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ドキドキ! わくわく? 悪魔の身体測定☆
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「君、これは一体」
「あらやだ、怖い顔」
長身の
桐島 義弘
先生に気難し気な表情で詰め寄られても、白衣の女は椅子の上から身じろぎもしなかった。むしろどこか朗らかな笑顔を見せ、
「デートかしら?」
隣に立つ
宮祀 智瑜
にも同じ笑顔を向ける。
「なっ……」
「あっ、いえ、学校に向かう途中でっ」
ふわりと顔を赤らめる智瑜の様子になにかを読み取ったのか、女は智瑜の耳元に赤い唇を寄せた。
「紅茶を飲めば理想の体型になれるわよ」
「えっ……」
黒く大きな瞳をぱちりと瞬かせる智瑜にウインクひとつ、女はさあさあとふたりを近くの椅子に並んで座らせる。陰気な顔をした執事が心得た仕草で紅茶のカップをふたりの前に置いた。
「いや、私は」
固い口調で断る義弘先生の隣で、智瑜はカップに満たされたいい香りのする紅茶の水面を見つめる。手に取り、口に含む。ごくりと喉を通せば、ふわり、甘い香りが口いっぱいに広がった。
美味しいです、と執事に伝えようと顔を上げて戸惑う。
視界が高い。
(わ……!)
制服に包まれた腰の線がひどく大人びている。
胸だっていつもよりもっと大きくなっている。
智瑜は思わず頬を赤らめた。いつもより頭ひとつ分以上は背が高くなっている。スラリと伸びた足も、引き締まったお腹も、大人っぽくおおきな胸も、幼い頃に思い描いた『お嫁さん』や『王妃さま』の体つきそのもので、
(これで先生をドキドキさせちゃうぞっ!)
だから智瑜は大好きな義弘先生を見つめた。いつも気難しい顔をしている先生は、今の自分を見てどんな顔をしてくれるだろうか。
(ドキドキしてくれるかな?)
理想の体型に変化する機会なんて滅多とない。だから勇気をだして、思い切ってちょっと積極的に近づいちゃおう。
「先生っ」
「……?」
不意に、生徒と入れ替わるように急に隣に現れた大人の女性にちらりと首を捻りかけて、先生は眼鏡の奥の瞳を丸くする。
「宮祀……?」
「はい!」
体型が変わっても間違えずに名前を呼んでくれたことが嬉しくて、智瑜は顔中で笑った。テーブルに乗った先生の手を取らんばかりに近づく。
「先生は」
いつもと同じように見上げようとして、いつもなら先生の胸にぶつかる視線が今日は先生の眼とまっすぐにぶつかった。
つい恥ずかしがってしまいそうになる自分を励まし、智瑜はそのまま先生と視線を絡ませる。
「いつもの私と今日の私と、どっちがタイプですか?」
背伸びをすれば先生の唇に唇が容易く届いてしまいそうな、新鮮な視界に感動しながら、智瑜はそっと口にした。
「なっ……」
生徒の思わし気な台詞に動揺してたじたじとなる先生に、智瑜は無邪気に笑いかける。
「いつも先生はこれぐらい高い視線から見てるんですね」
「っ、身体測定は済ませたのか」
「あっ、まだでした! 行って来ます!」
ぱちんと手を合わせ、軽やかな仕草で立ち上がる智瑜の傍ら、先生が困惑した顔つきで眼鏡の位置を直している。
「先生も行きましょう! あっちから学校に戻れるみたいですよ!」
数学の先生が可愛い笑顔の女子生徒に手を引かれんばかりにして薔薇の門を潜ろうとしている。
「あら、いらっしゃい」
いつもは大抵難しい顔をしている先生の顔がほんの少し柔らかな表情をしているように見えて、なんとなく視線で追いかけようとしたとき、艶やかな声を掛けられた。そちらを向けば、白衣の女がひらひらと手を振っている。
(さっきの……)
校門の前で誰彼構わず猛烈に『お茶会』に勧誘していた女の姿を見止め、
青山 絢
は小さく会釈を返す。たじたじと戸惑うばかりだった絢を薔薇と百合の花咲く不可思議空間に引きずり込んだ当の女は、今はもうなんだかやりきった表情で椅子に座って寛いでいる。
目の前にあるテーブルには、お菓子やティーカップがたくさん並んでいる割に空席が目立つ。引き返すか『お茶会』に参加するか迷っていると、
「お茶を?」
いつの間にか傍らに立った陰気な顔の執事に声を掛けられた。丁寧な仕草で椅子を引いてくれる執事に断りをいれるのも申し訳ない気がして、遠慮がちに席につく。
(お茶くらいなら、いいわよね)
目の前に供される、華やかな香のお茶と、甘いお砂糖とバターの香のクッキーを見つめながら、身体測定を前にした女子高生は真剣に考えた。
(身体測定の何が嫌って、やっぱり体重測定よね……)
生来の体質なのか、身体の線はもとより細い。とりたてて太りやすいというわけでもない。それでも、体重が他のひとの目に触れるのは恥ずかしい。
(去年はマイナス1.2キロで、)
あの時はちょっとホッとした記憶がある。
でも今回は。事前に家で測った体重は。
(プラス0.2キロ……)
たった200グラム。けれど年頃の女子からすれば体重が増えているという事実に少なからずショックを受けてしまうというもの。だって同じく家で測った身長は去年と変わらなかった。ということはやっぱり太ったと言うべきなのだ。どこかに200グラム分のお肉がついたということなのだ。
(これって一応、育ち盛りってことなのかな?)
そう思いたい。
増えた体重に動揺するあまり、家では測るつもりのなかった胸囲を測って、結果はプラス1センチの83センチだった。多少胸が膨らんだということは、もしかすると増えた胸の分だけ体重が増加したということなのかもしれない。
(……そういうことにしておこう)
頭の中で言い訳がましく次々と展開する自論にそっと溜息を吐く。身体測定前だけの特別な『お茶会』だからと誘われるままに参加してしまったけれど、怪しい白衣の女の誘いなど無視して大人しくまっすぐに身体測定に向かっていた方が良かったかもしれない。
(聴力は変わらず問題なし、視力も変わらず1.0、というところよね、きっと)
カップを手に取る。口元に近寄せると、甘い花にも似た爽やかな香りが鼻先をくすぐった。香に誘われ、薄い陶器に唇をつける。舌に触れる温かさが心地よくて、口や鼻を満たす紅茶の香が体重増加にささくれた心を優しく宥めてくれて、
(ひとつくらいなら、いいかな)
白い皿に並べられたクッキーの中から、小さな花の砂糖菓子で飾られたバニラクッキーを手に取る。さくりと齧れば舌の上でほろりと崩れ、甘やかなバターとバニラの香をまき散らすクッキーの味に頬を緩めて、
「え……?」
ふと、気が付いた。カップを持つ己の指先がいつもよりごつごつとしている。唇から零れた声が自分のものと思えぬほどに低く中性的になっている。
「うそ、私、」
カップがソーサーに触れる甲高い音も忘れ、絢は自身の身体を見下ろした。制服に包まれている己の身は、いつのまにか男性のものとなっている。
「どうして……?」
男性にしては線が細く中性的ではあるけれど、身体の丸みは薄く、足の線は硬い。テーブルに置かれた銀盆を鏡代わりにのぞき込んでみれば、女優を目指す少女の顔は、短い黒髪に柔和な顔つきの、それでも間違いなく少年のかたちとなっていた。
(いったいどうなってるの?)
訳のわからなさに身体中から力がぬける。困惑のあまり椅子に背を預けてぐったりとしてしまったのは、けれど一瞬。
(これはきっと女優になるための試練なんだ)
咄嗟にそう思い込み、絢は丸まってしまった背中をスッと伸ばした。凛々しいまなざしで周囲を見回す。とにかくも、何でもないふりをしてこの場を脱け出そう。
(そうすればきっと)
いつも通りの普通の日常に戻れるはずだ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
阿瀬春
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
学校生活
SF・ファンタジー
定員
1000人
参加キャラクター数
26人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年04月17日
参加申し込みの期限
2021年04月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年04月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
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