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【卒業式】青い空に想いを解き放ち、私達は今――
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志波 武道
はぼんやりした顔で歩く。
――なんとなく帰りたくなかったから、屋上のパーティーの誘いは嬉しかったよ。
この時間はどうしよう。思い出深いところを巡ってみるか。校舎の中も回って誰かと出会う度に、ドモドモ☆ と軽く挨拶をしながら。そんな軽くて緩い感じが、やっぱり俺らしいよな。
最初は近いプールに足を運んだ。誰もいないひっそりとした状態が逆に新鮮に目に映る。スマートフォンで何枚も写真を撮った。
南校舎に入ると三年の教室に向かう。扉は開いていた。中に入って机に目をやる。『ヒーロー参上』の落書きに、シャキーン、と声を出してそれらしいポーズを決めた。
「俺、何してんだろ」
笑って教室を後にした。
生徒会長を務めた関係で生徒会室に立ち寄った。鍵が掛かっていて、しょぼーん、と大げさに頭を下げた。
「あ、そうだ」
急に足を速めた。外に出ると卒業式が行われた講堂に向かった。
思った通り、講堂には何人もの生徒が残って清掃に追われていた。武道は邪魔にならないようにしてスマートフォンを全体に向ける。
――ここはフツウの始まりで、弟のフツウを死守する為に転校を決意した場所でもあるんだよな。
フレームから生徒がいなくなった瞬間、写真を撮った。画面を見て、よし、と声を上げた。
「あとは」
武道は後ろを振り返る。見晴らしの良い校舎の屋上に目が留まった。
正門まできて
呉井 陽太
は後ろを振り返る。
道沿いの桜は華やかさに欠けた。蕾が膨らんでいても咲いてはいなかった。厳冬のような物悲しさが目から伝わる。
――うーん、このまま帰るのはどうだろう。名残惜しい感じがしないでもないよなぁ。
眼鏡の奥の糸目が僅かに開いた。少し見上げる姿で一点を見つめる。
――なんとなく気持ちが晴れない時は眺めの良いところがすっきりするよね。
正門に背を向けて弾むように歩き出した。
校舎に入ると人の声がする。卒業生が思い出の場所を巡っているようだった。
「オレも似たようなもんだねぃ」
陽太は階段を上がる。弾むように進んで屋上の扉を開けた。
一歩を踏み出した瞬間、下を見下ろすような姿の武道に目がいった。
「もしかして武道君も少し学校にいたい気分だったりする?」
「その声は陽太くん?」
武道が顔を向けた。一気に表情が明るくなる。
「やっぱ陽太くんだよ。そうだねー。三年間の思いが詰まった場所だから、色々と見て回ったよ。最後はみんながよく見えるここに来たって感じかな、テヘ☆」
頷きながら陽太は武道の横に並んだ。下をいく生徒達に目を向けた。
「オレもまだ帰りたくなくて、ここに寄っちゃったんだよねぃ」
「そっかー」
二人は同じ眺めを共有した。陽太は安らいだ顔で言った。
「んー、ちょっと語りたい気分なんだけどいいかな?」
「もちろん☆」
武道は下を眺めながら微笑む。
「……オレってさー、二年の時に引っ越してきたんだけど、ここに来る前はかなり心が荒んでいたんだ。ソレを表面に出ないように押し込めて、のらりくらりと日々を過ごしてたんだよね」
「そっかー」
武道は気軽な声で受け入れた。陽太は笑って先を続ける。
「でも、この学校に通うことでだんだんと心の中の靄が薄れて、思ったことを言えるようになってさー。ここに引っ越してきて良かったよ」
「俺にもわかるよ。あったかいもんねー」
「そうだね。ただ、よくよく考えると、そんな風に思えるようになったのは……口にするのは少し恥ずかしいんだけど、キミのような人と出会えたからだって。ほんと、感謝してる」
「俺も、一人だと考えこんじゃって。陽太くんがいて助かったよ。改めて言うと恥ずかしいね、なんか」
武道の照れ笑いに陽太は微かに頷いた。
「ありがとう、武道君。これからは目指す道が違うし、なかなか会えなくなるかもしれないけど、こーして話したりどこか遊びに行けたら嬉しいな」
「俺はいつでもウェルダーンだよ☆」
「それをいうならウェルカームだよぅ。あ、そーだっ! 記念に写真を撮ってもいい?」
「写真はずかちー、なんてね☆ いいよ、撮って撮って。俺も陽太くんを撮って、毎晩、画像を見て添い寝するよ」
武道は陽太に顔を向けると唇を突き出した。迫られた当人は、わー、と言いながら押し返す。
「先にオレから撮るよ。将来、武道君が立派な刑事になった時、この写真を見せて思い出話に花を咲かせるんだわー」
「男前に撮ってね☆」
武道は尻を突き出すようにして軽く親指を噛んで見せた。
「このポーズで男前はちょー厳しいわー。ハードルが高すぎて見上げる首が疲れるって。もう少し、どうにかなんない?」
「わかりました、教官!」
武道は一変して直立不動の姿勢を取った。
「うん、いいねぃ。そのままねー」
陽太はスマートフォンで撮った。武道が画面を覗き込んで親指を立てた。
「じゃあ、陽太くん、ポーズを決めちゃってよ☆」
「オッケー、にっこり笑っとこー♪」
言葉通り、満面の笑みを浮かべた。武道が自身のスマートフォンを向ける。
「はい、チーズマルゲリータ!」
不意打ちに近い。陽太は虚を衝かれて笑った。
「ちょっと待ってー。今のはナシ!」
「おもしろいからいいジャン! ほら、噴き出した瞬間がよく撮れてるよ?」
「そんなところ、よく撮れたらダメだよ! お願い、もう一枚!」
「わかったよ」
改めて笑顔の一枚をスマートフォンに収めた。
「オレは将来、ピアノの調律師になるんだから、ヘン顔はカンベンだわー」
「じゃあ、最初の一枚はその時まで大切に残しておかないとね☆」
武道は噴き出した画像を見せた。陽太は奪おうと手を伸ばす。
「いいじゃん、いいじゃん☆」
「よくねー、よくねーよ!」
二人は笑って屋上を走り回った。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
NPC交流
定員
1000人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年11月08日
参加申し込みの期限
2020年11月15日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年11月15日 11時00分
参加キャラクター一覧
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