this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
ドキドキ! わくわく? 悪魔の身体測定☆
<< もどる
1
…
9
10
11
12
13
…
16
つぎへ >>
「次は視力測定の方へ行ってください」
身体測定の会場から出てきた生徒たちを次の会場へと誘導しながら、莉鳥はさりげない視線を廊下の奥や窓へと投げる。
(……大丈夫)
男子の測定はともかく、女子の測定には時折不審者が出没する可能性が高い。風紀委員が見回ってくれてはいるものの、こちらでも確認を怠るわけにはいかない。
鋭いまなざしを向けつつ、莉鳥は女子の身体測定が始まる前に女子保健委員たちだけで行った自分たちの身体測定の結果を頭になぞる。
(身長170、体重50、)
もう少し増えてもいいわねと鷲尾先生は笑っていた。
(胸囲72)
確かにもう少し増えれば、と莉鳥は十八にしては小さい自分の胸をちらりと見下ろす。そうすれば、見下ろした先に見えるものは自分の靴先ではなく盛り上がった胸になるのかもしれない。
(……聴力は普通、視力は左右共に1.2)
努めて冷静に、その他計測した数値を心に呟く。
(これで、)
高校生活最後の身体測定はおしまい。
ふと覚えた感慨に小さく目を伏せたそのとき、廊下の曲がり角がこそこそとこちらを覗く男子の陰が見えた。
「っ……!」
途端、胸の中のわだかまりが怒りに姿を変えて噴き出す。
男というのはこれだから。
無言のまま、莉鳥は陸上部の脚力で駆けた。慌てて逃げ出そうとする不審人物な男子を引っ捕え、
「何やってるの、情けないことしないで!」
怯えた顔を見せる男子が泣きそうになるくらい厳しい声を浴びせる。湧き上がる怒りのままに当たり散らし、
「反省しているようですし、……ね?」
莉鳥の怒鳴り声を聞きつけて慌てて駆けてきた時子に宥められる羽目になった。
会場の外から聞こえてきた大きな声に、
梓 智依子
はライトグレイの瞳をぱちりと瞬かせた。
「なんだろ?」
「すごく怒ってる?」
会場内で測定を待って一緒に並んでいる年下の同級生たちが不思議そうに顔を見合わせるも、
「あーもー、逃げ出したいー」
「やっぱり学校休めば良かったー」
すぐに目の前の危機に関する話題に戻る。
昨日数学を教えていたときと同じことを言っては嘆き合う友達に、智依子は柔らかな笑みを向けるばかり。
「智依子さんはいいなあ」
「ね。制服の上からもだったけど、体操服の上からでもやっぱりわかるくらいモデル体型してるし」
ふと、友人たちの視線が智依子を向いた。そうしてやっぱり昨日と同じことを言っては羨まし気なため息を吐く彼女たちに、智依子も昨日と同じに首を捻る。
(そうかな?)
確かに、十四の頃はスラリとはしていたけれど、それも妊娠するまでの話。娘を産む頃には、父母にほとんど捨てられた状態だった自分を引き取ってくれた祖父母の優しさを受けて体重は随分と増えていた。その後の三年は育児に追われ、ダイエットなんて考える間もない日々を過ごして、
(太ってはいても痩せることはない、……よね)
そう思っていた。
そう思いながら、昨日、娘と共にお風呂に入っている最中、浴室の姿見に自分の全身を映してみた。
映っていたのは、十四のときのスラリとした姿よりも大人びた己の裸身。
均整はたぶんとれている。けれどそれだけだ。
──モデル体型じゃないと思うけど……
首を傾げて小さく呟けば、おとなしく身体を洗われてボディソープであわあわになっていた娘がママ?、と顔を上げて聞いてきた。
──もでるたいけいってなあに?
純真無垢な瞳に見上げられて我に返る。あわあわの身体をシャワーで流してやりながら、智依子はちょっと悪戯っぽく笑った。
──ママのこと、綺麗に見える?
──うん!
逆に聞いてみれば、娘は目をきらきらさせて顔中で笑い、大きく頷いてくれた。元気の良い返事をしすぎてシャワーを顔に浴び、泣きべそをかいた顔さえ可愛らしかった。
愛娘のことを想いつつ、身体測定を前になんだかドキドキする胸を抑える。体重計を前にキャアキャア言っていた友人たちの測定が終われば、次は自分の番だ。
(聴力は正常、視力は左右1.2)
身体測定の前に終わらせてきた聴力と視力の数値が掛かれた測定用紙を記録係の保健委員に渡し、身長計の柱に背と踵を合わせる。
「176センチです」
係の生徒に会釈し、次は体重計に乗る。
(そうそう、学校の体重計ってこんなだった)
家庭用のものとは違う、古びて重々しい金属製の体重計。他の子たちが乗っている体重計は今どきのデジタルなものもあるけれど、数を合わせるために古いものも持ち出しているらしい。
(中学校のもこんなだったっけ)
懐かしく思っているうちに、体重測定も胸囲測定も終わってしまった。記録係から返却された測定用紙を見てみれば、胸囲は87センチ、体重は58キロ。
「ほらもー、やっぱりー」
「言った通りのモデル体型!」
横から覗き込んできた友人たちの声に、智依子は瞬く。
(そう、かな?)
数値の裏付けを前にしても、智依子は首を傾げるばかり。
(でも)
60キロは超えていると思っていた体重が50キロ台なことは意外だった。あとは予想通りだったとは言え、それだけのことが嬉しくて、そんなことが嬉しくて、智依子は瞳を和らげる。
体重に一喜一憂してしまう自分が、なんだか『女子高生』をきちんとやっているような気がして嬉しかった。
体重計に乗る順番が迫っている。
「前に進んでくださーい」
保健委員の声がするたび、列が進む。ゆっくりと、けれど確実に順番が迫って来る。
列が段々と短くなってくるのを、
仙藤 蒼
はそわそわと眺めやった。胸がドキドキしている。
(うーん)
大人びて美人な姉に比べ、自分はどちらかと言えばボーイッシュな印象を持たれることが多い。身なりにだってそんなにこだわりはなくて、動きやすければいい、くらいの格好をしていることが多い。それでも、
(体重は気になってしまうあたり、)
女の子なんだなと思ってしまう。
(うーん……)
順番を待ちながら、体操着のお腹を見下ろす。二の腕をつまんでみる。
(筋トレは結構してる、けど)
受験生だったときだって、趣味のゲームはやめなかった。寝子島高校に合格したあとはゲーム三昧の日々を過ごしていた。見かねた姉に、ちょっとは外に出たらと心配されたほどだ。
そんな自他ともに認めるゲーマーな蒼は、けれど筋トレは熱心にこなしている。最近は楽しく筋トレできるゲームだってスマホアプリだってたくさん配信されている。部屋に籠っていたって身体は鍛えられるのだ。
(だって)
何時間も集中してゲームをやるには、まず体力第一。
ゲームに必要な集中力も瞬発力も、体力があってこそ。
「大丈夫、細い細い」
「でもほら、つまめる」
二の腕をつまむ姿を見とめたクラスの子が声を潜めて笑った。順番待ちに退屈しているのは自分も彼女も同じらしい。顔を見合わせてくすくす笑っている間に、列が少し進む。
「こら、おしゃべりしていないで」
空いた前の空間を見とがめた保健委員に注意され、蒼とクラスメイトは慌てて前に詰める。保健委員のひとたちが頑張ってくれているお陰か、列は意外と早く進むけれど、それでもやっぱり、待たされている時間はとかく長ったらしく感じてしまう。
「身長のびてるかな」
「蒼ちゃん、のびててほしい?」
「もう一声って感じかな」
ひそひそと話してはくすくすと笑う。待ち時間が長くても、友達とこそこそ話すのは意外と楽しい。
「はーい、進んでー」
注意してくる上級生の保健委員にゴメンナサイと言うのさえ楽しくて、そこはやっぱり、
(女の子、って感じだね)
そうこうするうちにようやく順番が回って来て、蒼は記録係の保健委員に測定用紙を提出する。
「よろしくお願いしまーす」
まずは身長、これは前回よりプラス2センチも伸びて164センチ。
(おっ)
体重は1キロ増量の48キロ、
(おお……)
胸囲は1センチ増加の80センチ。
測定結果を記した用紙を見つめ、蒼はちょっと思案する。体重は増えているけれど、胸が大きくなっているのであれば仕方ないのかもしれない。
(まずまず!)
聴力は良好、視力はゲーム三昧のそのくせ両眼とも1.5。
(うん、まずまず!)
悪くない結果にひとまず納得する。
憧れの大好きなお姉ちゃんの大人っぽい身体には全然敵わないけれど、今の自分は高校一年生、きっとまだ成長途中のはず。そのうちきっと、お姉ちゃんみたいに胸も大きくなるはず。身体だって大人っぽくなるはず。
──蒼は蒼のままでいいのよ
優しくて賢い姉はきっと、そう言って笑うだろうけれど、妹としてはいつかお姉ちゃんのようになってみたいとも思ってしまうのだ。なんて言っても自分にとっての姉はいつまで経ってもアコガレのひと。
「どうだった?」
「こんな感じ!」
結果を覗きに来た友人に何のてらいもなく測定用紙を見せ、蒼は笑う。
「私、割と成長してるよね」
<< もどる
1
…
9
10
11
12
13
…
16
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
ドキドキ! わくわく? 悪魔の身体測定☆
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
阿瀬春
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
学校生活
SF・ファンタジー
定員
1000人
参加キャラクター数
26人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年04月17日
参加申し込みの期限
2021年04月24日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年04月24日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!