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決戦絶神! 分かれ合わさる運命、絶望、未来
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●第四階層、二人同時に起こすには
第四階層。のどかな湖畔の田舎町に、この階層のアステリズムであり医者でもある
シドニウム・カトル
の診療所兼自宅がある。ここでの探し物は『工具』で、シドが在り処を知っているはずなのだが……。
「ねえちょっと、起きて。起きてってば」
「むにゃ……用ならあっちのシドに頼むよ」
「ええー、じゃあこっちのシドニウムさん、起きて!」
「うーん……探し物? あっちのシドが知ってるよ……むにゃ」
分離した二人のシドは日ごろの疲労が祟ってソファのあっちとこっちで爆睡中。
岡野 丸美
は困ってしまって、分離してて男になったもう一人の自分と顔を見合わせた。
「同時に起こさないといけないようだね」と
男丸美
。
丸美と男丸美はまた顔を見合わせる。自分がふたりならタイミングを合わせるのはいけるはず。
「でも、どうやって起こそう?」
悩んでいるとドアが開いて、二人の
稲積 柚春
と二人の
ウォルター・ブラックウッド
先生が入って来た。
「私たちに考えがあるよ」
「悪いと思ったけれど勝手にお借りしちゃった」
ふたりの柚春が手にしていたのはこのあたりで取れるハーブや、それを抽出する道具だ。シドは医者だけあって、この家にはその手の草花のストックや道具は揃っていた。
柚春はシドの傍に屈みこむと、彼の寝息に耳を澄ます。
「こんなにぐっすり眠って……とっても疲れてるのかな、вор?」
ворというのは柚春のカプギアの名だ。ворは相棒でただの玩具とは思えず、柚春はついворに話しかけるように話してしまう。
「疲れの取れる香りを調合すればいいのかも。香りは寝ていても、鼻から粘膜吸収して作用するから」
「ふうん、悪くないアイデアだね」とウォルターAが言う。
「早速やってみようかぁ」とウォルターB。
柚春はまずレモンバーム、オレガノ、ボリジといった爽やかな芳香のハーブをその場で煮込んでディフューザーのように空間に拡げた。
「いい香りだねぇ」
丸美がうっとりと目を閉じる。
「でもこの疲れた医者を起こすには少々パンチが足りないみたいだねぇ」
ウォルターAとウォルターBが同時にデコピンするが、シドたちはピクリともしない。
「うーん。困ったねぇ、вор」
すると今度は対の柚春が言った。
「そうだ、仕事の時にシャッキリする香りもあるんですよ! 昼休みのあとのうたた寝したくなるときにぴったりな香りなら、目も覚ましてくれそう」
元の柚春よりウォルター先生への恋心が強いようで、大胆にウォルター先生の手を取って、
「手伝ってくれますか?」
と駆り出すと、ペパーミントやローズマリー、マーシュマロウといったもう少し香りが強いハーブを抽出し、オイルに仕立て上げていく。
出来上がったオイルをシドたちの鼻先に垂らしてみるが――
「う」
「ううーん」
一瞬びくりとしたものの、シドたちはやっぱり目を開かない。
「こんなに強い香りなのにダメだなんて……困ったねぇ」
柚春たちの奮闘を傍で見ていた丸美ががっくりと肩を落とす。
すると男丸美が悪戯っぽく笑みを浮かべた。
「じゃあ今度は僕の作戦を試そうか」
丸美たちは外に出て葉っぱを集めてくると、ろっこん<葉っぱ紙>でティッシュを作り、それを捩じって紙縒りを作った。
「二人のおじさんのお鼻の穴に同時に突っ込んでくしゃみさせる作戦だ」
「おじさん、って……」
男丸美の言葉に苦笑しつつ、丸美と男丸美は同時に紙縒りをシドたちの鼻に突っ込む。
「せーの」
「こしょこしょこしょ!」
「「は、は、ハーーークション!!!」」
シドたちは盛大にくしゃみをした。
が、瞼は開くことなく、むにゃむにゃとまた眠りつこうとする。
「だめだ、作戦をフェーズ2へ移行するよ」
丸美たちは今度は葉っぱを堅くて大きくて重たい紙に変え、強いハリセンを折った。
「手加減なしでいくよ」
「せーの!」
スパコーーーーンン!!
「むぅーー」
「ぐーーー」
シドたちは苦悶の表情になったもののやっぱり起きない。
「これでもだめか。ならばフェーズ3だよ」
丸美たちは葉っぱをちっちゃくて薄い油紙に変え、くしゃくしゃにして二人のシドの鼻先すぐのところに置いた。丸美と男丸美はマッチを擦って、視線を交わし合う。
「一瞬で燃えるからやけどはしないよ……多分」
「わかったよ。じゃあ行くよ……せーの」
ボッと音を立て、火が付いた油紙が一気に燃え上がった。
「うわッ、な、何!?」
「熱ッ、ッツツツ!!」
鼻先で燃える火に、さすがのシドたちも跳び起きる。
「良かった!」
「これでも駄目なら鉛筆のお尻を鼻に突っ込むフェーズ4を試さないといけないところだったよ」
「君たちねぇ……」
「で、何の用だって?」
やれやれと頭を掻いたシドたちは、さっくりとパーツの在り処を教えてくれ、そしてまた眠りについた。
「よかったね、『工具』手に入ったよ」
「男の子の私のおかげだよ。私だったらあんなにいろんなアイデア思い浮かばなかったもの」
丸美たちはそう言って笑い合う。
「お疲れさま。よかったら、ハーブティ飲まない?」
柚春がお茶を運んできた。
丸美たちが奮闘している間、別の香りを試そうと思っているうちに趣味全開になってきて、結局ウォルター先生が好きだというレモン系の香りのバスボムやら美容オイルやらハーブティーやらが出来上がってしまっていたのだ。
「おいしいねぇ」
「ほっとするねぇ」
ウォルター先生たちも笑顔だ。ひと時の休息を取ろう。そのくらいは許されるだろうから。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
笈地 行
シナリオタイプ(らっポ)
ホワイトシナリオ(100)
グループ参加
5人まで
シナリオジャンル
冒険
バトル
神話・伝説
定員
1000人
参加キャラクター数
72人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2020年11月01日
参加申し込みの期限
2020年11月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2020年11月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
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