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さくら、たちばな、ももの花。~ひなまつり in ねこじま~
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「わ……」
花びらを浴びて境内を練り歩きながら、智瑜は衣装の軽さに目を瞠る。重ね着の衣装は重たくて歩きづらいかと思っていたけれど、いざ歩きだしてみれば驚くほどに歩きやすくて疲れない。
(裾が地面に付かないようになってるんだ)
前を並んで歩くお雛さまとお内裏さま姿の夕と日暮の後ろ姿を目で追い、コスプレ衣装の作りこみに感心する。
「すみませーん、三人官女さん目線こっちにくださーい!」
「えっ、あっ、ハイ!」
言われるまま、手を繋いだこんと一緒に声の方を振り返る。デジカメを構えた黄色い鳥やギャラリーのお兄さんお姉さん、ついでにご近所のおじさんおばさんに写真を何枚と撮られた挙句、
「いいねぇ、可愛らしいねぇ」
「おじいちゃんたちにも見せてあげてね」
さまざまに声を掛けられ、智瑜は頬を真っ赤に染めた。うっかりちょっと緊張しそうにもなって、先を行く夕と日暮のもとへ急ぐ。
「夕さん、日暮さん!」
「はいはい、どないしました?」
「わ、なんやなんや」
並んで歩くふたりの間、こんと珠と一緒に割り込むかたちでふたりの肘に掴まってみる。笑うふたりの顔が嬉しくて、
「あとで石段のところで写真撮りましょう!」
その笑顔を残しておきたくなった。
(石段をひな壇に見立てて、桃の花を持ちながらポーズして、)
スマホで撮った一枚は待ち受けに使おう。何枚も撮影して、帰ったらお祖父ちゃんたちにも絶対に見せよう。だって、とても楽しい。
楽しいと思ったことをかたちに残しておいて、そうしてあとで一緒に眺めて、また一緒に笑いあうのだ。
「おひなさま沢山いるノ!」
さまざまに趣向を凝らした生き雛たちの中に埋もれて、セレッソは下げ髪を揺らしてきょろきょろする。
黄色いバスの傍で恩を待っている間にたくさんのおひなさまに目を奪われ、心を弾ませているうちに行列が始まってしまった。進み始めるおひな行列の中に恩を見失ってしまった。
(この中から恩センパイを探さなきゃだワ)
できるだけゆっくりと歩いて視線を彷徨わせる。たくさんのひとの中に大好きなひとひとりを探す。恩センパイを最後に見たのは黄色いバスに乗り込むとき。衣装を換えたセンパイがどんな姿をしているのか、セレッソにはわからない。
背伸びをしてみる。背の高い恩は、行列の中に居たって見つけるのはそう難しくないはず、
(ナノ!)
「セレッソちゃん、みーつけた」
大好きな人を見つけられずに不安になるより先、優しい手が肩を叩いてくれた。振り返ったセレッソが見たのは、セレッソとお揃いのおひな様装束に身を包んだ恩。
「恩センパイ!」
「髪、素敵ね。とっても似合ってるわ」
「恩センパイも素敵ナノ!」
お揃いの衣装にお揃いの髪型をした恩を見上げ、セレッソははしゃいだ声をあげる。
「ワタシ、かっこいい恩センパイも素敵だと思ってるけど、キレーな姿もとっても大好きナノ!」
まっすぐに『好き』を伝えてくれるセレッソを人目も憚らず抱きしめたくなって困った挙句、
(おひなさま同士、だもの)
ちらりと笑って、恩は軽くセレッソの肩を両手で抱きしめた。
「あとでお雛様姿で屋台に出かけましょ。この姿でお出かけできるのいいわねぇ」
ふふ、と笑みを零して歩き出そうとする恩といつも通り手を繋ごうとして、セレッソはちょっと迷う。十二単の袖は指先が覗くか覗かないかほどに長い。軽い素材の衣装とは言え、指を重ねるのは難しいかもしれない。くっついては歩きにくいかもしれない。
(でもでもでも!)
一歩遅れてしまったセレッソを振り返ってくれる恩を、セレッソは上目遣いに見つめる。
(ワタシ手を繋いで歩きたいワ)
そっと手を伸ばし、衣装の下にある恩の指先にちょんと触れる。
「……恩センパイ、だめ?」
ふわり、恩はどこまでも優しく微笑んだ。触れるだけだったセレッソの指を指先に引き寄せ、ぎゅっと掌に包み込む。
「一緒に行きましょうね、セレッソちゃん」
手を繋いで並んで歩き始めるふたりの後ろ、七瀬は肩に担いだ小鼓をぽんと叩く。最初よりはいい音が鳴らせるようになった気がする。
(せっかくこういう格好しとるけん)
見知った誰かに見てもらいたいところではある。似合っとるとか似合っとらんとかの感想を聞いてみたい。
(んー)
行列を眺め、ギャラリーを眺め、空に舞う花びらを眺めようとした視線がふと止まる。もう一度ギャラリーに戻した視界の中、
(……ウォルター先生)
人込みの中にあっても目立つ金髪のベリーショートの長身を見つけた。
居たら楽しいんですけどねぇ、と思っていたところで見つけた先生の姿に、七瀬は思わず小鼓を叩く。かぁん、と良い音が出て、先生の視線がこちらを向いた。
わぁ、と手を振る七瀬に先生は青い目を楽しそうに細めて笑う。
「似合うねぇ、倉前」
尊敬する先生のそのたった一言が何より嬉しくて、七瀬は春風より軽やかに微笑んだ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
阿瀬春
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
1000人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年10月22日
参加申し込みの期限
2020年10月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年10月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
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