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決戦絶神! 分かれ合わさる運命、絶望、未来
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●月、嵐の大洋、カザミ戦(3)
カザミは呻いて身体を小刻みに震わせている。手足をうまく動かすことが出来ないようだ。武道のろっこん<スイ・マー>による麻痺が効いているのだ。
蒼留人は武道が作ったチャンスを生かすべく刀を振り上げた。しかし波で刀を振るいきれない。
「くっ、踏ん張りが」
剣とは腕だけで振るうものではない。大地からの力をも受け取り全身で振るうものなのだ。
それは“ござるさん”たちも同じであった。
「波さえなければ一撃のもとあのハサミを叩き切ってやろうものを!」
「このような波……うぅ、口惜しいでござる」
月にはあるはずのない海は幻覚だ。そう頭では分かっていても大波に攫われそうになる。波に翻弄され本来の力を発揮できずにいる剣士たち。それを黙ってみていることは、結衣香には出来なかった。
「っ!」
結衣香は目を瞑る。
深呼吸をし覚悟を決める。
振りかざしたのは一本のペン。突き刺した先は――自らの手の甲!
「!! 何を……ッ!」
驚いた結以美が結衣香の肩を抱きとめる。
「大丈夫。それより……」
痛みをこらえ、結衣香は薄目を開けた。そして見た。
幻覚の海の薄衣の下に、本来の月の乾いた地面を。
「この幻覚は破れる! ござるさんたち、ダブル“ござるさん”攻撃で幻覚の海を叩き斬って!」
「「御意!」」
結以美の呼んだ“ござるさん”と、結衣香の呼んだ“ござるさん”が、応えて刀を振り上げる。
ふたりのござるさんたちは目を瞑った。幻覚に惑わされないためだ。
互いの呼吸の音だけを聞き、まこと同時に一閃する。
叩き切るべきは自らの正面、幻覚の海!
「海が……割れた……!」
蒼留人は目を瞠った。波が割れていく。もともとの月の地面がわかる。
一直線にカザミ目掛けて道が出来る。
今駆け抜けずしてどうする!
そんな内なる声に突き動かされ、蒼留人は刀を携え身を低くして駆けた。
「タアァァアアアッ!!」
カザミの振り上げたままのハサミを斜め下から、斬り上げる!
スパリと一直線の断面を残して、斬り飛ばされたハサミの腕が宙を舞った。
「ぬぅ、うぉ、おぉぉぉぉおおお!!!」
カザミは吼えた。蒼留人を切り刻もうと、長い咆哮をあげて残ったハサミを猛烈に振り回す。
「うあっ」
蒼留人は刀の峰でそれを受けたが、手負いのカザミは重い気迫で刀を折る勢いだ。
(ヤバい……押し……負ける……ッ)
そう思った刹那。突如、重みが消失して、蒼留人は逆につんのめりそうになった。
「力押しなんて甘い。速さならこちらが断然上だからね」
「僕たちのナイフ捌き、堪能してくれたら嬉しいよ」
気づけば空中で、過去と現在、二人のサキリが交差していた。カザミを挟むように<斬空赤刃>で瞬間移動してきたのだ。彼らの両の手には赤く輝くナイフが計四本。刀身の赤光は、数秒だけ鋼鉄をも破壊する威力を発揮する<斬空赤刃>の進化能力。
「あ……」
蒼留人はそのときになってようやく、サキリたちの声がしたときにはハサミはとっくに胴体から離れていたのだと気づく。
ハサミは? 見上げれば、空中に飛ばされたハサミが、かくん、と不自然に軌道を変えるところだった。
「終わりだぁ!」
残ったカザミの胴体に、斬り落とされたカザミのハサミがざくりと食い込む。
荒太郎だ。彼のろっこんの進化能力である念力でハサミを勢いよく飛ばし、とどめを刺したのだった。
◇
「うわーん、カニ鍋食べたかったよぉ~!」
荒太郎と五月と鴻はがっかりしていた。
とどめを刺されたカザミが霧散して消えると、幻覚の海も配下のカニたちも皆消えてしまったからだ。
「カニバサミひとつは残ったがな」と鴻が切り落とされてあったカザミのハサミを拾い上げる。
子どもの半身ほどもあろうかというハサミはこれからの戦いに役立つかもしれない。
「それより、みんな疲れただろう?」
「あたしたちがろっこんで回復してあげるわ」
ダンディ蛇那伊とオカマ蛇那伊が、にこやかに手をわきわきさせる。
たしかに疲れていた。幻覚とはいえかなりの時間泳いだり、戦ったりしていたのだ。
「回復は助かる、受けさせてもらうぜ」
鴻が、何が起こるか深く考えもせずにオカマ蛇那伊の申し出を受け――、
「……おわー!?」
肌を密着させ蛇那伊の汗をすり込まれるような濃厚な<快感ヒーリングマッサージ>に絶叫した。これで他の人たちはビビるかと思いきや……。
「絶神もひかえてる……か、回復、おねがいします!」
武道はじめ、ほかの男性陣も次々に蛇那伊へとその身を差し出したではないか!
その中には、ござるさんたちも混ざっている!
「ひいぃぃぃ!」
「あふぅぅん!」
「あたしのマッサージには、回復と同時に身体能力を一定時間だけ強化する能力もあるのよ。さあ、もっとッ! 気持ちよくなって!」
さすがに恥ずかしくて、マッサージを受けなかった五月や結衣香たち女性陣は。
「戦闘時より阿鼻叫喚な気がするんですが……」
「ござるさん……」
と、目をそらしながら零す。
そのとき、月の平原の向こうにどす黒いエネルギーの柱が上がった。
それと同時にテオの声が皆の脳内に響く。
『おまえら、絶神の居場所が分かったぜ。
死の湖
って場所だ』
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ホワイトシナリオ(100)
グループ参加
5人まで
シナリオジャンル
冒険
バトル
神話・伝説
定員
1000人
参加キャラクター数
72人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年11月01日
参加申し込みの期限
2020年11月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年11月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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