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希望<ネガイ>が現実<ホント>になるところ。それがらっかみ!
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稲積 柚春
は窓辺に立ち、朝陽できらめく街並みを眺めた。
「今日は四月一日、僕の誕生日なんだけど……」
目は青い空に向かう。
「……ウォルター先生の目の色に似ている。先生は今、どうしているのかな」
頬がほんのりと桜色に染まる。溜息を吐いて、会いたいな、と呟く。
柚春は窓から離れて部屋のクローゼットを開けた。水色のパーカーに着替えて活動的な黒いパンツと合わせた。
出掛ける用意はできた。玄関の方に目を向けると急に表情が曇った。
「どこに行ったら先生に会えるんだろう。学校は春休みだし」
腕組みをして頭を傾ける。片方の足が苛立ったように小刻みに動く。
「先生と恋人ならよかったのに」
すねたような声で言った。
その数秒で表情が明るくなった。
「……今日はエイプリルフールだから嘘をついてもいいんだよね」
自身の言葉に同意するように何度も頷く。
「かなり年上だけど、先生は彼氏なんだよね。今日は僕の誕生日だから会う約束をしているんだよ。そろそろ時間だからチャイムが鳴るんじゃないかな」
柚春は部屋を出て玄関の扉の前に立った。わくわくした顔で見ているとチャイムが鳴った。
「なんで?」
不思議に思いながらも扉を開けた。
瞬間、柚春は笑顔で固まった。眼前にはモスグリーンのジャケットを着た
ウォルター・B
が微笑んでいた。
「稲積、お誕生日おめでとう~。ブルーローズを年齢分、プレゼントするよ」
手に持っていた青い薔薇の花束を差し出す。少し遅れて柚春が受け取り、ありがとう、と震える声で返した。
「ちょ、ちょっと、待ってくださいね!」
部屋に引き返すとキッチンに駆け込む。シンクのボウルに水を張り、花束を突っ込むと急いで戻ってきた。
「先生が急にきてびっくりしました」
「会う約束をしたんだけどねぇ。忘れたのかなぁ」
「そ、それは、そうですよね! もちろん覚えているし、当然じゃないですか!」
柚春の小鼻が膨らみ、声も大きくなる。
「安心したよ~。じゃあ、出掛けようか」
「わかりました! 行きましょう!」
二人は横並びで海岸が見える道を歩く。
「稲積は緊張しているみたいだねぇ。手を繋いだらリラックスできると思うよ」
「それでは、ど、どうぞ」
柚春は右手を遠慮がちに横へ出す。ウォルターは左手で繋いだ。
「……あの、指と指が合わさって……恋人つなぎになっているのですが」
「恋人だから当然だよねぇ」
「それは、まあ、そうですよね……」
相手を直視できず、真っ赤な顔で俯いた。
その状態で二人はのんびりと歩く。
少し強い風が吹いた。ウォルターは柚春に問い掛ける。
「寒くはない?」
「だいじょうぶです」
笑みを浮かべたものの、少し声が震えた。
ウォルターは握っていた手を離した。ジャケットを脱いで柚春の肩に羽織る。
「これでも寒い?」
「とてもあたたかくて、先生に包まれているみたいです」
「安心したよ~」
二人は再び手を繋いで歩き出す。
「先生、今日は映画館ですか」
「何も決めていないよ。僕は柚春と一緒なら、どこでもいいからねぇ」
「そう、なんですか」
「そうだよ。恋人と一緒に綺麗な海を眺めながら歩けるなんて、とても贅沢な時間の使い方だと思うんだよねぇ」
ウォルターの自然な笑みに柚春は恥ずかしそうに俯いた。
「先生から見たら子供ですよね?」
「小さな恋人だよ」
「……うれしいです。あと、こんなに散歩がたのしいなんて、知りませんでした」
「これからも一緒に同じ道を歩いていこう」
ウォルターの言葉に柚春は、はい、と小さいながらもしっかりした声で返した。
その晩、柚春は遅くまで起きていた。布団に潜り込んだものの、胸の高鳴りで眠気が一向に訪れない。
「まだ先生と恋人だから。このドキドキが止まらないのかも」
枕元に置いていたスマートフォンを手にした。ぼんやりと眺めて起動。画面に映し出された日付を見て、え、と声を漏らした。
「四月二日になっているのに……じゃあ、このドキドキは……」
瞬く間に頬が赤くなる。
柚春は掛け布団を引っ張り上げて頭から被った。
「僕は先生のことを、本気で……」
その後、何回も寝返りを打ち、疲れた末に深い眠りに落ちていった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
26人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年01月31日
参加申し込みの期限
2021年02月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年02月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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