向いた視界に飛び込んで来たのは、小柄な全身で以て斧を振り下ろしたナニカ。
「……ウサギ?」
「首を落とせバ、5キロ減るヨ」
寝子高の制服に兎の覆面を被った女は、どこか奇矯な仕草で廊下の床に突き刺さった斧を引き抜こうとしつつ嗤った。
紛うことなき悪意を真っ向から受け、さゆるの身に宿るろっこん『Stella cadente』が発動する。
普段に無い力が四肢に満ちるのを感じながらも、さゆるは堪えきれない溜息をうんざりと吐いた。
(身体測定の次はウサギと殺り合えってこと?)
床から抜けない斧から手を離し、ついでに蹴とばし、兎は懐から折り畳みナイフを取り出した。かくりと首を傾ける。
「首、落とす?」
血色の兎の瞳がいっそ無邪気な笑みを宿すより先、さゆるは踵を返した。とにかくも、逃げる。刃物を持った相手と徒手空拳でやりあう気は微塵もない。
──夢を見ていた、気がする。
爛漫の花の下で、愛しい子があの泥棒猫と微笑み合っていた。
だからmaliceは──
葉利沢 倫理子
の心に巣食い、今はその心のほとんどを掌握している第二の人格は、花の下のふたりに近づいた。忌々しい女を壊すために。
そうして、
(三人で情欲の夜に溺れた)
それはあの女を壊し、愛しいさゆるの美しい顔を苦悶に歪ませるためだった。そのはずだった。それなのに、
(あの女に、貪られた)
あの花見の夜から数週間を経ても思い出すのは最中に見せたあの女の顔。心の底からの楽し気な笑みを思い出す度、maliceの心にはどす黒い嫉妬の焔が燃え上がる。
あの夜から数週間が過ぎた今も、さゆるはあの泥棒猫と同居している。
(その気になれば)
あの女を破滅に追い込むのは容易い。
そう思うからこそ、尽きぬ嫉妬の焔を宥めることが出来た。
(でも、『今は』そうしない)
だってもったいない。
さゆるを、愛しい子を、もっともっと苦しめたい。傷つくように仕向けたい。それは己の愛情表現。歪んでいることは百も承知だった。むしろ、歪んでいることこそが己の存在理由なのだと、maliceは知っている。
(……でも、だめね)
昨日の夜は、どうしても駄目だった。狂おしいまでの嫉妬の焔を抑えきれず、狂奔するが如くあの女のもとへと向かってしまった。
──あの女
──犯してやる
──殺してやる、壊してやる
──あの女も、さゆるも
胸に噴きあがる焔のままに夜を駆けて駆けて、──その途で、記憶が途切れている。
闇に引きずり込まれるような感覚の中、あどけないようなナニカの笑い声を聞いたのは気のせいか。
覚醒の予兆に、瞼を持ち上げる。
半ば無意識のうちに重たい身体を起こし、息と共に周囲を見回す。
伸びる廊下に、並ぶ窓と戸に、壁に貼られた陳腐なポスターに、見覚えがあった。
(寝子島高校……?)
時間の感覚が狂っている。
気を失うまで夜を駆けていたはずなのに、窓の外を埋める光は黄昏に似た色を帯びている。
(……否)
黄昏よりも、昏い。
そう感じた途端、唇に皮肉な冷笑が滲んだ。
(まるであなたの暗くいじけた心のようね、倫理子)
身体の本来の持ち主の心を嬲る。あの女と同様、本来の人格である倫理子も壊してやりたかった。消してやりたかった。それほどまでに、倫理子の弱さが許せなかった。
立ち上がる。突如として奇妙な場所に引きずり込まれたことに微塵の恐怖も動揺も抱かず、歩き始める。まずは何処に向かってみようか。
暗い廊下を進む。どの角を曲がっても、どの教室を覗いて見ても、人気はなかった。その代わり、妙に肌に馴染む気配が漂っている。
(──悪意、かしら)
その正体に思い至った瞬間、背後に悪意の塊が蠢いた。刃が風を切る。
「っ……?!」
寸でのところで身を翻せば、首筋を刃先が掠めた。たたらを踏んで体勢を立て直す。投げた視線の先に居たのは、今しも跳ねようと両足を深く折り曲げ力を溜める寝子高制服を纏った兎覆面の女。その手には、鉈。
「たかがウサギの分際で」
得体の知れぬナニカを前に、けれどmaliceは嘲笑する。
「人間様にたてつこうというの?」
兎が跳ねる。首を目掛けて振りかざされる鉈の軌道を身を捩らせ避けたとき、視界の端に黒髪の女を見た。
地に低く伏せながら、maliceは、今度は甘く笑った。
「さゆる」
「……malice」
さゆるの手に家庭科室かどこかしらで手に入れてきたと思しき包丁を目にした途端、さゆるの背後にもう一体の兎を見た途端、maliceは目前の兎に目もくれずさゆるのもとへと駆けた。迷わず兎がその背を追う。
「さゆる」
背に迫る命の危機にも関わらず、maliceは恋人に縋りつくかのようにさゆるへ手を伸ばし、──身を低く伏せる。さゆると立ち位置を入れ替え、さゆるに狙いを定めていた兎の腹に肩から突っ込む。
押し倒した兎の両腕を足で抑え、胸を尻で抑え、首を容赦なく両手で絞めながら、ちらりと視線を背後に向ければ、さゆるは丁度、包丁で兎の首を掻っ切っていた。
首を絞めていた兎の身体から力が抜ける。あっけないわね、と嗤うmaliceの足の下、兎の首がぽろりと落ちて空に溶けた。それと同時、制服姿の身体も消える。
「……消えた」
さゆるが低く呟いている。
背後のさゆるの前でも、同じことが起こっているらしかった。
互いを互いに囮として敵を二体、まずは討ち、さゆるとmaliceは視線も交わさず後先立って歩き出す。
なし崩しの共同戦線に、片方は眉を寄せて包丁の柄を握り締める。
もう片方は小さく小さく、笑う。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
阿瀬春
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
学校生活
SF・ファンタジー
定員
1000人
参加キャラクター数
26人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年04月17日
参加申し込みの期限
2021年04月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年04月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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