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寝子島電鉄霊界線 瑠璃紺駅(2)
「鴉天狗になるのは……分離前以来かな」
思い出は色褪せない。双子の妹と全てを共有しながらの経験は、確かに
恵御納 夏夜
の内へ息づいている。
背に翼を抱くのも初めてではない。加えて夏夜自身の理知的な判断や発現した才覚が、狭いホテル内の回廊を危なげなく飛行させてくれた。
「……っと!」
あけ放たれた窓からずるりと触腕が入り込み、夏夜を探る。クラーケンは表で奮闘する
万条 幸次
と
御薗井 E セレッソ
を相手にしながらも、獲物を諦めていないようだ。
ここまでに宿泊客やホテルスタッフの姿を見ないのは、あるいは別所で仲間たちが講じている情報作戦が功を奏しているのだろうか。何にせよ幸運だ。
「夏夜ちゃん、こっち!」
「! 志波先輩」
志波 武道
は雪女だ。雪男、と表すとまた違ったニュアンスを感じずにいられないので、あえて雪女としておこう。
彼は床を凍結させ、スケートのごとく滑走することで夏夜の飛行スピードに追い付いた。
「今のところ、逃げ遅れてる人や捕まった人はいないみたいだ。窓には氷を張って塞いできたよ」
「分かりました……うわ!?」
ずる、ずるり。触腕に目があるわけでもなかろうが、クラーケンは二人の位置を鋭敏に察知し追いすがる。
「非常階段を一気に登ろう!」
縦長に螺旋を描く非常階段を、夏夜は縫うように飛び、武道は壁へ氷の道を這わせて滑り上がる。
「このっ……!」
夏夜の放つ突風弾の連射が触腕を押し留め、武道が凍結させて動きを鈍らせる。
階段を登り切ると、バーラウンジのあるフロアだ。あけ放たれた扉の向こうに、スツールに腰かけ物憂げにワインをあおる四十九院先生の姿があった。
他の客は見当たらないし、本来カウンターの向こうでグラスの一つも磨いているであろうバーテンダーは、たまたま席を外しているのか、どうやらここには先生一人のようだ。
「四十九院先生!」
「大丈夫ですか……!?」
「あら? 武道ちゃんに夏夜ちゃんじゃない。こんなところでこんな時間に、どうしたのぉ?」
鸞先生は目を丸くした。
「先生、他の人は?」
「バーテンさんなら、もういないわよぉ。営業時間外だもの。私はここの顔なじみだから、ホテルの好意で、ちょっと飲ませてもらってるだけ」
彼女が大の酒好きであることはちらほら知られてきていたが、ラウンジにフリーパスとは。武道と夏夜は思わず顔を見合わせた。
「おっと、それどころじゃない。センセー、避難しないと!」
「ああ、表のアレかしらぁ? どこかの企業のPRイベントで、ぶいあーる? えーあーる? 映像だとか聞いたけど。そぉ、アレってまた妙な現象なわけねぇ」
のんびりと言って黒髪をかきあげる。先生の背中には鴉天狗の翼もあり、彼女もまたおばけとなってしまったようだが、慌てるそぶりもないのは、これまでに巻き込まれた数々の怪現象の体験によるものだろうか。あるいは、彼女が人として生まれ変わる前に備えていた、不敵かつ厚顔不遜な性質の残滓がためだろうか。
と。その時、開いていた窓から触腕がぬるりと入り込んできた。
「話は後で……逃げましょう、先生!」
「逃げるって、どこにぃ?」
先生が指差す先を振り返れば、ラウンジの入り口からも触腕が伸びてきて、前後を挟まれてしまった。二人を追ってきたらしい。
バーラウンジの外壁面はガラス張りであり、クラーケンが絡みつく圧力でいくつかにヒビが入っているか、あるいは開け放たれているところもいくつかあった。
迷っている暇はない。武道が先導し、夏夜が先生の手を引いて、彼らは開いている窓へと突撃した。
「外へ!」
夏夜と武道、鸞先生が飛び出した瞬間、クラーケンも求めていた獲物を見定めたらしい。
触腕をホテルへ絡みつかせ、上空へ向かって伸ばす。
「させないよ!」
万条 幸次
は翼に風を受け飛翔し、触腕を切り刻む。交差するように
御薗井 E セレッソ
が跳び込み、爪を突き立てながら滑り降りる。
「鸞チャンせんせーには触れさせないノ!」
右に左に、上に下にと俊敏に飛び、跳ね、クラーケンを翻弄してゆく。
宙に氷の橋をかけ滑りながら、武道はふと、ホテル脇の湾内に何やらきらめくものを見つけた。海面の直下に揺らめくそれは、
「あれは……線路? そうか、魔行列車か!」
目線でたどれば山向こうから、とてつもないスピードで接近してくるものがある。半透明の流線形ボディは、リニアモーターカーだ。
あの車両にクラーケンを接触させれば、霊界へ叩き返してやることができる……とはいえ、天を衝くほどのクラーケンをどのようにして線路上へ運んだものか。
「……そうだ!」
武道はすぐにも脳裏へ作戦を組み立てると、仲間たちへ指示を飛ばした。
まずはセレッソと幸次が触腕へ痛手を与え、ホテルから引き剥がす。
「御薗井さん、行くよ!」
「分かったワ!」
爪撃がクロスし、未練がましく外壁へ絡みつく触腕を斬り離した。
「準備はいいですか、先生」
「ええ、私もお手伝いさせていただくわぁ」
続いて鴉天狗の夏夜と鸞先生がウチワを振りかぶり、豪風を巻き起こす。巨大な衝撃となってぶち当たった風が、僅かにだがクラーケンの巨体を弾いた。
武道には、それで十分だった。
「魔行列車まで、一匹サマご案な~い☆」
手のひらを振りかざせば凍てつく風が地を見る間に凍結させ、一瞬宙に浮いたクラーケンが落下したのは、一面鏡のような氷の床だった。
夏夜がダメ押しの風をぶつけ、クラーケンは摩擦に乏しい氷の上を滑り、やがて、
「……やったゼイ!」
ちょうど走り抜けてゆくリニアモーターカーの車両へ接触し、抵抗もなくするりと吸い込まれていった。
ステッラ・デッラ・コリーナは閑静な高級ホテルの姿を取り戻し、仲間たちはハイタッチで互いの健闘を称えた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ホワイトシナリオ(100)
グループ参加
5人まで
シナリオジャンル
コメディ
バトル
神話・伝説
定員
1000人
参加キャラクター数
67人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年03月14日
参加申し込みの期限
2021年03月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年03月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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