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今日も愛すべき『フツウ』の日。
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「っと、送信」
授業が終わると、手早くメールを打って
八十八旗 信彦
は急いで学校を飛び出す。
(レディに心配をかけるわけにはいかないからね)
メールを送り終えてからも、八十八旗はなにやらスマートフォンをいじりながら玄関に向かう。
すると
後木 真央
がその横を走り抜けようとした。
「水も滴るなんとやら、雨に濡れるキミも美しいけど、風邪をひいたら大変だ。俺の傘に入らないかい?」
携帯から顔をあげ、八十八旗は傘をさし、後木に声をかける。
「雨の日の階段ダッシュ飽きたのだ! 今日は真央ちゃん陸上部さぼるのだ!」
言うが早いか、後木は八十八旗を置いて走り去ってしまった。
遠まわしの……というよりも相手にされてていない。
が、それでもめげない防弾ガラスハート。
八十八旗は気にせず歩き出す。
(でも、早く離れた方がいいか)
しばらくのあいだ、八十八旗は商店街に向かって歩くことに集中する。
冷蔵庫の中に食材をしまって、
霧桐 舞衣
は再び車に乗り込む。
(そろそろチャラ彦くんの学校が終わるはずっスね)
向かいに行ったらすき焼きが待っている。
霧桐は胸を弾ませ、寝子高に向かった。
到着して、校門近くで待っているが、一向にそれらしい人間は見当たらない。
五分も経つと我慢できなくなり、近くの生徒に声をかけることに。
「チャラ彦くん……えっと、
八十八旗 信彦
を見かけなかったっスか?」
声をかけられた
逆巻 天野
はしばらく考えるような素振りを見せてから「ああ」と答えた。
「知ってるっスか!」
「たぶん帰ったと思うよ」
「……は?」
「後木にフラレたあと、そのまま学校から出て行ったよ」
お礼を言うのも忘れて霧桐は震えている。
まったく興味がない逆巻は、そのまま立ち去る。
呆然としていた霧桐は、我に返るとすかさずスマートフォンを取り出し、件の男に電話をかけてみる――
『お客様のご都合でお繋ぎすることができません』
着信拒否。
あまりの衝撃に霧桐は言葉を失う。
ピロリン。
そのタイミングでメールが届いた。
『やあ舞衣ちゃん。今日も大学お疲れ様。俺、今日は少し寄り道して帰ろうと思うんだ。心配はしないでね』
時間指定で送られてきたのだろう。受信時間は十六時半ピッタリだ。
霧桐はギリギリと携帯を握り、投げ捨てたくなる衝動をこらえる。
急いで車に乗り込み、ハンドルを握って、ようやく口を開くことができた。
「チャラ彦ー、逃げやがったっスねー!」
霧桐は体を震わせながら、再びスマートフォンを取り出す。
「……旧市街っスね」
ペッと吐き捨てる。
なぜ行き先がわかったのか。
答えは簡単だ。
彼女はGPS機能を使って八十八旗の現在位置を確認したのだ。
ちなみ信彦の両親に許可をもらっている。
「こうなったら店しらみつぶしにしてでもとっ捕まえてやるっス」
霧桐は怒りに任せ、深く深くアクセルを踏んだ。
霧桐と別れたあと、逆巻は傘をさして歩いていた。
「雨、か」
自然と歩くスピードも雨音に合わせたものになる。
穏やかで、けれどけして遅くも早くもない歩みで逆巻はバイトに向かう。
(雨は好き)
逆巻は薄く微笑む。
(……静かな雪はもっと好き)
白く冷たいそれを想像しながら、逆巻は歩いた。
バイト先の動物園に着くと、門のあたりに一台のタクシーが停まっていた。
雨に濡れた母親とごねる子どもが逆巻の視界に入る。
「やだー! コアラさん見るー!」
「また今度ね」
あんまり子供が暴れるせいで、なかなかタクシーに乗れずにいた。
見かねた運転手が車を降りてくる。
人の良さそうな背の高い男性だ。
「坊や、雨に濡れちゃうよ」
「え?」
少年はほとんど濡れておらず、不思議そうな顔をして運転手を見上げる。
「お母さんが濡れちゃうよ」
少年はハッとして母親を見る。
自分を濡らさないように傘をさして、肩も髪も濡れている母親。
『しまった』というような顔をして、シュンと肩を落とす。
「さ、車に乗ってくれるかな?」
運転手は懐からハンカチを出して、その母親に差し出す。
品のいい刺繍のされた白いハンカチ。
「すみません、ありがとうございます」
そこまでの様子を盗み見て、逆巻は動物園の中に入っていった。
「すみません、ありがとうございます」
恐縮する母親と、泣き出しそうな子どもを車内へ促して、
円城 徹
も運転席についた。
それから後ろを振り返って、にこりと笑う。
「ご乗車ありがとうございます。ご自宅に向かうのでいいかい?」
「あ、はい。えっと、」
母親の言う住所を聞いて、円城は「承りました」と明るく返事をした。
タクシーが動き出してもいっこうに口を開かない少年とその母親。
(雨の日は、雨というだけで憂鬱な気分になるけれど、せめて車内にいる間はそんな事忘れてもらいたいね)
気まずい二人の空気をほぐすために、円城はにこやかな表情を浮かべて、話題を振った。
「坊やは動物園が好きなのかい?」
母親が困ったような顔をした。
「……うん。好き」
少年はぶすっとしてはいるが、なんとか返事をしてくれる。
円城は内心ホッとして会話を続けた。
「なんの動物が好きなのかな?」
「僕はコアラ!」
「なるほど、じゃあ今日は見なくて正解かもしれないねぇ」
「なんでさ!」
「コアラはね、今お昼寝中なんだよ」
「……そうなの?」
「だから、邪魔したらいけないからね。今度また見に来てくれるかな」
「うん」
ミラー越しに少年がかすかに笑ったことを確認して、円城は意識して笑顔を深くした。
機嫌が治ったのか少年は母親と話しはじめる。
邪魔をしないように、円城は意識を二人からそらした。
(最近島では事件や噂が多いと聞くけど、こうして見ているといつもと変わらない風景だねぇ)
景色が流れていく。
(この仕事を始めてから色んなお客さんに出会ったねぇ)
今乗せているこの親子のように短いあいだに喧嘩をして、仲直りをするもの。
出産に立ち会うために急ぐ御主人や転勤する恋人を駅まで見送るお嬢さん。
今までの出来事を思い返しながらこっそりと笑った。
(狭い空間でその人の人生を一緒に味わえるのがタクシーの醍醐味かな?)
個人営業のタクシー。自由も多いが、責任も多い。
収入も不安定ななかなか過酷な仕事だ。
(でも、良い事ばかりというわけではないけれど毎日楽しいよ)
今日も穏やかな笑みを浮かべ、円城は一期一会を楽しむのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
つるこ。
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年09月25日
参加申し込みの期限
2013年10月02日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年10月02日 11時00分
参加キャラクター一覧
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