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寝子島電鉄霊界線 花緑青駅(2)
豆腐小僧とはその名のとおり、盆に乗せた豆腐を携える子どものおばけである。豆腐を持っている以外にこれといった超能力も神通力も持たず、愛嬌だけが取り柄ながら、江戸時代から怪談話などで親しまれてきた古参の日本妖怪だ。
多くの書籍などでは害のない、お人好しで気弱な、ただただ愛らしいだけの児童として描かれる豆腐小僧であるが、現代においてはどうだろう。夜歩きのさなか、後ろから豆腐を持った子どもがひたひたとついてくるところを想像してみると、ちょっと怖い。小僧とはいえ妖怪は妖怪、素朴な江戸の街並みには溶け込めようが、都会の夜にはいささか馴染まないのも確かだ。
しかしながら、もしその豆腐小僧が、
桜 月
のような肉感的な美少女であったならどうだろうか?
「あなたも霊界からのお客さまだね。おいしい豆腐をお持ちしたけど、いかがかな」
「い、いただきますぅ~!」
中年サラリーマン幽霊は小躍りせんばかりに月の豆腐を受け取った。
現代版豆腐小僧、いわば豆腐女となった月が手ずから配るとなれば、少なくともこれを喜ばない男はいなかった。女とて、月下に見る白磁のような肌を持つ美女にはいくらか酔おうというものだ。
給仕をこなしてあっちへこっちへ、月はほうと息を漏らす。
「大盛況だな。喜んでもらえるのはいいけど、この豆腐はどこから出てくるんだろう……」
「つきちゃん! おつかれさまー!」
明るい声は、餅々 きなこだ。幽霊とは思えない活発さで駅へやってくるおばけたちをさばきつつ、月ら手伝いには的確な指示を飛ばしてくれる。
いかにも舌ったらずな幼女だというのにこの働きっぷりには、月も感心することしきりだ。
「きなこさんは大丈夫? 他にもできることがあれば、何でも言ってくれ。手伝うよ」
「ほんと? ありがとーつきちゃん♪ えっとねー。わたしねー。さっきから、きになってるひとがいてねー」
などといってぽっと頬を染めるものだから、月は首を傾げた。
「気になる人? 誰かな」
「うんとねー。あそこにいる、しぶーいおじさま!」
目を向ければ、確かにシブい……しかしいささか軽薄そうにも見えるスーツ姿の男性が、優雅なティータイムを楽しむ光景があった。
里野 翠
はサトリとなった。
相手の思考が読めるというのは実に便利で、翠は主にこれを給仕に役立てることにした。
「はい、おばけフラペチーノお持ちしました~。ごゆっくりどうぞ♪」
「あれっ、まだ注文してないのに、なんで俺が飲みたいのが分かったの!?」
にっこり! 文字どおりに先を読んだ翠の仕事ぶりと、どこか猫っぽい気さくな笑顔に、評判は上々であった。
そんなこんなでサトリの能力を活かし給仕にフル回転な翠だったが、
「っと。あれがきなこちゃんの言ってた、ダンディなおじさまね。なるほど、渋メンだ」
スーツのおじさまはカップを手に女性と談笑している。相手をしているのは月だった。ナンパというわけでもあるまいが、ずいぶんと話が弾んでいるらしい。
きなこは気になっている、などと言ったが、今も忙しく立ち回る幽霊少女を見てみれば、ちらりちらりとおじさまへ熱っぽい視線を投げかけている。おませな少女に見えて幽霊歴も長いという彼女だから、もしかしたら内面的にはそう不釣り合いというほどでもないのかもしれない。たぶん。
「まっ、何はともあれ、一肌脱ぎますか」
きなこを気に入った翠は、彼女のお願いに応えてやることにした。初めこそおばけにはおっかなびっくりだったが、よくよく考えれば本や映画でおなじみの妖怪を実際に目の当たりにできるのは、ちょっと楽しかったりする。
せっかくサトリの能力を手に入れたのだから、ここは有効に活用してやることにしよう。さっそくおじさまの心を読んでみると、彼の思考は今のところ、『娘はどこにいるだろう』『お茶請けが欲しいな』に二分されているようだ。
紅茶のお茶請けといったら、あれかな? と翠はてきぱきと用意をして、おじさまへ声をかけた。
「スコーンをお持ちしました~。いかが?」
おじさま、ぱちくりと目を瞬いたが、すぐにニヒルな笑みを浮かべて、
「やあ、ありがとう。ちょうどお茶請けが欲しいと思っていてね。けど、ぼかぁ注文をしたかな?」
「ふふふ、サービスサービス♪」
にっこり!
そんな翠を見て、隣に腰かけている月は、彼女が自分と同じくおじさまの相手をしにきたのだと悟ったのだろう。
「今、お茶をいただきながら、彼に話を聞いていたところでね。良かったら君もどうかな」
「いいの? それじゃ、お邪魔させてもらっちゃおうかな~」
おじさまも頷いた。
「ああ、いいとも! 美しい女性はいつだって大歓迎さ」
渋いけれど、やっぱり何だか、軽薄だ。
「それで……よかったら、まずは貴方の名前を教えてくれないだろうか」
あらたまって月が尋ねてみると、彼は足を組み替え、頭に跳ねたアホ毛一本をぴょこりと揺らしながら、にっと笑んで答えた。
「私のことは、
ととお
、と呼んでくれたまえ。お嬢さんたち」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ホワイトシナリオ(100)
グループ参加
5人まで
シナリオジャンル
コメディ
バトル
神話・伝説
定員
1000人
参加キャラクター数
67人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年03月14日
参加申し込みの期限
2021年03月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年03月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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