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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
決戦絶神！ 分かれ合わさる運命、絶望、未来
●鈴島、ヒヨコの大群戦
鈴島の緑の森が、蒲公英の花に似た黄色に侵食されていく様は異様であった。
その黄色のひとつひとつがふわふわとしたヒヨコだと思えば愛らしい気もするが、このヒヨコたちはただのヒヨコよりマッチョで攻撃的である。
「てーりゃーー！！」
高梨 彩葉と志波 拓郎の意識を抱えた長身の黒髪少女クロハが、高いジャンプからスライディングするようにヒヨコの群れに突っ込み、ヒヨコたちをなぎ倒す。
「おおう、ひよこ達をなぎ倒していってる！ 拓郎のろっこん、すごい！ ビックリするくらい高く遠く飛べるんだね。パルクールのプレイヤーになったみたいで気持ちいい！」
「彩葉さんの身体の使い方が上手いと思う。そうだ、＜テイクオフジャンパー＞で跳んでる間なら多少の攻撃は平気、だからおもいきりいってほしい」
「ほんと？ じゃあもう一回！」
頬を両手で軽く叩き、五秒以内に助走を開始。踏み切って、跳ぶ！
「ジャーンプ！ からの、私のろっこんで編みぐるみ攻撃！ ショーーータイム！」
上空でクロハは彩葉のろっこん＜ファンタジックオートマタ＞を発動し、複数の編みぐるみたちを操作して戦力に加える。彩葉がジャンプと体の動きを担当する傍ら、拓郎の意識が視界に集中する」
「いま、右端になにか動いた」
「了解！」
クロハは身を捻った。
それは編みぐるみのガードを抜けて、こちらに向かって嘴で攻撃しようとぶつかってくるヒヨコの一軍。
こちらの下降速度も相俟って高速でぶつかり合うことになったが、クロハの笑顔は消えない。
「本当だね！ 当たってもそんなに痛くないや！」
ふたりずつの恵御納 理沙と恵御納 久隆夫妻もとにかく攻撃して数を減らしてゆくが、強烈なくちばし攻撃や、想定外のかわいさ攻撃に苦戦を強いられている。
五十嵐 尚樹との合体で五十嵐 時子となった御巫 時子は、なんとかヒヨコたちと意思疎通しようとろっこん＜鳥の囀り＞でヒヨコたちに語り掛けていた。
「ここから先に進んではいけません」
ヒヨコたちが時子の言葉を理解し引いてくれたら――そう思ってのことだったが、
「ピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨ！！！！！！！！」
鼓膜が破れそうになほどの大騒音が森中に響き渡る。
「きゃ」
つんざくようなヒヨコの大合唱に時子は思わず耳をふさぐ。
ヒヨコたちの声からは理解できるような言葉は聞き取れなかった。
衝動と乱雑さしか感じられない意味のない喚き声――。
大騒音から妻を守ろうと、理沙両名の耳を塞ぎその身を庇っていた冷静久隆が突如叫んだ。
「っ、全員耳を塞げ！」
くたびれたスーツの贖罪久隆がヒヨコの群れに突っ込んでいく。
これ以上ないほど息を吸い込み、一度空を仰いだかと思うと、身体をくの字に折る。
咆哮に近い、大絶叫！
大音量には大音量で対抗しようと身を削るようにして振り絞った叫び声。
びりびりと空気を震わせる咆哮にヒヨコたちも驚いたのか、騒音が止まった。
（ど、う、だ）
と贖罪久隆が唇を動かした。
人の身を超えるような大絶叫に喉が涸れたのだ。
すると病み理沙から狂気の笑顔の提案があった！
「ねぇローミ、旦那様達……あのヒヨコちゃん達、おいしく食べちゃいましょう？」
「りーちゃん……それって『ヒヨコ多いし理沙の菓子食べられても困る。いっそ料理して食べてしまおう。敵は減るし、共食いを躊躇うだろうし、味方は疲労回復できて一石多鳥！』ということ？」
温和理沙が言葉を分析している間に、病み理沙はもう包丁片手にヒヨコへ襲い掛かっている。
「り、りーちゃんそれはさすがに……あーっ！？」
温和理沙もフライパン振回して病み理沙に続く。
「せめて武器はお玉に持ち替えてー！？」
掠れ声すら出ない状態の贖罪久隆は病み理沙の意図を汲み、ヒヨコ調理と殲滅の為に妻たちを追い、むしろ率先して殲滅戦へと望む。
（……それが君の望みなら）
絶叫のダメージも残っているのに、自身の負傷を厭わず突貫する贖罪久隆の姿に、冷静久隆も他人事ではいられなかった。
「ああもう過去の私を見ているようだ！ せめて突撃の足並みを合わせる……！」
鈴島の緑の森が、蒲公英の花に似た黄色に侵食されていく様は異様であった。
その黄色のひとつひとつがふわふわとしたヒヨコだと思えば愛らしい気もするが、このヒヨコたちはただのヒヨコよりマッチョで攻撃的である。
「てーりゃーー！！」
高梨 彩葉と志波 拓郎の意識を抱えた長身の黒髪少女クロハが、高いジャンプからスライディングするようにヒヨコの群れに突っ込み、ヒヨコたちをなぎ倒す。
「おおう、ひよこ達をなぎ倒していってる！ 拓郎のろっこん、すごい！ ビックリするくらい高く遠く飛べるんだね。パルクールのプレイヤーになったみたいで気持ちいい！」
「彩葉さんの身体の使い方が上手いと思う。そうだ、＜テイクオフジャンパー＞で跳んでる間なら多少の攻撃は平気、だからおもいきりいってほしい」
「ほんと？ じゃあもう一回！」
頬を両手で軽く叩き、五秒以内に助走を開始。踏み切って、跳ぶ！
「ジャーンプ！ からの、私のろっこんで編みぐるみ攻撃！ ショーーータイム！」
上空でクロハは彩葉のろっこん＜ファンタジックオートマタ＞を発動し、複数の編みぐるみたちを操作して戦力に加える。彩葉がジャンプと体の動きを担当する傍ら、拓郎の意識が視界に集中する」
「いま、右端になにか動いた」
「了解！」
クロハは身を捻った。
それは編みぐるみのガードを抜けて、こちらに向かって嘴で攻撃しようとぶつかってくるヒヨコの一軍。
こちらの下降速度も相俟って高速でぶつかり合うことになったが、クロハの笑顔は消えない。
「本当だね！ 当たってもそんなに痛くないや！」
ふたりずつの恵御納 理沙と恵御納 久隆夫妻もとにかく攻撃して数を減らしてゆくが、強烈なくちばし攻撃や、想定外のかわいさ攻撃に苦戦を強いられている。
五十嵐 尚樹との合体で五十嵐 時子となった御巫 時子は、なんとかヒヨコたちと意思疎通しようとろっこん＜鳥の囀り＞でヒヨコたちに語り掛けていた。
「ここから先に進んではいけません」
ヒヨコたちが時子の言葉を理解し引いてくれたら――そう思ってのことだったが、
「ピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨピヨ！！！！！！！！」
鼓膜が破れそうになほどの大騒音が森中に響き渡る。
「きゃ」
つんざくようなヒヨコの大合唱に時子は思わず耳をふさぐ。
ヒヨコたちの声からは理解できるような言葉は聞き取れなかった。
衝動と乱雑さしか感じられない意味のない喚き声――。
大騒音から妻を守ろうと、理沙両名の耳を塞ぎその身を庇っていた冷静久隆が突如叫んだ。
「っ、全員耳を塞げ！」
くたびれたスーツの贖罪久隆がヒヨコの群れに突っ込んでいく。
これ以上ないほど息を吸い込み、一度空を仰いだかと思うと、身体をくの字に折る。
「ぅぅうぉおおおおおおおおおおおぉ！！」
咆哮に近い、大絶叫！
大音量には大音量で対抗しようと身を削るようにして振り絞った叫び声。
びりびりと空気を震わせる咆哮にヒヨコたちも驚いたのか、騒音が止まった。
（ど、う、だ）
と贖罪久隆が唇を動かした。
人の身を超えるような大絶叫に喉が涸れたのだ。
すると病み理沙から狂気の笑顔の提案があった！
「ねぇローミ、旦那様達……あのヒヨコちゃん達、おいしく食べちゃいましょう？」
「りーちゃん……それって『ヒヨコ多いし理沙の菓子食べられても困る。いっそ料理して食べてしまおう。敵は減るし、共食いを躊躇うだろうし、味方は疲労回復できて一石多鳥！』ということ？」
温和理沙が言葉を分析している間に、病み理沙はもう包丁片手にヒヨコへ襲い掛かっている。
「り、りーちゃんそれはさすがに……あーっ！？」
温和理沙もフライパン振回して病み理沙に続く。
「せめて武器はお玉に持ち替えてー！？」
掠れ声すら出ない状態の贖罪久隆は病み理沙の意図を汲み、ヒヨコ調理と殲滅の為に妻たちを追い、むしろ率先して殲滅戦へと望む。
（……それが君の望みなら）
絶叫のダメージも残っているのに、自身の負傷を厭わず突貫する贖罪久隆の姿に、冷静久隆も他人事ではいられなかった。
「ああもう過去の私を見ているようだ！ せめて突撃の足並みを合わせる……！」
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2020年11月01日
- 参加申し込みの期限
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- 2020年11月08日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2020年11月08日 11時00分
