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決戦絶神! 分かれ合わさる運命、絶望、未来
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●決戦絶神!(4)
ふたたび吹き飛ばされた暗黒ののこの身体は、絶神本体が封じられている氷の柱に強烈に激突した。
折しも鴻のカニバサミドリルがののこへ辿り着こうとしていたところだったが、氷の柱にとりついていた鴻やサキリやみみみんは、あまりの衝撃に慌ててその場から離れざるを得なかった。
「み!? みみみん!! 氷にひびが……!」
まず絶神の胸の、穴の開いた部分が音を立てて剥がれ落ちた。
それから露わになったののこを中心にして、亀裂が走ってゆく。
まるで氷の柱に蜘蛛の巣模様が広がってゆくように。
「ののこを引っ張り出せ!」
鴻がそう言っている途中で、サキリが鴻を抱えののこの元へ瞬間移動した。
ふたりで腕を引っ張るとののこの身体がずるりと絶神の本体から抜ける。
「おい、大丈夫か?」
鴻の呼びかけに答えることなく意識を失ったままのののこを、サキリは脇に抱きかかえる。
「僕が彼女を安全なところまで転移させる。曖浜さんは自力でなんとかしてくれるね?」
「もちろんだ。ののこを頼んだぞ」
サキリは頷くやののこを抱えて瞬間移動した。
よし、と胸を撫でおろしたのも束の間、氷柱に走る亀裂がさらに広がり、不穏な振動があたりを覆う。
鴻はその場から飛び降りる。もう一人の鴻が、皆が出来るだけ氷柱から離れられるよう誘導している。
「崩れるぞ!」
その瞬間、縦穴の方から突風が吹き込んだ。
『待っていたぜこの時をよっ!!!』
月の地下溶岩洞に響き渡った声。それは――月に来た途端にどこかへぶっ飛んで行った
雨崎 荒太郎
の片割れ、暴太郎であった。なんと暴太郎、ずっと月面を回り遠心力の加速力をつけてたった今この場所へ到着したのである!!
「お帰り~って俺かぁ! スイング・バイ航法だね?」
えっ、そんな呑気な感じ!?
と周りの皆はぎょっとして本体である荒太郎を見たが、本人はのんびりしたものだ。
暴太郎の方も荒太郎に気付き、でかい声を張り上げる。
「宇宙が好きなら、お前も手伝いなっ!」
「わかったよ~。……むむむ! コンドルより速くぶっ飛んじゃえ、暴太郎!!」
荒太郎はろっこん<コノオオゾラニー改>の念力能力で、暴太郎をさらに加速させる。
ドゴォオォオオオオオンン!!
暴太郎の衝突はまさに隕石級!
爆風があたりを襲い、次いで砕けた氷塊があたりを襲った。
「伏せろっ……!」
鴻が声を張り上げ、ほとんどの者が伏せて身を守ったが、その爆風の中に立つ者がいた。
暗黒ののこだ。
まだ、立てるのか!
絶望しそうになる。
だが止まぬ爆風の中に突っ込んでいく男がいた。
御剣 刀
とその分身だ!
「ふっ、ののこの半身か……丁度いい、何発か、いや何度でもぶん殴らせろ!」
「ののこコノヤロー! 毎回毎回アホな事しやがってこっちの迷惑も考えろ!」
刀たちは<加速>して、空気を足場に空中へ駆け出す。
暗黒ののこに切りかかるのかと思いきや、彼女は跳び越え、狙うは氷の防御を失い身体を晒した絶神本体!
刀たちの狙いに気付いた暗黒ののこが氷床を蹴ってジャンプし、刀たちの行く手を阻もうとした。
だが暗黒ののこは逆に地に伏した。
恵御納 夏朝
と夏夜が猫シールを放ち、暗黒ののこの身体を重くしたからだ!
「千年前の世界に行ったとき、善心クローネが言っていた……
絶神を救って
、と」
夏夜は記憶を手繰って、その記憶を持たない夏朝に伝える。
「絶神も『ののこちゃん』だ、と言う事か。夏朝と僕のように……」
絶神を倒す。そして『救う』。それが夏夜と夏朝、ふたりの願いだ。
刀が吼えた!
「絶神、別にお前自身に思う所はねーよ、ただその行動が俺達にとって害悪なら斬る、ただそれだけだ」
「お前がいてののこがいる、そういう事だろうしな。ただな!」
と人差し指を突き付けた先にいたのは、未だ目を覚まさないののこ。
「絶神とかいうアレ何とかしろよ、お前半身だろ!」
ののこは答えない。答えられない。
刀は止まらない。止まる気もない。
交互に位置を入れ替えつつ突進しての、クロスアタック!
空中から落ちる勢いのまま、ふたりの刀が左右から斜めに絶神を斬る!
「俺たちは、絶神を――絶望を――
断つ
!!」
――ぬ、う、ぉおおおお……!
斜め十文字に切り裂かれ、絶神は苦悶し、吼えた。
――間違っている間違っている間違っている!! 世界は真の永遠を望んでいるはずだ!
答えたのは加速世界を知っている刀の静かな声であった。
「そんなのは望んでないんだよ。俺たちは永遠じゃないからもがくんだ。そうすることが気に入ってるんだ」
――嘘だうそだウソダ!! すべての望みが叶う世界。好きなものしかない世界。花は落ちず、人は死なず、永遠にあり続ける世界こそ至高!
「そういうの、たしかに夢みたいだし、一見良さそうな気もするけどさ……本当にそれっていいものなのか? あんたの言ってる世界って、つまりはすべてが止まっちまってるってことだろ?」
――それの何が悪い? 不完全がよいというのか。死ぬことをよしとするのか。散ることを望むのか。否! 我が半身よ、半端なこの世界に絶望せよ。そして我にその力を明け渡せ! そうすれば完全になる。永遠になる。我が完璧な世界を創ろうぞ。
「あのさー。人間も、世界も……完璧じゃないのがいいんだよ」
まどみの中の円が言った。
「まさにののこちゃんがそれを体現してるよね。不完全だから、近づきやすいし、可愛いってね」
――う、そ……だ。何故望まぬ……
「だってそんなの、楽しくないもん。最初から完璧だったら何もしなくてよくなっちゃうじゃない? いつまでも平坦で、変化がないのなら、どんな物語も必要がなくなってしまう。私も、あなたも、なにもかも、存在する必要がなくなっちゃうよね」
――我も存在する必要がなくなる……?
「人が死ぬのも花が散るのも悲しいよ。辛いよ。いやなこともあるよ。けど、そのときも何か生まれてるんだ。何も心が動かない世界が幸せなわけじゃない。だから……望まない、そんな世界は。私たちは、私たちの世界は、不完全でもいいんだ」
――望まない……? 不完全でもいい……?
絶神の声が掠れて小さくなってゆく。あんなに強大な威圧感を漂わせていた声が、まるで泣きじゃくったあとの子どもの声のように、途切れ途切れになっていく。
――……間違っていたのは……我、なの、か……?
「間違っていたかどうかなんて僕は知らない」
絶神の眼前に
サキリ・デイジーカッター
が転移してきた。
「あなたに恨みは無い。実は感謝している部分も少しある。ゾクゾクする戦いは楽しかったよ……」
でも、とその刃を神の眉間に深々と突き立てる!
「今の僕は昔とは違う。フツウを守る為に僕はこの刃を振るうんだ」
――あ、あ、ァアアァァアアアアアアアァァあ……!!
巨大な黒い狼は悶絶した。
もう腕も足も尾もなくなってしまった身体を激しく捩り、慟哭した。
「……終わりだ、絶神」
サキリが眉間のナイフを引き抜くと、真っ黒いエネルギーの粒子が、勢いよく血のように噴き出す。
飛び退くサキリとすれ違うように、夏朝と夏夜が絶神に向かって走って行く。
「「絶神……ののこちゃんを、そして……『絶神自身も』フツウの日々に帰せぇぇぇ!」」
涙目のふたりは絶叫しながら、ぎゅーっと絶神の体を抱きしめた。
腕の中で存在が虚ろになってゆく黒き神をふたりはとにかく撫でて、撫でて……。
やがて、ふぁあっという子どもの吐息みたいな風が吹いた。
そして次の瞬間――絶神の黒い狼の身体も、暗黒ののこの身体もぶわり弾けて霧散した。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ホワイトシナリオ(100)
グループ参加
5人まで
シナリオジャンル
冒険
バトル
神話・伝説
定員
1000人
参加キャラクター数
72人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年11月01日
参加申し込みの期限
2020年11月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年11月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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