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【お花見】花の盛りの寝子島で
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(最高のシチュエーションじゃないか)
チョコチップクッキーをもぐもぐしつつ、刀も桜を眺める。
水を薄紅に染めて咲く桜、その梢や石の町の街路を悠然と泳ぐ色とりどりの魚、そうして、傍らには愛おしい恋人たち。
(うん)
海と千歳、ふたりと共にこの場所でこの時間を過ごせる幸運に感謝しつつ、
(最高のシチュエーションだ)
刀は桜よりも恋人ふたりの様子が気になってしまった。桜を仰ぐふりをしながら、ふたりをこっそり盗み見る。
「これはこれで悪くないわね」
凛として正義感が強いために誤解もされやすいけれど、猫が好きだったり照れ屋だったりする可愛い一面もある千歳が桜に瞳を和める。厳しいところもあるものの、朴訥な優しさにいつだって助けられている。
「そういえば、桜の木の下でシートを広げてお弁当食べたりしながら花見をするのは日本人だけだそうよ」
『そうなんだ』
「日本にいると、当然みたいに思えるけど……」
こうして花見ができるのだから、と微笑んだ千歳と目があった海がふわりと頬を染める。素直で人懐っこくて甘えん坊のその癖、海は芯がとても強い。それはもしかしたら、声が出ないゆえの寂しさを負っているためなのかもしれなかった。
「こうして花見ができるのだから、日本に生まれてよかったわね」
『日本に、……ねこじまに生まれてほんとよかったよね』
「本当にね、私も寝子島に来てよかったわ」
海と笑いあいながら、千歳は桜を仰ぐ。こうして三人でお花見できる幸せを噛みしめ、それに、とくすりと笑みをこぼす。
「水中で花見ができるのも、寝子島だけだろうしね」
桜を眺める千歳の横顔を見つめていた海が、不意に刀を見た。眩しいようなまなざしをする海に瞬くも、
──こうして二人と会うこともできたんだし
片方に千歳の腕を、片方に刀の腕を、ぎゅっと抱きしめて顔中で笑う海の声が聞こえた気がして、刀は黒い瞳を和らげた。
「……うん」
海の笑顔に頷く。
「確かにこの出会いはこの島に来たからだよな」
わざと軽い口調で言いつつ、小柄な海の身体を抱き寄せる。そのまま、組んだ膝の内に海の尻を収めさせる格好に、自分の腕と胸の中に納めるように抱きしめる。
(これ、前からやってみたかったんだよな)
驚いた顔をしながらも嫌がる様子を一切見せず、むしろくすぐったいような心地よいような顔で頬を赤くする海がとても可愛くて、その身体の柔らかさや華奢さを確かめるように指を這わせる。
(このまま、……)
自分の思うように。
海が望んでいるかもしれないように。
細いうなじに唇を寄せる。振り向いて見つめてくれる青い瞳の傍にもキスを落とす。そのまま桜色の唇に唇を触れさせようとして、
「こら」
後頭部に千歳の手刀が力いっぱい決められた。
「いてー!?」
なにごと、と衝撃の走った後ろ頭を押さえ周囲を見回した刀が見たのは、
「あっ千歳さん、」
怖い顔で拳を固める千歳だった。
「違うんですちょっと先走っちゃっただけで、後で他の人がいない所で」
「他の人」
それは私のことかしらと更に怖い顔になる千歳に、刀は抱きしめていた海から離れて土下座の体勢になる。平謝りに平謝る。
「ごめんごめん、ごめんなさい! 湧き上がる衝動のままに動いたのはアレでしたっ、今度は千歳も一緒に、って痛てー!?」
「……破廉恥だわ……っ」
怒りに声と拳を震わせ容赦なく鉄拳制裁と説教を加える千歳と、千歳の拳を避けもせずに真っ向から食らっては詫び続ける刀を遠巻きに眺め、海はちょっと唇を尖らせる。
(いい雰囲気だったのに)
思ってから、千歳の怒りの横顔に潜む感情に気が付いた。
(……そっか、そうだよね)
正座で拳を振り上げる千歳の傍に膝でいざり寄る。刀と同じように叱るわけにはいかず、困った顔をちらりと見せてくれる千歳の腰に、躊躇うことなくギュッと抱き着く。
驚いて戸惑う千歳を上目遣いに見つめ、ごめんね、と海は丁寧な唇の動きで伝えた。
(やっぱり千歳も一緒じゃないとだめだよね)
刀とほぼ一緒のことを考えているにも関わらず、千歳は拳を下ろした。困ったような優しい手で、小動物じみた海の背中をそっと撫でる。
抱き合う女子ふたりから除け者扱いを受けたまま、刀は刀で考える。
(アレはアレだったけど)
決して悪い雰囲気ではなかった。むしろとってもいい雰囲気だった。となれば、一対一でやるにしろ、一対二でやるにしろ、
(次の機会には必ず!)
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
阿瀬春
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
1000人
参加キャラクター数
65人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年01月23日
参加申し込みの期限
2021年01月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年01月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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