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寝子島高校
ドキドキ! わくわく? 悪魔の身体測定☆
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いつも通りの通学路をいつも通りに寝子小に向かっていたとき、連絡用スマートフォンがメール着信を知らせて鳴った。
「んー?」
学校か両親からの連絡かしらと
曖浜 瑠樹
はランドセルからスマホを取り出す。メール画面を開こうようとして、
「あっ」
間違えて短文投稿SNSのねこったーを開いてしまった。間違えちゃったと閉じようとして、
──ねここー前がなんか変!
ねこったーに誰かが投稿した一文を目にする。
「……えっ」
うなじで結った栗色の髪を揺らし、瑠樹は首を傾げた。
(寝子高で何かあったのかねぇ!?)
知ってしまったからには知らん顔で小学校に行く気にはなれなかった。小学校へ向かう友達の目を盗み、瑠樹はこっそりと自宅に戻る。両腕にぎゅっと抱きしめるのは、白兎のぬいぐるみ、ラピちゃん。
(一緒に来てラピちゃん!)
大人に見つからないようなるべく細い路地を使い、急いで寝子高へと走る。電柱から隠れて覗いて見れば、いつもなら校門があるだけのところに、怪しげな黒い門が立っていた。
(これが原因なのかねぇ)
ラピちゃんをぎゅっと抱きしめ、瑠樹は意を決する。寝子高の『なんか変』な出来事の原因を求めて、とにかく門を潜ってみよう。
門の周りにいる高校生のお兄さんお姉さんの目を盗み、瑠樹は門へと駆けこんだ。
門を潜った途端に視界いっぱいを埋めたのは、いい香りを振りまいて咲き乱れるいっぱいのお花たち。お花に囲まれたお庭には、いつか読んだ物語のお茶会を彷彿とさせる大きなテーブルいっぱいのお菓子や茶器。
普段であれば、楽しそうだとはしゃぐところではあるけれど、
(……でも、何かあったんだよねぇ)
テーブルのあちらこちらに座っている高校生のお兄さんお姉さんたちは概ね楽しそうではあるけれど、どこか困惑しているようにも見える。
「お茶を」
「わっ」
不意に傍らに立ってお茶を勧めてくる陰気な顔をした執事に、瑠樹は困った顔を向ける。
「ごめんなぁ……寝子高で騒ぎが起こった、って聞いて慌ててきたんだぁ」
「さように御座いますか」
「執事さん、……何かしたのかねぇ?」
「私めは主に従っているだけに御座います」
主さん、と瑠樹は周囲を見回す。向こうの椅子に座っている、白衣の女のひとが『主』なのだろうか。
「そこの白衣のお姉さん、何か、したのかねぇ?」
「あら可愛い坊や。私はあの方のお手伝いをしているだけよ」
ちょっと自分の趣味も入っているけどね、と笑う白衣の女の視線の先には、大きくなった胸を見下ろして歓喜の声を上げる女の子の姿。
「理想の身体になった子たちは、好きなひとにどんな顔をするのかしら」
どこかうっとりと夢見るような顔をする女を見つめ、瑠樹は考える。
(今日って、寝子高の身体測定だったよねぇ)
真面目な顔をして考えて考えて、瑠樹は白衣の女を真っ向から見据えた。
「身体測定の日に身長とか体重変えたら、正しい結果が出ないと思うよぉ」
「あら、だめかしら?」
きょとんとする女に、瑠樹は首を横に振る。
(オレも、姿を変えた状態の身長とかは気になるけど)
その状態で身体測定に行きたいとは思わない。だって、
「ウソの数値が通知表に載っても、後でウソはばれるんだよぉ!」
「そうねえ、でも、楽しかったって思ったりしないかしら」
全く悪気のない女の様子に、瑠樹は業を煮やす。どれだけ話したところで、女は『お茶会』をやめる気はなさそうだ。
(こうなったら)
瑠樹は抱っこしたラピちゃんを見つめる。めいっぱい考えて怒って、ぎゅっと皺の寄った眉間も、大好きなラピちゃんを見つめればあっと言う間に和む。
そうすることで、瑠樹のろっこん『ゆるゆる和みと恩恵の輪』は発動する。
「満足したら、とっととおうちに帰ってよぉ!」
瑠樹のろっこんを受け、白衣の女はふわふわと笑った。
「そうねぇ、あの方からはまだ何も連絡がないけど、帰っちゃおうかしら」
寝子高で受ける初めての身体測定を、楽しみにしていた。
(それなのに)
校門での騒ぎを聞きつけ、慌てて駆けつけたときには、覆面兎姿の不審者が不可思議な力で何人かの寝子高生を連れ去った後だった。
(阻止できなかった……)
目の前で行われた蛮行に、
嘉渡洲 稀跡
は全身の血が煮え滾るが如き怒りを覚える。
(……こうなったら……!)
楽し気な声で他の寝子高生に『お茶会』の誘いを掛けている白衣の女を睨み据え、稀跡は拳を握る。
(なるほど、そうやって誘い込む罠ね)
今にも怒鳴りつけてしまいそうな気持ちをぐっと抑え込む。
(あの白衣女性姿の不審者が黒幕とみて間違いない)
少なくとも、連れ去りを阻害しなかった時点で共犯は確定している。
誘いを断り切れなかった何人かが女の作り出した黒い門を潜って行くのを唇を噛んで見送る。黒い門を潜って向こうに乗り込むにしても、武器になるようなものを今は持っていない。
踵を返し、大急ぎで校内に戻る。身体測定の会場に駆け込んで手当たり次第に借り受けるのは、メジャーや長めの定規、会場の端で使われずに置かれっぱなしになっていたアナログ形式の体重計。少なからず重たいけれど、いざとなったら凶器にもなる。
足早に校門に戻り、微塵もためらわずに黒い門を潜る。入った途端に香る薔薇にも百合にも、テーブルの上のお菓子にも一瞥もくれず、声を掛けてくる黒服の執事も無視して、真っすぐに向かうはテーブルの端の席でのんびりおっとりと座る白衣の女のもと。
迷い込んだのか節操無しに女が招き入れたのか、兎のぬいぐるみを抱いた男子小学生が女の傍らに立っている。
小さな男の子を──瑠樹を背に庇うように、稀跡は立った。
「何かをやり遂げて満足って表情だけれど」
「んー?」
「我が校の生徒を連れ去らせておいて、その上理想の姿なんて偽りを押し付けて満足? 何もやり遂げてないわ、身体測定を阻害する不審者」
怒気を隠せず口調に棘を含ませる稀跡を、女はどこかふわりと緩んだ表情で見遣った。淡く笑う。
「そうね、色んな恋愛模様が見れて勉強できたのは満足かしら」
ふわりふわり、何故だかとても和んだ顔で応じる女を油断なく睨みつけたまま、稀跡はテーブルのあちこちについている生徒たちに向けて声を張る。
「生徒各位も……姿が変わっているようだけれど、本当に数値まで変わっているの?」
校内から持ってきた体重計やメジャーを芝生の上に置く。
「意気揚々と保健室に向かう前に、一度測っておく事をお勧めするわ」
生真面目に忠告する稀跡の言葉に、テーブルの上のお菓子を黙々と食べていた見た目はメリハリのある身体つきをした女子生徒が手を止めた。ちょっと難しい顔をして考えて後、稀跡の傍に立つ。無言でメジャーを取り、胸囲を測り、がくりとくずおれたかと思えば、
「こうなれば……!」
やけ気味の顔で再び黙々とどんどんとテーブルの上のお菓子を再度口に運び始めた。
おそらくは胸の変化に狂喜乱舞したのだろう生徒の様子を痛まし気に見遣ってから、稀跡は執事のもとへつかつかと歩み寄った。無言に奪うのは、執事が銀盆に乗せて運んでいた紅茶入りのカップ。
熱いままのそれを、白衣の女の顔面目掛け、容器ごと投げる。
「人を連れ去り、理想の姿にするなんてうそぶいて勝手に門を設置して、校内行事を邪魔する不審者共。あのふざけた兎面も回収してとっとと去りなさい!」
大人し気な少女に激しく面罵され、頭から紅茶を被り、女は夢から覚めたように瞬いた。血の如く浴びた紅茶を頬から垂らしたまま、
「──これも、人間の感情よね」
ひどく、壮絶に笑う。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
阿瀬春
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
学校生活
SF・ファンタジー
定員
1000人
参加キャラクター数
26人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年04月17日
参加申し込みの期限
2021年04月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年04月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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