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庵流、伊織源一
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九夜山中をひたすらに歩く。
昼なお昏い木々の合間、大岩を超え道なき道を踏みわけると忽然、ひらけた空間に突き当たる。
稽古場だ。
「さて、と……」
まだ孫は来ていないようだ。紘之助は懐手を解いて歩み入った。
立てかけられた稽古用の木刀を手に取る。
何の気なしに素振りを一つ、片手で垂直に打ち込んだ。
やっぱ重えや。
何年、何十年と繰り返してきた動作である。それなのに紘之助は、かつては感じたことのない重みをひしひしと腕の芯に感じている。
だが落胆はしていない。むしろ逆だ。かっ、と鑿(のみ)で穿ったような笑いがこみあげていた。
なぜ俺、笑ってんだと自問する。
よくわからねェな。
こうなるまで生き永らえちまったことが可笑しいのか。
はたまた、こうなってなお、孫の成長を確かめることができることが嬉しいのか。
どちらにせよ、悪い気分ではなかった。
折良く桜も満開だ。あいにく酒も団子もないが、できすぎなくらいのこの状況、孫が来るまで独りしばし、花見に興じるのも良いものだ。
太陽が傾きはじめた時分、源一も稽古場に辿り着いた。
小さい頃よりの秘密の稽古場だ。知っている人間は自分を含めても二人、最近詠に教えた分を計上したところで三人にすぎない。
ここには長い間自分の打ち込みに付き合ってくれた大木と、いくつかの稽古用の器具、そして立ち合いに適した開けた林がある。
林から順にひとつひとつ確認していく。ときに手を触れて、ときに仰ぎ見て。
黒帯の括り付けられた桜の大樹はすっかり満開だった。花びらがひらひらと、そこら中に舞っている。
「待ったぜ」
桜にもたれ座っていた人物が、ゆらりと蜃気楼のように立って歯を見せた。
「年寄りに遅れをとってどうする」
「色々と整理していた」
図らずも口をついた言葉に、驚いているのは源一自身だった。
そうか、俺は整理していたのか。
形を復習し町並みを記憶にとどめ、友と別れの挨拶を交わした。そうやって自分の中で整理していたのだ。寝子島を発つ前に。
さすれば今から行われることは、最後の整理といえようか。
これを聞くと紘之助はにやりとして、
「そいつは結構」
と言い、早くも立ち合い場所へ向かおうとする源一に呼びかけた。
「ちっと、話でもしようや。付き合え、花見に」
どうしても言っておかなくちゃならねえことがある。
まさかそんなこともなかろうが、万一立ち合いの途中でポックリ逝く羽目にでもなろうものなら、それっきり言いそびれちまうことになるからな。
そうして返事も待たず再び、紘之助は桜の根元に腰を下ろしたのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
プライベートシナリオS(400)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
定員
2人
参加キャラクター数
2人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年12月27日
参加申し込みの期限
2021年01月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年01月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
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