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希望<ネガイ>が現実<ホント>になるところ。それがらっかみ!
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寝子ヶ浜海岸には無数の猫が集まっていた。麗らかな春に相応しく、眠りこけている猫が多く見られた。
子猫達はじっとしていられないのか。砂浜を駆け回る。砂浴びや取っ組み合いの小競り合いと忙しない。
だらけた格好で取り留めのない人語で遣り取りをする猫もいた。
「眠いにゃ」
「お腹が空いたにゃ」
「カリカリが食べたいにゃ」
「ゴロゴロするのが気持ちいいにゃ」
無秩序が秩序という風に猫達は伸び伸びと今日を楽しむ。
その愛らしさに人々は引き寄せられた。猫に塗れて餌を与える青年や大量の猫を抱き締めて過ごす少女の姿が絶えない。
そこに新たな二人が加わった。
恵御納 夏朝
と
恵御納 夏夜
が手を繋いで訪れた。
夏朝の表情が崩れた。目は輝き、全身の力が抜けたように足元が覚束ない。
「夏夜ちゃん、見てよ! 島中の猫が集まってるんじゃないかな! 凄いね!」
「そうだね。持ってきた猫のおかしが心配になる数だよ」
姉らしく落ち着いた声で言った。背負っていた小ぶりのリュックサックをちらりと見て、また砂浜の様子に目を戻す。
「テオ君やミラちゃんもいるね。今日は仲良さそう。猫好きの人の嘘のおかげかな」
「そう、それ! 今年も嘘を本当にしないとね!」
夏朝は左手に嵌めていたパペットの
ハルくん
を夏夜に突き出す。
「かーさがハルの願いを叶えてくれるにゃ」
口をパクパクさせて夏朝が代弁した。夏夜は、よかったね、と笑みを浮かべた。
「今年のエイプリルフールの嘘は、ハルくんがフツウを守る付喪神になったよ!
フツウを守って皆と仲良くなれる
物さん
、全部が付喪神になれるよ!
付喪神は相手を傷つけることはできないけど、触ることはできるよ! 望んだら人の姿にもなれるんだよーー!」
前々から決めていたのか。詰まることなく一気に願いを叫んだ。
地鳴りのような音がして海岸に物が押し寄せる。小判を持った少女の頭には猫耳が付いていた。招き猫の付喪神を想像させた。
「待って、夏朝。遣り過ぎだよ。もう、手遅れだけど」
「でも、楽しそうだよね」
にっこり笑う夏朝に夏夜も釣られた。
「それは、ね。僕はどうしようかな。ここは猫が圧倒的に多いから、
寝子島の動物が望むなら、フツウを守るなら、人間の姿になれる。もちろん、戻ることもできるよ」
その願いの直後、猫に迫る勢いで人間が増えた。小さな男の子が砂浜を走り回る。垂れた耳が大きく弾んだ。ダックスフンドが変身した姿を思わせた。
「おねーちゃ、はやい!」
舌ったらずな声で
恵御納 冬夜
が駆けてきた。
夏夜の太腿に突っ込んで抱き付いた。
「はやい!」
「ごめんね。もっとゆっくり歩けば良かったね」
優しい眼差しで頭を撫でる。機嫌を直した冬夜は頬を押し付けて笑った。
そこに
恵御納 久隆
と
恵御納 理沙
が加わって一家が揃った。
理沙は無邪気な冬夜を見て青い目を細めた。
「今年も嘘のおかげで冬夜君と一緒に家族でのんびり過ごせるのね」
「それはいいが、この混み具合はどうしたものか」
紺色のスーツを着た久隆が厳めしい顔で砂浜を見下ろす。理沙は腕を組んでにっこりと笑う。
「でも旦那様、猫がいっぱいで楽しそう。そうね。この楽しさを他の人にも知ってもらいたいわね~」
「何をする気だ?」
久隆の視線を受けて、ふふ、と笑って離れた。長い金色の髪は風を受けて広がり、白いスカートは波打つ。
理沙は大きく息を吸い込んだ。
「寝子島に遊びに来たい幽霊や精霊さんがいたら、
フツウを壊さないって条件なら、ちょっとだけ来れるようになるわ~。
その時はまわりの人を驚かさないような姿になって、いろんな恨みの気持ちもすっきりして楽しく過ごせるのよ~!」
その力一杯の願いで更に人が増えた。微かな光を纏った神々しい女性の周囲では年配者が手を合わせて拝み始める。
現状を目の当たりにした久隆は眉間の皺を深くした。
「前よりも酷い状態になったが」
「旦那様、大丈夫ですよ。ほら、去年も願った
あれ
があります」
「
あれ
というと『にくきゅう諸島』のことか」
「そうです♪」
その提案に、なるほど、と久隆は表情を軟化させた。締めていたネクタイを少し緩めて大きく息を吸い込む。
「寝子島の少し南方に『にくきゅう諸島』が現れた! 島々は虹の橋で繋がっていて遊園地エリアや和洋の住居エリアがある!」
嘘は瞬時に現実となった。忽然と現れた島々を目撃した人々からどよめきが起こる。ただし虹の橋には懐疑的で靴先を使って確かめる。安全と知るや否や、歓喜の声を上げて移動を始めた。
目にした理沙はほくほく顔で言った。
「砂浜が良い感じになりましたね」
「そうだな」
「にくきゅー!」
冬夜は興奮した様子で島を指差した。
「そうだな。私達もあとで行こう」
久隆の声に冬夜は、うん、と大きく首を縦に振った。
「じゃあ、ねこー!」
声を上げて走り出す。ハルは傍らに浮かんだ状態で付いていく。家族はのんびりした調子で歩き始めた。
その最中、夏朝は周囲を頻りに気に掛ける。何かを探しているようだった。
「夏朝、どうかした?」
「うん、可愛い猫がいっぱいだから初ちゃんがいるかなって。たぶん、側にはお兄さんの一閃さんもいると思う。背が高いから見つけ易いかも」
「そういうことね。僕も探してあげるよ」
歩きながら二人は周囲に目を配る。
「あ、見つけたよ!」
夏朝は声と同時に一方に走り出す。
「初ちゃんも来てたんだね!」
「可愛い猫がいっぱいってSNSに書かれていたからね」
犬杜 初
はしゃがんだ姿で仰向けの猫の腹を摩っている。側には
犬杜 一閃
が周囲にそれとなく睨みを利かせていた。
夏朝は一閃に向かってお辞儀をした。
「一閃さんも猫が目的ですか?」
「俺は初の保護者として同行している」
「ちょっと過保護が過ぎるんだけどね~」
にこやかな顔で初が立ち上がる。満足した猫は起き上がると仲間の元に戻っていった。
四人は立ち話で和み、夏朝の家族と共に行動することになった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
コメディ
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
26人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年01月31日
参加申し込みの期限
2021年02月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年02月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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