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寝子島電鉄霊界線 瑠璃紺駅(1)
この日、ステッラ・デッラ・コリーナ周辺は嵐の様相を呈していた。比喩表現ではない、モノホンの嵐である。豪風吹きすさび、海も大しけの大荒れであった。
そんな中、そびえるホテルへ文字どおりに絡みつく異形の姿はあまりにも恐ろしげで、これよりあの渦中へ突入せんとする
万条 幸次
はぶるると肩を震わせずにいられない。
「タコ? イカかな……?」
「『クラーケン』だってサ」
困ったような苦笑いを浮かべる
志波 武道
はつとめて明るく振る舞っているように見えたが、内心には熱いものが満ちていた。人界を騒がすおばけへの怒りはあったが、今は冷静であらねばならない。
怪物、クラーケンの巨体は見るからに屈強だし、あの長大な触腕に絡め取られたなら、ただで済むとも思えない。それに、
「外から行くのは危険すぎる。四十九院先生のいる階まで、ホテルの中を登っていかないと」
「急がないと、先生が危ないノ!」
恵御納 夏夜
と
御薗井 E セレッソ
が見上げた先は、ホテルの上階に開かれた窓だ。バーラウンジがあるフロアには、
四十九院 鸞
先生が取り残されている。たいそう飲んでいたらしい先生は窓際に腰かけ、物憂げに階下を眺めているが、放っておけばクラーケンに捕らわれてしまうだろう。
単に見知った顔というだけではない。知人も友人も、この現象のさなかにそれらの顔がひとつでも失われてしまえば、日常は崩壊してしまうだろう。
最年長、武道がうむっ! とうなずいた。
「ヨッシ! じゃ、手分けして行こう。外でクラーケンの気を惹きつける役、中から登って四十九院センセーを助けに行く役」
どちらにしても危険な道程だ。えり好みもしていられまいが、しばし四人で熟考した後、外からはセレッソ・幸次、中からは夏夜・武道が攻める手筈となった。
その時、クラーケンが眼下にまとわりつくうっとおしい敵に気づいたのか、触腕をいくつか緩慢に振り上げた。
「ま、まずい! みんな散って、作戦開始!」
夏夜の号令を合図に、彼らは二手に分かれ飛び出した。
クラーケンは北欧に伝わる海の怪物だ。主に巨大な頭足類として描かれるが、海に潜む正体不明の怪異を広くクラーケンと称することもある。
ぬるりとした触腕に並ぶ吸盤の内側には円周状に並んだ歯がぎらつき、幅一メートルもありそうな瞳は大きなガラス玉のように生気を感じない。
「こっちなノ、クラーケン!」
セレッソは狼男、いや狼女となって俊敏に駆ける。獣の身体能力に加え、先ほど幸次についと髪を引っ張ってもらったおかげで、発動したろっこんが脚力の増強に拍車をかけていた。
「えへへー。こういう不思議なことが起きてるとき、髪の毛を引っ張ると早く走れるのヨ!」
発動条件としては平時から使用可能ながら、セレッソは気付いていなかったりする。
さておき、そんな強靭な脚力が生み出すスピードとジャンプ力で、セレッソはクラーケンの伸ばす触腕を翻弄する。
初めはホテル内を駆けあがるつもりであったセレッソだが、適材適所の判断で陽動役に回ることにした。
「えいっ!」
地を蹴り、大ジャンプ。各階窓枠を起点にホテルの壁を駆け上がり、三角跳びでクラーケンへと飛びかかる。
「鸞チャンせんせーは渡さないノ!」
触腕の一本へ飛びつき、深々と爪を立てた。狼女の爪は鋭利なのだ。
そのまま触腕に沿って滑り降りながら、四本線を刻みつけていく。
「ついでに……かぷっと」
ひとつ噛みついてみた。一体どんな味がするのかと興味津々だったが、
「……な、生臭いノ!!!!」
「そりゃまあ、美味しくないよね……」
鴉天狗の力を得た幸次は、ろっこん・猫チェンジ。翼を持つ三毛猫獣人となって飛翔し、一気に肉薄する。セレッソ同様、おばけの力とろっこんの相乗効果は抜群だ。
一見頭にも見えるイカの胴体へ、抉り込むように爪を突き立てる。間髪入れず、目にも留まらぬ速さで連撃を叩き込む。
「危ないノ!」
「うわ、っと!」
鞭のように振るわれる触腕へ、ウチワで突風を起こしてぶつけて緊急回避。無数の触腕を相手にするのは多数の敵に囲まれているも同義で、一瞬の油断が命取りになりかねない。
「……あ」
ふと幸次の目が、ホテルの外壁へ連なるガラスへ留まった。
カラステングの格好をした二足歩行の凛々しい猫が、翼を打って飛んでいた。
「なんだか、
カラスマル
みたいだねえ」
おばけな自分の姿が愛用のカプセルギアを想起し、不意にほっこり。
「いい感じ! クラーケンはこっちに夢中なノ!」
「うん、このまま四十九院先生から引き離しておけば……!」
狼と猫、二匹の獣が地に空に、縦横無尽。クラーケンのぬめる肌には爪痕が刻まれてゆく。
しかし、ガラス玉めいた空虚な瞳はなお、上階から完全に離れてはいなかった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
ホワイトシナリオ(100)
グループ参加
5人まで
シナリオジャンル
コメディ
バトル
神話・伝説
定員
1000人
参加キャラクター数
67人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年03月14日
参加申し込みの期限
2021年03月21日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年03月21日 11時00分
参加キャラクター一覧
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