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ンモ~っ♪ 新春☆初夢フェア2021! ~富士編~
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【炎の流儀】
「まったく。騒がしいことね」
孤独を噛み締める余裕もなし。命からがらたどりついた島は、おぞましい死にあふれていたのだ。
蛍はよどみなく刀を抜き放ち、正眼へと構える。柄の鮫皮はいつでも手のひらに馴染んだ。炎神の刀はさっそくに業炎噴き上げ、渦巻く様はあたかも火竜のごとし。
相対するのは文字どおりの死者であった。多くは動く白骨だが中にはいくらか腐肉を残した者もいる。
もっともどちらにせよ、蛍に葬られることには変わりない。
「気高き炎で焼き尽くしてあげるわ。灰となって黄泉へと還りなさい」
一振りすれば猛炎が薙ぎ払い、白骨は脆く焼き斬られて崩れ落ちる。もう一振りで大上段から唐竹割り、とどめにぐるりと弧を描き振り抜けば、炎が瞬く間に一帯を浄化した。
細身の蛍とて海賊だ、荒事には慣れたもの。お宝を追えば怪物異形の一つや二つと相まみえることもざらなのだ。
「この島、何かあるわね。怪我の功名かしら」
海戦のさなか、血気に逸って大立ち回りを演じた結果、砲弾の衝撃で海へ投げ出されてしまったのは不覚であった。
しかし流れ着いたこの島には何やら、隠された宝の気配を感じずにいられない。
蛍は炎神の刀を鞘へ納め、笑みを浮かべた。海賊とは逆境にあればあるほど、笑ってしまう生き物なのだ。
まるで水中の観覧席で、映画を眺めているかのよう。
森篠 琳子
は物珍しげにあたりを見回し、そうして水のカーテンの向こうを悠々歩む海賊へ目を留めました。
(なんだか……懐かしい)
まだそう遠い思い出ではないはずなのに、蛍の姿はやけにまぶしく見えました。もっともこうして俯瞰でまじまじと自分を眺めるなんて機会は、そうそうありませんでしたけれど。
彩り豊かな
演劇祭の思い出
。蛍は琳子自身であり、琳子を色濃く投影したキャラクターでした。
記憶はまだまだ鮮明で、思い返すたびに琳子の胸をとくんと鳴らし、壇上の興奮を思い出させてくれました。
(夢の中でも、蛍になれるなんて)
琳子は特等席にたゆたいながら、流水のスクリーンに映る分身の活躍を見守ります。
なるほど、蛍は得心した。
「ここは『極光海賊団』、その終焉の地」
蛍の属する『まほろば海賊団』に、宿敵にして奇妙な縁で結ばれた『東雲海賊団』を始め、海には数え切れない程の海賊団が横行している。世はまさに大海賊時代、極光を名に冠した海賊団もまたそのひとつであったという。
もっとも、蛍は相対したことはなかった。風の噂で、船に山ほどの財宝を詰みこんだ彼らが敵の手を逃れ、やがて姿を消したと耳にした程度だ。
海賊団の勃興は激しい。名を上げて高みを目指し昇ってゆくものもあれば、一枚の金貨さえ手にせぬまま海溝の深きへ沈んでいったものもある。どちらかといえば後者のほうが多いくらいだろう。
そんな中で蛍とまほろば海賊団が大海において自由を謳歌できるのは、『神宿る刀』の力も大きい。
「哀れな海賊たち。死してなお、財宝の守護を強要されているのね」
かたかたと抜けた歯を鳴らし、海賊の名残を未練がましく着込んだ亡骸たちが蛍の行く手を阻む。
小高い丘の頂上に、半ば船体をめりこませた海賊船が見えた。極光海賊団のものだろう。海面に身を浸しているべき船が陸に乗り上げ身動きすらままならない様に、蛍は一抹の寂寥を感じて止まない。波しぶきをあげ、多くのクルーを乗せ海を疾走する姿を想像し、この有様を作り出したであろう人物を探す。
「あの船の中か。悪いけど通らせてもらうわ」
炎神の刀を鞘走らせ、炎を纏い一閃。流れるように突き入れては蹴倒し、丘を一足飛びに駆け上がる。
船底にぽっかりと開いた穴から、骨たちもろともに雪崩れ込む。
「あら。素敵ね」
まばゆく輝く金銀財宝が蛍の目をくらませたが、手を付けるにはまだ早い。
「船長室は……ここね!」
扉を蹴破り飛び込めば、果たして豪奢な宝飾品で分不相応なまでに身を飾る、大柄な白骨が蛍を出迎えた。
蛍は眉を下げ、凍るように見据えて言い放つ。
「恐怖を盾に部下を脅し、こんなところにまで船を運ばせたのね。そして最後は皆殺し。独り占め」
言うが早いか、炎神の刀を机に広げられた海図の中心へ突き立てた。瞬く間に噴き上げた炎は竜神めいて荒れ狂い、船長室をその主とともに焼き払った。
「あなたは船長に相応しくない。財宝は私と、まほろば海賊団がもらい受けるわ」
かろんと砕けた頭蓋が転がるのを、蛍は背を向け目にすることすらなかった。
(胸がすく、ってこういうことかしら)
無事に寝子島高校を卒業して、この春からの就職も決まって。けれど先のことを思えば、ちょっぴりアンニュイな気分にもなりました。ただでさえ自分を抑え込みがちな琳子ですから、涼やかに見えて鬱屈したものも溜まっていたりするのでしょう。
おかげで夢の中、ばったばったと敵を薙ぎ倒してゆく蛍の活躍は爽快そのものでした。
琳子はまぶたを伏せ、流体のゆるやかな波に身を任せます。ぷかり、心地良く漂いながら、海賊たちのこれからについてなど思いを馳せます。
一時現実の憂鬱から目を逸らして、ぷかり。ゆらゆら。胸に淀んだ黒ずみが、じんわり溶けてゆきました。
きらめく財宝を山と積み込み、蛍は船出した。ちっぽけなボートは今にも解けて沈まんばかりだが、何、問題ない。まほろば海賊団の面々が今頃、海に落ちた蛍を探しているはずだ。近く合流できることだろう。
太陽は直上、間抜けなほどに抜けた青空。航海は順風満帆だ。
水平線の向こう、白い波間に浮かぶ見慣れた船影を見つけ、蛍は穏やかに微笑んだ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
墨谷幽
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2021年01月01日
参加申し込みの期限
2021年01月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2021年01月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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