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決戦絶神! 分かれ合わさる運命、絶望、未来
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●第二階層、温泉は戦場になる
天には満天の星空。巨大な石造りの橋がアーチを描き幾重にも連なっている。古代ローマの遺跡群を感じさせる、不思議に静かで超現実的な風景が広がる第二階層。重なり合う美しい水路橋をふんだんの水が流れており、ところによっては滝となって流れ落ち、ところによっては泉になり、ところによっては温泉となっている。
そんな第二階層に、ふたりの猫獣人がやってきた。
ミーツェ・M・フェリス
とニーツェである。
「ふー、掃除でちょっと疲れたのですにゃ」
「温泉にでも入ってゆっくりしたいですにゃ……んにゃ?」
白亜の柱の囲まれた石造りの空間には湯気がもうもうと立ち上っている。古代ローマのテルマエと呼ばれた浴場を思わせる湯舟がある。天井は吹き抜けで、湯気の狭間から満天の星空が見え隠れしていて露天風呂の趣だ。ミーツェとニーツェが見たのは、アステリズムの少年
アヴィケンナ・マラータ
と数人の男女がばしゃばしゃ水を跳ねかしている姿であった。
「……温泉、毛だらけのにゃんこでも大丈夫ですにゃ?」
声を掛けると、水鉄砲合戦中のアヴィケンナはいいよと手招きする。
「もう充分カオスだし。あ、いちおう水着着用ね」
◇
すこし時を巻き戻す。
同学年の
青木 慎之介
と合体した
月守 輝夜
は戸惑っていた。
「私……慎之介くんと合体してる!?」
伝説のかぐや姫のように長く艶やかな黒髪と、中学三年生にしてふっくらと育った胸は輝夜のまま、目元がきりりとつり目がちなところと、前髪の短いところは慎之介がミックスしている。
「月守と合体して女になっちまっただなんて! マイガッ!」
「わわ、自分から慎之介くんの声が聞こえてくるから不思議……じゃなくて、そんなにショック?」
「だってボディがレディなんだぜ!? 驚かないほうがおかしいだろ」
「それもそうだね」
でも私はちょっと嬉しい――そんなことを1ミリほど思ったけれど、心で想ったことがどのくらい彼に筒抜けになるのか分からなくてそれ以上考えるのをやめた。
「私たちしばらく、
青木 輝夜
ってわけだね。じゃあ一緒にパーツを探しに行こう!」
向かった先は第二階層。
「おい……温泉だぜ、月守」
「一緒に温泉に入るぐらいならいいよ」
「マジかよ」
「うん。水着で入っていいみたいだし。脱ぐから、目を閉じててね」
青木輝夜は目を閉じたまま手早く着替えた。見えなくても案外着替えくらいはできるものだ。胸のふくらみを水着にしまうときの感触って彼に伝わるのかな、なんてことはちょっと気になったけど……。
「星幽塔って初めて来たけど温泉入ると寝子島とあんまり変わらない気がするね」
「お、おう」
「極楽、極楽」
「月守ってすげぇな」
「何が?」
「いや、なんでも……」
この階層では温泉に入ってアヴィケンナの慰安につきあうと必要なパーツを渡してもらえるらしい。青木輝夜は分離したアヴィケンナたちの傍に行って話しかけてみることにした。
「メカが好きなの?」
「好きというのとはちょっと違う。仕事みたいなものだから」
「お気に入りのメカってある?」
「メカというと趣が違うんだけれどね、オートマタと言って……」
「でね、……の動力部が……で、内部駆動系は……っていうんだからすごいでしょ?」
アヴィケンナたちが交互に語り出したが、専門用語が多い上にどんどん早口になるので、正直チンプンカンプンだ。輝夜は思わず慎之介にヘルプを求める。
「慎之介くんはメカに詳しい?」
「わけないだろ。俺、説明書読まずに使っちゃう派だし」
アヴィケンナはまだまだ話し続けている。
◇
もう一人、戸惑いの中にいる少女がいた。
片思いの相手である
鷹取 洋二
と合体してしまった
羽生 碧南
である。
碧南は第二階層にいて、回廊に掛かっていた鏡の前でまじまじと自分を見つめていた。
衣装が変わっている。グリーン系のミニスカドレスに太腿まで覆う革のブーツという出で立ちで、マジカルロッドまで携帯している。
違和感があるのは髪型だ。すらりとした長身もバスケで鍛えた体も自分なのだが、髪がなぜか洋二のトレードマークであるワカメヘアーだ。目元も洋二のように切れ長で、気持ちもナルシスト気味になってしまった気がする。なぜならこの姿が美しく思えて、鏡から目を離せないから。
「鷹取先輩……私の中にいるんですか?」
「いるよ」
返事があってドキドキする。
「私たち合体しちゃったんですね」
「そうだね」
「鷹取と碧南だから『
たかみな
』ですね」
「たかみな、か。悪くないね。この美貌にぴったりの名だ」
どうやら先輩は、姿も名前も気に入ったようだ。
そこで碧南は、はた、と気付く。
(合体しているってことは、当然こちらが考えていることも先輩が……って、今が告白のチャンスじゃない!)
鏡の前でもじもじ身をくねらせると、洋二は不思議がって言った。
「何をやってるんだい僕の体で?」
「あ……いえ、なんでも」
碧南は恥ずかしくなって赤面する。
どうやら考えは、体はひとつでも伝わりにくいらしい。
ちょっとがっかりだ。
回廊をしばらく行くと温泉があって、いかにも利発そうな少年が黒髪の少女と話していた。
少年はたかみなに気付くと手招きしてくる。
「え? 一緒に入ろうってこと? えーと、これって、その、混浴ってことになるよね? でもって先輩と一緒に混浴風呂に入るってことで、要するに……っていうか、水着とかないじゃない!」
碧南の頭が妄想でいっぱいになる。脱いじゃうってこと? 一糸纏わぬ姿を先輩に晒しちゃうってこと? そ、それで、自分でまさぐっちゃうとかまさかそんな……。
「羽生くん水着あったよ。さすがだね、何でも揃ってる。では、着替えは任せた。さすがに僕が見るわけにはいかないだろう? こんな紐みたいなもの、どう着ていいかも分からないしね」
「うあーーー、そ、そうですねーーー」
それでよかったような、でも見られたかったような……。動転しまくる碧南であった。
◇
「まさか寝子島がこんなことになるなんて……よし……わかった。美少年と温泉だ!」
日頃から美しい少年には目がない
ロベルト・エメリヤノフ
は、ふたりに分離してもブレなかった。
星幽塔へやってくるとわき目も振らずアヴィケンナのところへやってくると、上気して桃色に色づいた少年の柔肌に、早くもくらり。
「あはっ……君、可愛いね」
アヴィケンナはオートマタの講釈に忙しくちらりと笑み返しただけだったが、ロベルトたちはそれだけでもう天にも昇る気持ちだ。
「君、本当に可愛いね! え!? 何を研究してたんだい……?」
「へぇ……オートマタの研究をね。じゃ、今日は思いっきり羽を伸ばそう。ね?」
甘く語り掛けながら、左右からにじり寄る二人のロベルト。
だが、アヴィケンナを前にして、ロベルトたちは互いの存在が気に入らなくなったらしい。
「あのさ。もう一人の僕、本体の僕に遠慮してもよくない?」
「は?」
分離したもう一人のロベルトが胡乱げに元のロベルトを睨みつける。分離した方が美人で、性格も気が強く口が悪く生意気でドSなので、ロベルトSと呼ぼう。ロベルトSは言い返す。
「僕が先に手付けたんですけど?」
アヴィケンナも分離して二人になっているのだから、お互いにひとりずつ愛でたら良さそうなものだが、ロベルトS的に両手に花は譲れないらしい。
「も、もう一人の僕……なかなか気が強いね!?」
ロベルトは信じられない気持ちになってくる。
(分離した僕……本当に僕なのかな? ……僕はこんな感じじゃ……もっと……冴えなくて……あ)
いけない。美少年の前で暗くなるところだった。
ロベルトは気を取り直す。
「でも僕は僕だ……僕なら美少年と温泉入りたいはずだ……!!」
「それはそうだよ」
「でしょ? だったら今日はゆっくりしよう!」
ふたりのロベルトのやり取りを、いつの間にかアヴィケンナたちが見守っていた。
「ケンカは終わった?」
「お兄さんたち、面白いね」
アヴィケンナに揶揄われ、真っ赤になるロベルト。
「君はそうやってすぐ純情なふりをするんだから。どうせ下心たっぷりなくせに」
辛辣なロベルトSが刺すように呟く。
「べ、べべべ別に下心があるわけじゃないさ! ……ああでも辛辣な美少年もまたいいね!」
――ロベルト、自分でもいいらしい。
「えーと……よくわからないけど、いいのかな?」
たかみなが首を傾げたそのとき、ぴゅっぴゅ! と水の攻撃がアヴィケンナを襲った。
青木輝夜が手で水鉄砲を作って水をかけたのだ。
「せっかくこんなに広いんだもん、遊ぼ! 小さい頃からお風呂場でしてたから得意なんだ。それっ」
「うわ、やったな!」
「ちょ、こっちに流れ弾やめてよ」
「美少年と裸の付き合い、最高だね!」
こうして温泉は水鉄砲の戦場と化した。
そこにミーツェとニーツェもやってきて戦いはさらにヒートアップ。
笑い声が湯気にこだまし、満天の星空へと響いていく。
こうしてアヴィケンナは寂しさを吹き飛ばすひと時を過ごすことができた。
一同は、とても楽しい思い出と、少しばかりの湯あたりと、『動力部』のパーツを手に入れた。
◇
「おい、パーツ持ってきたぞ!」
滝原 レオン
のように息を切らして。
或いは、楽し気に。
或いは、飄々と。
各階層に散っていた仲間たちが、星幽塔最上階――第13階層へ入手したパーツを持って集まってくる。
「みんなー! ありがとうなの!!」
星幽塔の精霊、
ステラ・ラ・トルレ
が星空瞬く白亜の広間で出迎える。集まったパーツを組み立て『祈りのカノン』を完成させれば、星の力やろっこんの力を月に送ることができる。月の仲間たちの力になることができるはずだ。
「早く組み立てないと! 急いで!」
レオンから分離した怜が皆の尻を叩くように急がせると、飄々とした白と黒の着ぐるみ猫(
旅鴉 月詠
)たちが皆を指揮して組み立てはじめた。
「こういうのは得意だからね」
「あ、それはそっち。君はこっち」
指示に従いパーツを組み合わせながらレオンは月や鈴島にいるだろう仲間のことを思う。
「後は頼んだぞ、みんな……!」
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5人まで
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冒険
バトル
神話・伝説
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1000人
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72人
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シナリオガイド公開日
2020年11月01日
参加申し込みの期限
2020年11月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年11月08日 11時00分
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